イタリア・トスカーナ②:念願のシエナ〜カンポ広場より〜
今回のトスカーナ地方への旅の目的は、中世の世界遺産都市、シエナに行くことです。
このシエナという街にはちょっと思い入れがあり、それは大学生の時に「シエナ」という名前の授業を取ってひたすらこの街の歴史と構造について勉強したことがあったためです。そんな授業があったことが驚きですが、教授が熱狂的なシエナファンで、私もその熱が伝染してシエナのカンポ広場についてなど頑張って勉強したものでした。
シエナの最大の特徴はカンポ広場という大きな美しい広場にあるらしく、カンポ広場、カンポ広場と授業で繰り返されるうちに、カンポ広場に行かなければもう死ねないというような気持ちになってきました。
と、いうことで、大学の時から◯年来の夢がかない、いざシエナにカンポ広場を見に行きます。
まずはピサから小さな2両だけの列車に乗ってシエナ駅へ向かいます。
シエナ駅到着。
シエナ駅は街から少し離れており、駅の地下にあるバスターミナルからバスに乗って市街地に行かなければなりません。駅自体及び駅周辺は何だかどよんとしてあまりいい雰囲気ではありません。
駅をさっさと切り抜けてバスで市街地に行くと、ようやく中世らしい町並みに出会えます。
そしてついに
念願の
カンポ広場へ
六角形が特徴のカンポ広場。確かに広場が多いヨーロッパでもなかなか見ない規模の壮大な広場です。
多くの人々でにぎわっています。
カンポ広場正面の、今は市庁舎のプッブリコ宮。
このプッブリコ宮のマンジャの塔には階段で(かなりきついですが)登ることができます。
私も、大学時代の教授が狂信的に美しいとのたまっていたシエナの街を見渡すべく、意を決してマンジャの塔を登ることにします。
登り始めの中段でのカンポ広場の眺め。
そしてへとへとになってたどり着いた頂上ではついに街の全貌が明らかに!
全体茶色ででも美しい。これは確かに唯一無二の街かもです。
街の外側にはいかにもトスカーナらしい農村が広がります。
カンポ広場も、この高さになってようやく全貌が見えます。
マンジェの塔の上からのシエナの街の眺めは本当に最高でした。登る価値があると思います。
しかし、塔上りで体力を使い果たすため、一度カンポ広場で休憩が必要です。
カンポ広場の周りにはたくさんのオープンカフェがあり、広場を見ながらくつろぐことができます。我々はアイスクリームのおいしそうなカフェに入りましたが、アイスは思ったほど美味しくはありませんでした。以前ローマで食べたジェラートがとびきり美味しかったので、イタリアではジェラートやアイスはあまねく美味しいものだと思っていたのですが、少し期待はずれでした。
しかし体力をつけて、坂の多いシエナの街をまだまだ探索しなければなりません。
なぜならシエナの見所はカンポ広場だけではないからです。この街のドゥオーモもとても壮大でユニークです。
ドゥオーモ正面。青い空と白いドゥオーモが映えます。
ドゥオーモを中から見ると。
ドゥオーモの中も見応えがあり、ピッコローミニ家の図書室などはど派手です。
ドゥオーモ付近はドゥオーモの他にも付属美術館や国立絵画館などが固まっており、共通券として売られているため色々と入れます。
その他、何気なく入った小道などが趣があり、なにとはなしに歩いていて飽きない街でした。
憧れのシエナに来れて、ヨーロッパに来た意義を再認識できた日でした。
シエナの街はブランド店なども連なり人も多くて、若干ツアリスティックなきらいはありましたが、それでも街本来が持つ独特な茶けた街並みや歴史の深さが感じられる素晴らしい街でした。
シエナ、ばんざい!(←シエナの授業をしていた大学教授の口癖)
次は、シエナで泊まったリゾートホテルを少しご紹介します。