ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

イタリア・ヴェネツィア①:オランダからヴェネツィアへ〜ヴァポレットのストライキ

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おかしいくらいヨーロッパ旅行を続けている私ですが、ヨーロッパでもトップ人気を競うであろうイタリアの花形観光地・ヴェネツィアには未だ行ったことがありませんでした。もの凄く混んでそうなこと、水辺が濁ってそうなこと(オランダの運河より推定)から、今ひとつ敢えて行こうという気が起きなかったためです。

しかしオランダでお世話になっている日本人の先輩から、「次の旅行はヴェネツィアに行くべきでしょ。人生に一度は、あの水に浮かぶ街の比類なき姿を見ておかないと」とアドバイスを受けました。

私:「うーんでも混んでそうだしなー・・・水に浮かぶ街つながりで、アムステルダムで代替できないですかね?」

先輩:「できないよ!!全然違うよ。」

 

ということで、ちょうど住んでいるナイメーヘンから近い格安空港から出ているヴェネツィア便が10月の最終の週末でシーズン最後になるので、それに間に合うように駆け込みでヴェネツィアに週末旅行に行くことにしました。ついでにこちらで知り合った友人の故郷であるイタリア最古の大学街・ボローニャにも寄って、帰りはボローニャ空港から帰ってくるという計画。これを2泊3日で強行します。

 

行きはナイメーヘンからシャトルバスで40分という便利な場所にあるドイツの格安空港、デュッセルドルフ・ヴィーツェ空港から。

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おなじみのライアンエアーで。小さな空港なので、原始的に外で並んで搭乗します。

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アルプスを超えて

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ヴェネツィアの格安空港、ヴェネツィアトレビソ空港に到着しました。ヴェネツィアの空港を使用すること自体がレアだと思いますが、更にメイン空港ではなくこのトレビソ空港を使用した経験は希少だろうと思います。

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こういう小さな格安空港には何もありませんが、その分スムーズにさっさとバスに乗って目的地に向かうことができます。この辺りはまだ全くヴェネツィアっぽくない景色です。

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バスが最初に停車するのは、ヴェネツィアに2つある大きな鉄道駅の一つ、ヴェネツィア・メストレ駅。

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ここは内陸イタリアからヴェネツィアへの玄関駅のようですが、「ヴェネツィア」の冠は着いていても到底我々が想像するヴェネツィアの風景ではありません。間違えてここをヴェネツィアの最寄り駅だと思ってホテルでも予約してしまったらとても寂しい状況ですね・・・ヴェネツィアの最寄り駅は、ヴェネツィア・サンタルチア駅です。

 

しかし、このメストレ駅を抜けると海の上に架かる橋を走り始め、ようやくヴェネツィアに向かい始めたという感じがしてきます。

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海に浮かぶ小さな島などが見え始めて、いよいよヴェネツィアが近づいてきているという期待が高まります。

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見えてきました、ヴェネツィアの街。

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バスはローマ広場というヴェネツィアの島の陸路交通の集合場所に止まります。この辺りまでが車通りがOKな場所なので、あまりヴェネツィアっぽい風情がないエリアです。

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ローマ広場にある売店で、ヴァポレットと呼ばれる水上バスの24時間チケットを購入します。

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ヴェネツィアは歩いてまわれるほどの大きさではあるものの、石畳の細いでこぼこ道が基本ということでスーツケースで歩き回るには不向きと思われました。そこで、ローマ広場前のヴァポレット乗り場からヴァポレットで水上を伝ってたどり着ける駅からすぐ近くのホテルを予約し、スーツケースでも難なくヴェネツィア入りできる経路を入念に調べてきたのです。

 

いざローマ広場のヴァポレット停車駅へ。ついに水辺が見えてきました。

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しかし、ローマ広場前のヴァポレット停車駅では、何だかざわざわ。人々が駅に近づいてはため息をついて帰っていきます。

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実はなんと、ヴァポレットのストライキが起きているそうなんです。がびん。予定ではヴァポレットの1番線に乗って、優雅に水辺を流れてサンマルコ広場駅の2個前のGigliaという停車駅でおり、徒歩すぐでホテルにたどり着く予定だったのですが、そこまで行ってくれるヴァポレットはなく、だいぶ手前のリアルト橋という駅までの臨時便しか出ていないとのこと。

 

しかし贅沢は行っていられないので、途中まででもいいからとりあえず臨時便に飛び乗ります。すごい人です。

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何はともあれヴェネツィア水上バスクルーズがスタート。ようやくヴェネツィアらしい風景になってきました。

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小舟が行き交う中、様々な建物を通り過ぎていきます。

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200メートルおきくらいにヴァポレットの停車駅があります。ぷかぷかと水に浮かぶ停車駅。これにヴァポレットを寄せ付けて乗り降りします。

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カ・ペーサロというかつての富豪行政官の館。現在は美術館らしいです。ヴェネツィアには美術館、博物館、教会がたーくさんあります。

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ゴンドラが行き交うにぎやかな場所にやってきました。ヴェネツィアの島のちょうど真ん中にある、リアルト橋界隈です。

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白い立派なリアルト橋。本当はもっと水路を進んでほしいですがここで放り出されてしまいました。

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仕方なく、スーツケースを引きずりながら狭い石畳の路地をホテルに向けて進みます。

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ヴァポレット停車駅からすぐの予定だったのでホテルまでのろくな地図も持っておらず、本来なら路頭に迷うところでしたが、イギリス時代から使っている携帯のネット回線がイタリアではイギリスにいるときと同様に無料で使えるので、 グーグルマップ様に導かれながら向かうことができました。(このため旅行に関しては、オランダ国内よりイタリアの方が遥かにスムーズ。イギリスの携帯会社もイタリアのような人気国とは提携しているのですね。。オランダとも提携してほしい。)

 

街中にも至る所に水路が張り巡らされてます。小さな水路でもゴンドラは行き来しているようです。

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お店が沢山あります。お店、レストラン、小路のゴンドラ。全てが観光のための街です。

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ちょっと開けた空間があると思えば

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また薄暗い水路。

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ヴェネツィアらしい仮面屋さん。

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ヴェネツィアン・グラス。

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スーツケースを引きずっての長ーい旅路の末、ついに、予約していたホテル、ベストウェスタンホテル アラにたどり着きました。

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ヴェネツィアのホテルは高くて狭いと聞いていたので、カプリ島のホテルの再来を覚悟していたのですが、結構リーズナブルだったのにそんなに狭さも気にならない良いお部屋です。家具がとても可愛らしい。

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部屋にはレトロな出窓も着いていて、そこからホテルの前の広場が見渡せます。この広場で夜中に騒いでいた人たちがいてうるさかったのは残念でしたが。。

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ホテル着後はすっかり暗くなり、お腹もすいたので近くの水路沿いのレストランで夜ご飯。

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料理が出てくるのが早いいかにも観光客用レストランという感じでしたが、リーズナブルな割にはまあまあ美味しかったです。陶器に入って出てくるワインが可愛らしい。

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ちなみに夕食後、ホテルに来るまでに見かけた教会で今夜開催の室内楽コンサートの宣伝をしていたので、試しに行ってみました。立派な教会のお部屋で、ドレス衣装に身を包んだ演奏者の女性達がビバルディの四季を奏でてくれました。演奏の方は、ちょっと、音がちぐはぐだったりしましたが・・・でもお客さんは温かく盛大な拍手を送ってあげていました。ヴェネツィアのような素敵な街で聞ける教会コンサートは、観光を盛り上げてくれるサービスだと思って、目くじらを立てては行けないようです。

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ということで、オランダからやってきたヴェネツィア1日目は、ヴェネツィアとは思えぬ格安空港からの移動道や、まさかの夕刻のヴァポレットストライキなどにより、想像していたザ・ヴェネツィアの水辺ライフとはちょっと違うものとなりました。しかし明日は、朝から日の光を浴びて水の都・ヴェネツィア観光を満喫できるものと期待します。