デンマーク・コペンハーゲン②:ヨーロッパ旅行の終着点、おとぎの運河ツアーで巡る「世界一幸せな国」の静かな日常
北欧デザインと運河の街、コペンハーゲンを巡るのんびり旅行。
今回は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの、運河ツアーを利用して、おとぎの街と言われるコペンハーゲンの観光要所を巡っていきたいと思います。
出発は、コペンハーゲンを象徴する景観が広がるエリアといわれる、ニューハウンから。
ニューハウンは、街に入り込んだ細い運河の前に、カラフルな木造家屋と船が広がり、おとぎの国の港に来たような、まさにコペンハーゲンらしい景観です。
そんなニューハウンから出ている運河ツアーには2種類あり、1時間ずっと乗車して運河を巡るグランドツアー(The Grand Tour)と、13カ所ある発着所で乗り降り自由なホップオン・ホップオフ(Open top Tours, hop-on hop-off)のツアーがあります。いずれも同じ値段。
私たちは、人魚の像の前で降りてカステレット要塞を巡ったりしたかったので、乗り降り自由なホップオン・ホップオフのツアーを選びました。
乗り降り自由なツアーは1時間ごとにしか出ていないので、チケットを買ってから次の便までニューハウンの運河沿いのレストランでランチをすることにしました。カラフルな家々の前にオープンカフェが建ち並んでいます。
デンマーク料理らしいメニューのレストランのテラス席を確保。対岸の建物もこちら側より少し落ち着いた色合いのカラフルな光景。
ここで頼んだのは、デンマーク料理を代表する小エビのマヨネーズソースがけが、フィッシュフライに乗っかったもの。
お味は、うーん。小エビのマヨネーズソースがけというよりは、マヨネーズソースに小エビがかかっていると言った方が良さそうな、ちょっとマヨマヨしすぎな一品。そしてそのマヨーネーズソースが、キューピーマヨネーズみたいに美味しくない。。
前回紹介したストロイエにあるカフェヨーロッパの、チーズクリームがきついサンドイッチもそうでしたが、デンマーク料理はサラダやマリネにマヨ系のクリームソースがふんだんにかかったような物が多いようです。
さて、ホップオン・ホップオフのツアーの出発時刻が来たので、運河ツアーに出発します。オープンエアの気持ちのいいボートです。
運河に立ち並ぶ古風な船を見ながらニューハウンを進みます。まさにヴァインキングの国という感じです。
ニューハウンを出ると非常に広い運河に出ます。
ちなみに手前の黄色いボートは、市バスの水上バスで、通常の市バス料金なので運河ツアーより安く運河を渡れるようですが、乗車スペースのほとんどが窓付きの室内なので、運河ツアーのオープンエアのボートの方が遥かに気持ちがいいです。
運河にせり出すこちらのモダンな建物は、デンマーク王立劇場。
こちらはオペラハウス。モダンなオペラ座です。
メイン発着ポイントの一つ、人魚の像前に着いたので、私たちはここで一度ボートを降ります。(完全にそのボートを降りなくても、ボートは人魚の像を見たい乗客のために3分間の停船時間を設けていました)
アンデルセン童話の人魚姫に由来するらしい人魚の像。名物らしく人だかりでした。
この辺りは大型船も停留する港になっているようで、奥にはクルーズ船も見えました。北欧クルーズ・・・キラキラした南国ビーチが好きな私は利用することはなさそうですが、それはそれで風流なクルーズが体験できそうですね。
この辺りの陸はカステレット要塞を中心とする整備された緑豊かな地域です。船を操縦する人々が彫られた白石の上には女神の銅像。ヴァイキング時代から、航海の無事を神に祈っていた歴史があるのでしょうね。
カステレット要塞の周りにはお堀が広がります。
堀を超えると現れるカストレット要塞の入り口。
現在は兵隊達の宿舎になっているというカステレット要塞です。
教会もあり、一つの村が形成されているようでした。
このカステレット要塞は上から見るとこんな星の形をしているんだそうです。
カステレット要塞を抜けると、堀の向こうに緑豊かなチャーチル公園が広がります。
堀の水辺に森が映って風光明媚なチャーチル公園。
かと思えばそんな森の空気を吸って深呼吸しているようなシュールな銅像達もいます。
チャーチル公園を出て少し歩くと、前回紹介したデザイン博物館があります。ここのカフェで休憩はマストです。
更に少し歩くと、ウィーンを彷彿させる華麗な丸形ドームのフレデリスク教会が見えます。
中も華麗なフレデリスク教会。そして本当に丸形。
ドーム屋根の内側も華麗。
少し歩きますが、フレデリクス教会の辺りを西に進むと、地元民の憩いの場であるローゼンボー公園にやってきます。
非常に広大な、緑あふれるローゼンボー公園です。
公園の周りはデンマークらしいカラフルな木造家屋に囲まれていて、公園の緑とのコントラストがとても美しいです。
ローゼンボー離宮もあまり目立ちませんが隅っこに一応あります。あくまで市民のための公園がメインです。
人々は平日の昼間からくつろいでいて、本当に静かなときが流れていました。
続いては、再びフレデリクス教会の更に運河沿いにあるアメリエンボー宮殿にやってきました。
現在使われている宮殿なのに、厳格な門もなく、宮殿中央は素通りできる大きな広場になっているアメリエンボー宮殿です。
宮殿自体も質素。女王在宮の印であるデンマーク国旗が掲げられているので、女王様がいらっしゃるようです。
門番の衛兵さん達も居ますが、おしゃべりしながらゆっくり周回。ゆるい感じがいいです。
さて、アメリエンボー宮殿前の運河の発着地点で、ホップオン・ホップオフの運河ボートが来るのを待ちます。乗継ぎ自由のホップオン・ホップオフのツアーは1時間ごとなので、発着地点で結構待たなければならないことが多いことがたまに傷です。
ボート到着。ここで色んなボートを見送りましたが、ホップオン・ホップオフのボートは緑色です。
今度は、ニューハウンを超えて運河を南下していきます。モダンな倉庫街のような建物たち。
メインの運河から一本入った小さな運河にやってきました。
この運河道には、沢山のハウスボートが並んでいました。オランダにもありますが、こういうボートの中に水道や電気を引いて人々が住んでいるんですね。
気になるぐるぐる巻きの金縁の塔。運河沿いの塀では人々が座ってくつろいでいます。
コペンハーゲンらしいカラフルな家並みが続くかと思えば
モダンなエリアにやってきました。
こちらは「ブラック・ダイヤモンド」と言われる黒ガラス張りの王立図書館。
小さな透明なプラネタリウムのようなドームがありますが、どうやらカフェのようです。個性的なカフェです。
どんどん進んで、近代的なビルが広がる大きな運河に出ました。
鋭角すぎて平面に見えるオフィスビル。
ここで街の中心の方に引き返すようです。
クリスチャンボー城を囲む小さな運河域に入ります。この辺りの運河にある橋はとても背が低くて狭いのでボートが入るのがぎりぎりでした。
本当にギリギリ。
さて、運河ツアーの終着点、ガンメルストランドにたどり着きました。
オランダの運河クルーズなどとは違って、かなり見応えのある充実した運河ツアーでした。運河の規模が大きいし、オープンエアが本当に気持ち良かったです。デンマーク人の友人が一押しにしていたのもうなずけます。
しかし、運河の周りはすっかり平日昼間からひなたぼっこをする若者のたまり場になっているようでした。
ちなみに、このクルーズ発着所のガンメルストランドの運河の前にはクリスチャンボー城がそびえ立ちます。
このクリスチャンボー城の塔の上には無料で登ることができ(安心のエレベーター付き)、そのコペンハーゲン一高いという塔の上から、コペンハーゲンの町並みを一望することができます。無料ということで列ができているので、開場時刻の11時前頃に行くといいと思います。
ということで、運河ツアーで巡った「世界一幸せな国」と言われるコペンハーゲンは、緑あふれるのどかな公園たち、素朴な宮殿たち、そして公園やなだらかな運河沿いで平日昼間からのんびりまどろむ人々がいる、美しく穏やかな街でした。街だけでなく、カフェの店員さん、美術館の係員さん、道に迷っているとさりげなく寄ってきてとつとつと教えてくれる道行く地元民など、皆静かで穏やかで、でもきちんと必要な手助けをしてくれる、何とも洗練された国民性だなあと思いました。
オランダにいても感じるのですが、北欧の社会福祉先進国の人々は、そこにいて「世界一幸せ」というよりも、貧富の格差が小さいのと同様に幸せの格差も小さく、特に刺激がなく豪奢した生活をしなくても、素朴な日常で満足する精神性が身に付いているのではないかなあと思います。穏やかな人が多いのも、満ち足りているということもありますが、何かを渇望してもこれ以上「成長」というものが見込めないほどに社会が成熟しきっている結果であるという気もします。
ヨーロッパのそんな成熟したイメージに憧れて、滞在先にヨーロッパを選び約2年間様々な国を旅してきた私としては、最後にその成熟の極地のような北欧に来ることができ、一つの旅行生活の終着点を迎えたような気がします。
ただ、こうして成熟しきったヨーロッパを満喫しきったところで、そろそろもう少し動きのある自分の文化圏に戻りたい気持ちが強くなってきました。まだまだ成長の余地があるアジア、美味しいご飯がある日本、がやがやしたはちゃめちゃな東京。またあの熱気の中でガツガツ働く一員となって過ごす日々が恋しくなってきたところで、ヨーロッパ旅行記に一区切り付けて、日本に帰ろうと思います。
今後はこれまでほどの旅行をこなすことは困難になると思いますが、次はアジアのビーチリゾートなど制覇してみたいと思っていますので、引き続きたまにご愛読いただければと思います。
デンマーク・コペンハーゲン①:北欧デザインを満喫、カラフルな運河の街コペンハーゲン
取り憑かれたように旅行をしまくったヨーロッパ滞在の日々も、残すところあと1ヶ月を切りました。
滞在中最後の旅行は、一緒に行く北欧デザイン好きの友達の提案で、デンマークのコペンハーゲンに行くことにしました。北欧といえば社会福祉先進国で、ヨーロッパの中でも最も成熟した大人の国々のイメージです。その中でも「世界で一番幸せな国」第一位に輝いたのがデンマーク。ヨーロッパ滞在の最後に、そんな幸せ先進国の様子を垣間見て、長かった旅行生活の一つの区切りにしたいと思います。
デンマークはオランダの隣国ですが、案外距離があるらしく電車だと夜行便で一日がかりなので、飛行機で向かいます。アムステルダム空港から、初利用のスカンディナビアン航空(通称SAS)でコペンハーゲン空港へ。機内は白を貴重とする静かで安心できる空間でした。
SASは格安航空ではなく北欧のフラッグキャリアなので、ちゃんとコーヒー紅茶が無料で飲めます。ミルクが珍しい型のフレッシュミルクでした。
空港に着くと、'Welcome to the world's happiest nation':「世界一幸せな国にようこそ」の文字に迎えられます。そんなランキングも粛々と受け流しているのかと思ったら案外売りにしているんですね。
コペンハーゲン空港からコペンハーゲン中央駅へは電車で15分。何てアクセスの良い空港なのでしょう。
コペンハーゲン中央駅に着くと、いきなりセブンイレブンに出くわしてびっくり。セブンイレブンて日本のコンビニかと思っていたら世界的なチェーンなんですね、今までヨーロッパで見たことがなかったので知りませんでした。
茶色い三角屋根が連なるコペンハーゲン中央駅の駅舎。
お向かいは、テーマパークのチボリ公園です。
入りませんでしたが、このチボリ公園というのは、子供用の遊技場からジェットコースターまである娯楽施設のようです。19世紀にカーステンさんという人が、階級の別なく市民が楽しめる施設を造りたいというコンセプトで開設したそうなのですが、当時は貴族達からの反発にあってカーステンさんは国から離れてしまったのだとか。
コンセプト云々よりも、寂れた大きなおもちゃが集まっているような場所であまりいけてなかったです。入場料も高かった。。
そのチボリ公園を横切りながら、予約した駅近くのアパートメントホテルに向かいます。
近代的なビルもあります。駅近くは結構猥雑な感じです。
そして工事中の場所が多いです。また、自転車の数もオランダに負けず多いです。
そんな雑多な大道路から一本入った所にある我々のお宿、アスコット・アパートメント。アスコット・ホテルの横に併設されています。
友達との二人旅行だったので、ちょっと広めのアパートメントホテルにしたのですが、とても素敵なお部屋でした。
ちゃんとした台所もあります。北欧の物価、特に外食はとても高いと聞いていたので、自炊できるようにこだわった台所付きのアパートメント。正解でした。
リビングの大きな窓からの眺めも悪くないです。ちなみに向かいにあるのは野外コンサート会場のようで、ヘビメタな音楽ががんがんにかかっていることもありますが、夜は静かになりますし車の音などはしないので、騒音コンシャスな私としても許容範囲でした。
この素敵アパートメントで3泊4日、朝も夜も(時によっては昼も)自炊上手な友達と自炊してのんびり観光したコペンハーゲンの日々でした。1日目の朝は、近くのスーパーとパン屋さんで買ったハーブのウィンナーと数種のデニッシュパンとヨーグルトとサラダ、持参したオーガニックコーヒーで。ホテルの朝食に負けません。
そして早速、街の中心へ散策に向かいます。まず目を引くのは焦げ茶に緑の塔の大きな市庁舎。
市庁舎前には、またもおなじみのセブンイレブンが!どうやらこの国には至る所にセブンイレブンがあるようです、日本みたいに。でもお店の中はデニッシュやコーヒーを売っている、日本のコンビニとはだいぶ違うお店のようでした。
さて、ストロイエというメインショッピングストリートに通じる通りを進みます。ちょっと雑多な感じです。
北欧はシンプル&キュートな北欧デザインで有名ですが、このストロイエという通りには可愛らしい雑貨や家具屋さんが軒を連ねているそうです。もっとも、私はあまり小物に興味がない(←ハコモノの方が好き)ので、小物好きの友人に追随します。
こちらはタイガーTigerというリーズナブルな雑貨屋さん。可愛いイチゴ柄の小物がいっぱい。
Lagkagehusetラウケーフーセットというデニッシュ屋さん。朝食のパンもこのお店の支店で購入しました。デニッシュってデンマーク由来のパン(ダニッシュDanishのパン)だったんですね。
噴水のある広場に出て少し道が洗練されてきました。この辺から本格的にストロイエでしょうか。
レゴLego本店を発見。これは私でも知ってます。
特性のドラゴンとレゴ人形達がお出迎えしてくれます。
広い店内にはレゴ製品がびっしり。
奥の壁には一面に部品が並んでいて、Pick & Build、好きな物を選んで組み立ててくれとのこと。好きな人にはたまらないでしょうね。
コペンハーゲンらしい街並を再現したレゴもあれば
トレヴィの泉、エッフェル塔など、ヨーロッパの有名な建物のプラモコレクションもあります。
特にレゴファンではない私でも何となく特別だということを実感したレゴ本店でした。
レゴを出ると工事中だけど爽やかな教会。
続いては、高給雑貨&家具デパートのイルムス・ボーリフスIllums Bolighus。
日本では西武の「イルムス館」と提携している家具屋さんですね。池袋西部で見るたびに、見かけはシンプルなのに恐ろしく高い家具達だなあと思っていましたが、ここで展示されている物も見た目のシンプルさとは裏腹に桁が違うお値段でした。
正直、私などには北欧家具って、座り心地とかもよくないし皮などの良い材料を使っている訳でもないのにやたら高いという印象なのですが、まさに北欧のデザイン料にそれだけの価値があるということなのでしょうか。
1階には小物が売っていました。これは可愛いイッタラIttalaのムーミン・コレクション。
一緒の友人は北欧好きでパリ在住ながら北欧旅行ばかりしているマニアなのですが、曰くフィンランドの方がデンマークより北欧らしくてデザイン製品も見応えがあるそうです。
イルムス・ボーリフスのお隣はロイヤル・コペンハーゲン。これは私も知ってるぞ。
240年続いている老舗なんですねーすごい。
単に食器を展示するだけでなく、リビング風のお部屋のテーブルに食器を並べてディスプレイされたりしていて見応えがありました。
ストロイエの中心、アマートゥ広場に出ました。
この広場の角にあるカフェ・ヨーロッパというオープンカフェは、カフェラテで有名らしいのでここでランチを取ってみました。
若干ミロのような子供向けクリーム味のカフェラテと、アボガドとサーモンに超こってりチーズクリームソースがかかったごてごてのサンドイッチが出てきました。これがデンマーク料理の典型だとするとちょっと厳しい。。そしてこれで一人5000円近くします。物価高すぎです。
この先のストロイエはグッチやヴィトンなどのグローバル高給ブランドが連なっていました。バーバリーはすっきりしたディスプレイで少し北欧っぽさが意識されているのかなと思いました。バーバリーって日本では三洋商会が独自ブランドを作っていたように、各国で少しずつ趣向を変えているみたいですしね。
ちなみに、ショッピングメイン通りのストロイエはちょっと猥雑な感じですが、街の中心でも一歩小さな道に入ると、カラフルな木造家屋が並んだコペンハーゲンらしい町並みが広がっています。
そして、案外そういう小さな通りの方が、ブランド名は知らないけど思わず立ち寄ってみたくなるようなお洒落な雑貨屋さんに出会えたりします。
また、定期的に開かれている各地の市場でも北欧雑貨に出会えます。こちらは、クリスチャンボー城を抜けたところにある国立博物館前で、金曜の午前中に開かれる骨董市。
古そうな置物やカトラリーもあれば、北欧デザインの現代食器などもあり、なかなか見応えのある市場でした。それに周辺の町並みが絵になります。
ガンメルストランドに続くこの辺りの運河に並ぶ家々の家並みが可愛らしくて、居心地のいい場所でした。
また、北欧デザインは、博物館や美術館でも出会うことができます。こちらはカステレッド要塞の近くにあるデザイン博物館。
デザイン博物館はレセプションもデザイナブル。
館内はレトロからモダンまで、様々な北欧デザイン物であふれていました。
おすすめなのが、博物館の中庭の隅にあるこの木々に囲まれたカフェ。
木漏れ日に照らされながら、クリーミィで美味しいカフェラテでホッと一息すると時間を忘れてくつろいでしまいます。ここのカフェオレは、ストロイエにあった有名なカフェ・ヨーロッパのカフェラテよりも美味しかったかも。
また、デザインを展示しているわけではありませんが、チボリ公園の近くにニュー・カッスルベア美術館は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの非常に素敵な美術館です。
彫刻の展示が多いのですが、その展示の仕方が何ともお洒落。
ヴィヴィッドな原色の壁に真っ白の彫刻が良く映えます。
これはモーツァルトの彫刻ですね。すぐ分かります。可愛い。
近現代彫刻から、ギリシャ、ローマ彫刻、果てはエジプトのミイラの展示まであり、もの凄く豊富なコレクションでした。
そして部屋ごとにシンプルだけど彫刻を活かす壁紙とディスプレイが施されていて、数多くの彫刻の展示にも飽きることなく鑑賞することができます。
絵画のコレクションも、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ピカソ、ルノワール・・・と有名どころが目白押しで、特にフランス絵画のコレクションは豪華でびっくりでした。
特色があったのはやはり地元デンマーク絵画。デンマーク絵画なるジャンルを始めて見ましたが、とてもシンプルだけどさわやかな色使いが特徴的な気持ちのいい絵が多かったです。
シンプルで明るい色を、という北欧デザインの伝統は昔の絵画から続いているのでしょうか。
このニュー・カッスルベア美術館は本当に内装が素敵で、中央には大きな熱帯のリゾートのような中庭もあり、とてもくつろげました。
この中庭を見ながらお茶ができる中庭のカフェもおすすめです。
ニュー・カッスルベア美術館は、コレクションも豊富だし内装が本当に素敵で、今まで訪れた美術館の中で一番居心地が良かったです。これも北欧デザイン力の賜物でしょうか。
ということで、コペンハーゲンの街歩きは、その街並みでも、道行くお店でも、美術館でもカラフルな北欧デザインが満喫できてとても楽しめました。
さて次は、地元民も一押しという運河ツアーに参加して運河からコペンハーゲンのおとぎの街を覗いてみたいと思います。
イタリア・ヴェローナ:ロミオとジュリエットの舞台、華やかな街ヴェローナ
ヴェネツィア発着のクルーズ旅行を終えてミラノに帰る途中、『ロミオとジュリエット』の舞台になったという街・ヴェローナに立ち寄ってみました。
ヴェローナはミラノやヴェネツィアほど有名ではありませんが、ヨーロッパの旅行会社のパンフレットには必ず登場しており、人気観光地のようです。ミラノからヴェネツィイアに来るときの電車の途中駅にヴェローナを発見したので、これは帰りに立ち寄ったらお得ではないかと思い急遽決めた旅行だったので、あまり街の下調べはしていませんが、まあどうにかなるでしょう。ヴェネツィアは人が多すぎるので、ヴェローナに逃亡して最後の旅行日をのんびり過ごせればいいなと願いつつ。
ヴェネツィア・サンタルチア駅から在来線で1時間半程度でヴェローナ駅に到着。
ヴェローナ駅の正式名称は、Stazlone Verona Porta Nuovaという長い名前。
この駅、大きい割には駅舎内にも駅周辺にもまともなカフェやくつろげるスペースなどがほとんどなく、この駅で待ち時間を過ごすのはかなり辛いと思われます(帰りに経験)ので、その点は注意した方が良さそうです。
駅前はだだっ広い駐車スペースです。街の中心までは1キロちょいあるのでバスを利用。
こちらの市バス、チケットは車内で買えるだろうと思ってとりあえず乗ったら、車内にアナログな自動販売機があるにはありますが、特定種類のコインをきちんと持っていないと券が買えませんので、この点も要注意です。
こちらがその要注意自動販売機。私はコインの持ち合わせがなく、中途半端にコインを入れて詰まらせて次の人が買えない状態にしてしまいました。。
後でわかったところによると、ヴェローナ・カードという1日券(2日券もあり)を買うと、主要観光地(円形闘技場やランベルティの塔、ジュリエッタの家など)のチケットが不要になるうえ、市バスの利用も無料になるので、予めそれを駅のインフォメーションセンターで買ってから行動した方が良かったようです。1日券はヴェローナ・カードに含まれている観光地を2〜3以上巡ればペイする程度の値段でしたので断然お得です。
さて、予習不足の街で最初からつまずきましたが、街の玄関口、ブラ広場にやってきました。
ブラ広場には、市庁舎と
円形闘技場(アレーナ)がそびえ立ち、
中央は噴水の憩いの場になっています。
広場の周りはカラフルな建物と賑やかなカフェに取り囲まれています。
我々もこの広場のカフェで、アレーナと市庁舎を眺めながらランチにします。
お洒落なピッツァリアで何だか海老とお米のカレーみたいな変なものを頼んでしまいました。友人の頼んだ生ハムのピッツァは美味しかったです。たとえ美食の国イタリアでも、ヨーロッパでエスニックな物は頼まない方がいいですね。。
さて、カフェを出て、円形闘技場に入場してみます。
なかなかの迫力のアレーナです。毎年夏に野外オペラ祭が開かれることでも有名なんだとか。
しかしヴェローナ、かなり人が多いです。何かお祭りでもあるのでしょうか。ヴェネツィアとほぼ変わらない。。
続いて、ショッピング通りのマッツィーニ通りVia Mazziniを進みます。
お洒落なお店が建ち並びます。ブランド店も多く、「ヴェネツィアを逃亡して素朴な旅を」と思っていましたが、もしかしてヴェローナって普通にセレブなイケイケ観光地なのかもしれません。
そしてもの凄い人です。。
人ごみをかき分け、この街のメイン観光地、ジュリエッタの家にやってきました。
『ロミオとジュリエット』のジュリエッタの家のモデルだったという13世紀のお屋敷。
門をくぐると、訪れた人々が愛を誓う願掛けのような落書きが壁一面に刻まれています。
そして中庭には、ジュリエッタの像に群がる人々。
このジュリエッタの像は、右胸を触ると恋愛が成就すると言われているらしく、皆が並んでべたべたと右胸を触っていました。
中庭は無料ですが、家の中は有料で見学することができます。
ジュリエッタの屋敷内の目玉は、何と言ってもロミオとジュリエットが逢い引きしていたこのベランダ。
この逢い引きベランダに立ち、別の窓からその姿を撮ってもらうのが定番のようで皆やっていました。
逢い引きベランダの下では、相変わらず中庭で人々がジュリエッタの右胸を求め触っている姿が見えます。
その他、屋敷内には一応貴族のお屋敷らしい調度品の展示や
ロミオとジュリエットの衣装や寝室などの展示が見られました。
窓からは赤茶けた屋根が特徴のヴェローナ的な家々を間近に見ることができました。
ジュリエッタの家の見学後は、お隣にあったイタリアのジェラテリアチェーン店Venchiでソルベを食べて一息。イタリアに来る度にこのVenchiのジェラテリアでジェラートを食べるようになりましたが、夏用ソルベは始めてです。めちゃくちゃ美味しい。
さて続いては、市場が立ち並ぶエルベ広場にやってきました。
エルベ広場では野菜や花などの他、仮面などヴェネツィア的な物まで様々なお店が軒を連ねています。
しかし我々がここにきた目的は、この広場前にそびえ立つランベルディの塔に登ることです。
ランベルティの塔への入り口は、エルベ広場の奥にあるこのシニョーリ広場にあります。
ヴェローナ・カードに加えて追加料金を払って、エレベーターを使ってランベルティの塔の上へ。この眺めです。
眼下にはエルベ広場も広がります。
赤茶けた街並みが広がりますが、その先にはトスカーナ風の木々がそびえ立つ森林も広がっています。
街の先には、街を囲むアディジェ川もうっすらと見ることができます。
ヴェローナの全貌が分かる、ランベルティの塔からの素晴らしい眺めでした。
ちなみに帰り際にアディジェ川を見に行ってみましたが、ごく普通の川で特別な景色というわけではありませんでした。帰りは川沿いのバス停から駅に直行。
というわけで、ヴェローナは夏のオペラ祭り会場である円形闘技場やジュリエッタの家、美しい街並が一望できるランベルティの塔などなかなか見所が多く、かつお洒落なお店も多い洗練された本格的な観光地でした。特に今回訪れたときは夜にお祭りがあるか何かだったようで人が多く、ヴェネツィアの喧騒を避けてヴェローナ観光を選んだ割にはあまりヴェネツィアと変わらない人口密度でちょっとげんなりしましたが、それだけ人気の街だということだと思います。ミラノとヴェネツィアの間にあってその二大都市からとても近いので、特にロミジュリ好きの人にはお勧めです。
ギリシャ・エーゲ海クルーズ⑦:さよならノルウェージャン、ヴェネツィアでの別れと旅立ち
コルフ、サントリーニ、ミコノス、オリンピアと、観光地目白押しでギリシャを周遊してきたクルーズの旅もいよいよ最後です。
最後の一日は、ギリシャからクルーズ発着港のヴェネツィアまで終日移動。
「フリースタイル」の過ごし方にもすっかり慣れてきて、皆思い思いに船内での最後の日を過ごします。
屋上で日光浴をする人もいれば
プールサイドで本を読む人、ジャグジーに浸かる人。
そして我々はと言えば、相変わらずベランダで海を見ながらごろり。これが至上。
船内イベントも、最後の日ということで予算切れ・・・いや乗組員と乗客との最後の親交を深めるべくか、乗組員が主体となる行事が目白押し。
例えば船長、副船長、エンジン長とのトークショー。乗客が壇上に上がる彼らに対して思い思いの質問をして、答えてもらうという親睦会でした。集まった乗客は皆興味津々で、エンジンのこと、安全のこと、エコロジーのことなどについて質問していました。
船長曰く、このノルウェージャン・ジェイドのサイズ、設備が安全上もエコ上も最も望ましいレベル感の船なのだとか。
そういえば今回の旅では終始海が穏やかで、船がぴくりとも揺れませんでしたが、さすがにこれは非常に恵まれた状態だったようで、通常は少しは揺れたりするようです。私の知り合いが3月のオフシーズンに地中海クルーズをしたときは揺れて揺れて大変だったそうですが、地中海は秋冬は結構波が荒れるそうなので、5月という季節柄も良かったのだろうと思います。
その他、お部屋清掃クルーによる、バスタオルたたみ術の公開ショー。地味に大盛況でした。
各部屋にはそれぞれ担当コンシェルジュがいてその人が毎日2回清掃に来てくれるのですが、私たちの部屋でもたまにタオルが可愛く動物の形にたたまれたりしていました。
更にはメインのステージ会場を使っての「スター従業員」たちによる歌&ダンスショーまでも。これはクリーン・レディ3人娘によるダンスショー。私たちの担当者はいるでしょうか。。
ちょっとネットで調べたところによると、クルーズでは移民の乗組従業員が低賃金重労働で搾取されているとか、汚水を垂れ流して環境破壊をしているとか、そういった悪い情報もあふれていました。それらはクルーズが流行りだした20世紀後半の事象をメインとする記事だったので、今は少しは改善されていると良いなあと願うばかりなのですが。。このクリーン・レディ達も、ちゃんと本業のお掃除の他にダンス練習手当てをもらえていたのでしょうか。
などと、さんざん怠惰な道楽を享受しておきながら、最後に少しその裏側について思いを巡らしたりしてみましたが、いよいよ最終日の朝、起きたらヴェネツィアが見えてきました。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。朝の静かな運河を通って、最後に再びヴェネツィアクルーズです。
私たちのバルコニーは、行きにサンマルコが見えるヴェネツィア本島側の眺めだったので、帰りは対岸のジューデッカ島側の眺め。
ジューデッカ島の家々の眺めも、可愛らしくてなかなか素敵です。
ジューデッカ島の西端の大きな建物を最後に、ヴェネチアショートクルーズ終了。
港に到着しました。
この船はこのまま次の乗客を迎えて再びクルーズの旅に出るようで、私たちが7日間お世話になったお部屋も、ちょっと外に出ていた隙に次の客用にスタンバイされていました。少し寂しい。
いよいよ船を出て、お別れのときです。
昨夜部屋の外に出しておいた大型スーツケースを、船の外のチェックイン&アウト会場で回収。
さよなら、ノルウェージャン・ジェイド。このスペシャルな旅は一生忘れません。
さて、クルーズ船とのお別れの感慨もひとしおながら、この港からヴェネツィア・サンタルチア駅までの帰り道が結構面倒であることを思い出します。ここからヴェネツィア空港までなら直行のヴァポレットがあるようなのですが、我々が帰るべきはミラノ空港であり、しかもそれは明日なのでとりあえずヴェネツィア・サンタルチア駅を目指したい。しかし行きに通った長い道のりをスーツケースで歩くのは嫌なので、とりあえずサン・マルコまで出ているヴァポレットに乗り込んでしまうことにします。
ヴァポレットに乗り込み。クルーズ船と違って海が近いです。
今まで乗っていたノルウェージャン・ジェイドを見上げながら、最後のお別れです。本当にさようなら〜。
小型船はクルーズ船と違って揺れるなあ〜などと嫌味な感想を抱きながら、ヴァポレットでサン・マルコに向かいます。再びジューデッカ島。
サン・マルコ到着。
今日これからを、このままヴェネツィア観光に当てるか、ミラノに行く途中にあるヴェローナに行くか迷いましたが、私も友人もヴェネツィアは以前に観光済みだしヴェネツィアの人ごみは避けたいということで、そのままサン・マルコで乗り換えてサンタルチア駅に向かうことにしました。
再びヴァポレットでどんぶらこ。サン・マルコ駅からサンタルチア駅ってヴァポレットでかなり時間がかかるんですね。。ヴェネツィアはやはり交通が不便です。
結局クルーズ船の港から乗り継ぎを入れて2時間近くかかって、ヴェネツィア・サンタルチア駅に到着。今回のクルーズ旅行の終着駅です。
ということで、ヴェネツィア発着の7泊8日のクルーズ旅行、何の負担もなくのんびりと華やかなギリシャ諸島を巡れてとても良い旅でした。クルーズ初体験でしたが、感想は、とにかく楽。寝て食べてバルコニーでぼけっとしているうちに次々と色々なリゾート地に運んでくれるのですから、そりゃあ病み付きになることでしょう。派手な船内の内装やイベントや食事については、正直そこまで惹かれた訳ではありませんが、交通手段としてはクルーズほど便利なものはないだろうと思います。
一つの土地に根を下ろして終日「泊まる」ことも好きなので、今後の旅行でクルーズのヘビーユーザーになることはないとは思いますが、例えばカリブ海クルーズやハワイ島クルーズなど、色々巡ることに醍醐味があるようなエリアについては、機会があればまた利用してみたいです。
さて、次は、ミラノに帰る前にロミオとジュリエットの舞台となった街、ヴェローナに立ち寄ります。
ギリシャ・エーゲ海クルーズ⑥:久々の陸地でのんびりオリンピア観光
ノルウェージャン・ジェイドで行くエーゲ海クルーズ最終観光日。
今日は、オリンピック発祥の地、オリンピアでの遺跡巡りがメインの日です。
クルーズ船が到着するのは、ギリシャ本島のカタコロという港町。オリンピアは内陸にあるのでここからバスで向かうのだそうです。
実は、私も友人も特にオリンピック遺跡に興味がないので、カタコロの港で近隣のビーチにでも行ったりしてのんびり過ごそうか、と話していました。ギリシャの遺跡は物によっては魅力的ですが、大昔の武者達が汗をかいて体力自慢をしていた場所は特に・・・ということで。。
しかし、想像以上に閑散とした港街のカタコロ。寄港料が安そう。。
ギリシャ国旗とEU旗が迎えてくれますが、そういえばギリシャではEU旗をよく見かけます。西欧諸国ではほとんど見かけることがありませんが。。絶対離脱しないぞ!という意思表示の現れでしょうか。
港の入り口の小さな案内所で聞いても、オリンピア以外には特に観光場所はなさそうです。
そしてこれが港前の最も栄えているはずの町の中心。。
唯一賑わいを見せているのは、オリンピア行きのバスの発着所です。
通り過ぎようとすると「今日の最後のバスの出発便だよ!」と勧誘されました。うーんやっぱりこの町はオリンピア観光のためにある町なのかなあ。。
ということで結局初志貫徹できず、他の乗客と同様にバスに乗ってオリンピア観光に出かけることにしました。オリンピアに向かうバスの車掌はごく普通のギリシャの田舎の街並や緑豊かな風景が見えて悪くなかったです。
オリンピアのバス発着所に到着。
オリンピアは緑豊かな森林地帯にあるようです。今までさんざん海を見てきましたから、山岳リゾート風の風景が新鮮。
オリンピア遺跡前のカフェのある公園も木々がさわやかで落ち着きます。
カフェで一休みし、チケットを買って入場です。
広大なオリンピア遺跡。
まだ遺跡発掘中の場所もあるようです。
どれが何の遺跡やら分かりませんが、木々が多くて日陰もあるのでピクニック気分で散策するには快適です。
これはフィリペイオンと呼ばれる、マケドニア王フィリッポス2世が戦争の勝利を記念して建てたモニュメントだそうです。
こちらは神殿跡でしょうか。
真ん中に穴の空いた大量の円柱も、何かは分かりませんが木々が綺麗。
オリンピア遺跡の敷地の端にあるアーケードをくぐると
学校の校庭のような砂場のスタジアムが広がり、ここで皆よーいドンの体勢をとって走ったりしていました。
スタジアムは芝生の丘に囲まれており、芝生が観客席となって徒競走の様子などを眺めていたようです。
その他にも敷地内には色々と遺跡があり、ガイドツアーやオーディオガイドなどで説明を聞けば、当時のオリンピックのエピソードなど色々分かって有意義だったことでしょう。
しかし私はあまりオリンピックに対する情熱がないのでよく分からないまま退散。遺跡のことは分からずとも緑あふれる気持ちのいいオリンピア遺跡でした。
オリンピアには、お土産屋さんが立ち並ぶこぎれいなショッピング通りもあります。
これはギリシャ伝統の陶器を売っているお店。
その他ギリシャ風の洋服屋さんや天然オリーブ化粧品屋さん、緑に囲まれた素敵なカフェなどがありとても気持ちのいいオリンピアの街でした。特に洋服屋さんはお洒落で、友人はギリシャ伝統の服をギリシャ人デザイナーが現代風にアレンジしたという素敵なワンピースを買っていました。
さて、復路のバスでカタコロの港に帰ってきました。
カタコロの港沿いにはシーフードレストランが立ち並んでいます。我々もそろそろ遅めの腹ごしらえを。
海沿いのレストランでシーフードの揚げ物とパスタを注文。味はまあまあでした。
カタコロの港にもギリシャ伝統衣装のワンピースが売られています。子供用のが可愛らしい。
その他、港の裏通りには可愛らしいお土産屋さんも立ち並んでおり、カタコロで一日はつぶせないけどオリンピアの帰りに立ち寄る港としては悪くない風情でした。
なんだかんだでオリンピアもカタコロも満喫してノルウェージャン・ジェイドに帰宅。
ということで、エーゲ海クルーズ最後の立寄先であったカタコロとオリンピア。日程を見たときには正直なんでこんな地味な寄港先が入っているのだろうと思っていましたが、コルフ、サントリーニ、ミコノスと、ドカンドカンとビッグなビーチリゾートが続いた後で、特に気合いを入れる必要のない内陸のオリンピア滞在は最後にリラックスできて案外良い滞在先だったように思います。
さて、いよいよクルーズも残すところ船内で過ごすあと一日だけ。次回はヴェネツィアで迎える感動のフィナーレです。
ギリシャ・エーゲ海クルーズ⑤:スーパーパラダイスなビーチ天国、ミコノス島
今日の寄港先は、美しいビーチに囲まれたパーティ島として有名な、ミコノス島です。
ミコノス島はサントリーニ島と人気を二分するギリシャを代表する観光島ですが、断崖絶壁のサントリーニ島とは異なりなだらかな平べったい島です。
朝8時にミコノス島到着。昨日サントリーニ島に出る際に待たされた経験から、今日は上陸時間前に出口付近に待機して上陸ほぼ一番乗り。
しかし、勇み足過ぎたか、この港からミコノスタウンの中心まで無料で乗客を届けてくれるバスの出発にはもう少し時間がかかりそう。
と待っていたところへ、商売上手なタクシーのおじちゃんがやってきて、「パラダイスビーチに20ユーロで連れて行ってあげるよ。朝に誰もいないビーチでゆっくりして、それからミコノスタウン観光、これがベストな日程さ!」と勧誘してきました。
最初に街の観光をしてから、日中の海が温かくなってきた頃合いでビーチで水遊びをしようかと思っていたのですが、確かにまずメインのビーチ訪問をすましてから街の観光をした方が気持ち的にも落ち着くし、交通的にも今すぐビーチに連れて行ってもらった方が楽です。
「パラダイスビーチではなくてスーパーパラダイスビーチに行ってもらえます?」「スーパーパラダイス!おお・・・!そこも見る価値のあるビーチだよ。ただし30ユーロかかるよ」
おじちゃんのスーパーパラダイスと聞いたときの反応が少し気になりましたが、商談成立。他の乗客に先駆けて、朝一のスーパー・パラダイスビーチに向かうことにしました。ミコノス島には島中に様々な有名なビーチがあってどこに行こうか迷ったのですが、スーパー・パラダイスビーチというのが島で最も洗練されたビーチ、と言われるらしいので、そこにすることにしました。うまく行けば、スーパーパラダイスビーチからボートでつながっているプロティ・ヤロスというもう一つの要所ビーチにも寄れるかもしれません。
ミコノス島を横断してスーパーパラダイスビーチに向かいます。ミコノス島はほとんどが平たい荒野のような島で、白くて四角い家々がぽつりぽつりと点在しています。
10分ほどでSuper Paradiseと書かれたエントランスの前に着きました。タクシーのおじちゃんにここで待ってて次のビーチに連れて行ってあげてもいいよと言われましたが、のんびりしたいのでお断りして、帰りはバスで帰ることにします。
門をくぐり、Super♡Paradiseと書かれたヘビさんマークのオープンカフェをぬけると。。
きゃー!!誰もいない、澄み切った青いビーチの前にソファベッドのサンデッキが並んだ、まさにスーパーパラダイスな空間が広がっていました。
禿げ山に囲まれたエキゾチックなビーチを友人と二人で独占状態です。
キラキラ輝く澄み切った水面。これぞエーゲ海のビーチです。
岩山に囲まれた入江になっているところも、典型的なギリシャや地中海のビーチらしい雰囲気です。
そして海中はこの透明度。水面がエメラルドグリーンに反射して幻想的です。
こんな素晴らしいビーチに我々二人だけ。。何て贅沢なひとときでしょう。タクシーのおじちゃんに従って朝一で来てよかった。おじちゃん、ありがとう!
しかし泳ぐにはまだ冷たすぎる朝の海。カフェでジュースを頼んでデイベッドに横たわってしばしのんびり過ごしました。人もちらほらやってきました。
その後、結構人が集まり始めましたが、それでも基本的に静かで大人な雰囲気のビーチでした。「島で一番洗練されたビーチ」という売れ込みもうなずけます。
ちなみに、このスーパーパラダイスビーチは別名ゲイ・ビーチとしても有名なようで、実際に男性二人がデイベッドでくつろいでいる姿なども散見されました。しかし、そんな男性カップルに、女同士の私と友人が同じサンデッキでくつろいでいる姿を写真に撮られており、逆に私たちもそういうカップルだと思われていたようです。
確かに朝一番に誰もいないゲイビーチで女二人ではしゃいでいたらそう見られてもしょうがないでしょうか。。もしかしてタクシーのおじちゃんが、スーパーパラダイスビーチに行きたいと行ったときに「おお・・・!」と感嘆していたのもそういう反応だったのかもしれません。女同士というのはゲイの世界でもまだまだレアでしょうからね。。残念ながら我々は違いますが。
ちなみに、このスーパーパラダイスビーチとボートで結ばれているというプロティ・ヤロスというお隣のビーチに梯子しようかと思っていたのですが、待てど暮らせどボートは来ませんでした。
午前中はボートは来ないのかもしれないということで、あきらめて正午前にビーチを去り街に向かうことにしました。
最高に贅沢なひとときが過ごせた午前中のスーパーパラダイスビーチでした。
さて、街の中心とビーチを結ぶヘビさんマークの小型バスに乗って、ミコノスタウンに向かいます。窓からスーパーパラダイスビーチの美しい入江の全体像が見られました。
ミコノスタウンの南のバスステーションに到着。島に上陸後、始めて目にする港とビーチ以外の街の光景です。白くて四角い建物ばかり。
しかし、海が見え隠れする小道を進むと。。
うおおお。またしても美しい海とビーチが広がります。
先ほどのスーパーパラダイスビーチとは違いここは名も無きビーチのようですが、それでこのレベルの高さはすごい。
どうやらこのミコノス島はそこかしこにこんな澄み切った美ビーチがありふれる、正真正銘のビーチ天国のようです。
整備された入江のスーパーパラダイスビーチも良かったですが、島周辺の広大な海を見渡せるこういう手つかずのビーチも迫力があって美しいです。
海を見下ろす場所に建つ小さなピンクの屋根の教会。サントリーニ島では教会と言えば青い屋根でしたが、ミコノス島ではピンクの屋根が特色なのでしょうか。
そして、ミコノス島名物の風車群の前にやってきました。
風車のある丘からの、ミコノスタウンと街を囲むエメラルドグリーンの海の眺め。向こう岸に我らがノルウェージャンのクルーズ船も見えます。
さて、丘を降りてミコノスタウンの中心に向かいます。
街の中心前にもこのビーチ。街が海にせり出しているような、海が街を覆っているような、とにかく海と街が一体化しているような島です。
振り返るとビーチを目の前にそびえ立つ風車群。
海沿いにはカフェやレストランがひしめき合います。
海にせり出すカフェでキラキラ輝く海を正面に見ながらお茶をする人々。
我々もそんな海沿いのレストランでシーフードランチをいただいてみました。ミコノス島のレストランは観光地価格で割高と聞いていましたが、まあその中でリーズナブルな物を頼むとこんなものかな、という感じでした。
しかしこの極上な海の景色を眺めながら食事ができるというだけで、十分満足でした。この海沿いのカフェやレストランは本当に気持ちがいいのでおすすめです。
さて続いては、少し海から離れて街の中を散策してみます。カラフルなお土産屋さんに囲まれた白い道が続くミコノスタウン。
お店はお洒落で、街並みは果てしなく可愛いです。
街中のオープンカフェもにぎわいます。
迷路のような複雑な道になっていることでも有名なミコノスタウン。路地を歩いていると。。
また海沿いに出ました!
そしてこの船が行き来する海沿いもまたたまらなく美しい。
サントリーニと同じ青いドーム屋根の教会もあるようです。
そして街に戻るとまた白い迷路道。
ちょっとお茶をして一息ついてみたり。
お洒落なワンピースのウィンドウショッピングをしてみたり。
また海カフェに出くわしてみたり。
とにかく楽しい、ミコノスタウンの迷路街。道ばたのソファでくつろぐおじさんも。
ギリシャ伝統のワンピース衣装を今風にして売っているお店もお洒落。
八百屋さんまでお洒落。
教会も華やか。赤い屋根の教会と青い屋根の教会は何か違うのでしょうか。
さて、そろそろミコノスタウンを抜けて、ゆっくりとクルーズ船の停留所までバスが出ているオールドポートに向かいます。
すると、この期に及んでここにも美ビーチが!
実は水着を着てきた私、午後になって水もだいぶ温かくなってきたしもう我慢できない!ということでこの名も無きビーチに飛び込みました。
港前のビーチだというのに、透明度は高いです。小さな小魚の群れが見えます。
岩と同じような色をした小型の魚もちらほら見えます。
ウニも散見されます。こちらでもウニを食べる習慣はあるのでしょうか。
いやー港までの通り道にある名も無きビーチなのにシュノーケル体験もできて大満足でした。ビーチ島のミコノス島で、最後に海に入れて良かった。
最後にこのビーチを眺めながらお茶ができる海沿いのカフェで、フレッシュジュースを一杯。本当に何て透明度の高い海でしょう。
そして海沿いを歩いてオールドポートまで行き、ノルウェージャンの乗客用に手配されたシャトルバスに乗って、クルーズ船が泊まっているニューポートに向かい、ノルウェージャン・ジェイドに帰りました。
ということで、ミコノス島は、ビーチ島と言われるだけあり、四方八方をクリスタルクリアーなエメラルドグリーンの海に囲まれた美ビーチだらけの島でした。名前がついたリゾート用のビーチだけでなく、そこら中に名も無き美ビーチが点在しているので、クルーズ船での短時間の立寄りだけでも、存分にビーチを楽しむことができます。
正直、ビーチに関してはモルディブに匹敵する場所はないと思っていた私でしたが、ましてやヨーロッパの海なんてたかが知れていると思っていたふしもあったのですが、このミコノス島のビーチたちはモルディブにも劣らないもの凄いものでした。というか白くて可愛らしい街並みが海に飲まれるような近さでビーチ沿いにそびえ立っているので、その迫力はモルディブ以上とも言えます。ミコノス島があの絶景のサントリーニ島に負けない人気を誇っている理由が分かった気がします。
ただ、ミコノス島はパーティ島とも呼ばれるように、特にミコノスタウンの海沿いはやや騒がしいです。ミコノス島の客層も、パーティー好きの明るい人たちが多いように思われ、リゾートではひっそり静かに過ごしたい根暗な私には、少なくともミコノスタウン周辺に関しては長くいたい場所ではありませんでした。なので、ミコノス島には、クルーズで立ち寄ったり、サントリーニ島を拠点にしながら一泊だけ遊びにきてみるなどして、その美ビーチたちを一目見てみるのが良いんじゃないかなあと思います。
さて、サントリーニ、ミコノスとメインの寄港地を満喫したこの次は、変わり種のオリンピア訪問です。
ギリシャ・エーゲ海クルーズ④:青と白の絶景再び、海から登るサントリーニ島〜ロバに要注意
今日の寄港地は、白い街と青い海の絶景コントラストで有名なリゾート島、サントリーニ島です。
断崖絶壁の火山島の上に白い街が密集するサントリーニ島。去年の6月にはここに来ることをメインのギリシャ旅行をしましたが(ギリシャ・サントリーニ&アテネ カテゴリーの記事一覧 - ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記)、まさか1年も経たないうちにまた訪れることができるとは。。自分のリゾーターぶりが怖い。
島の中心、フィラの街の港にやってきました。既に別のクルーズ船、MSCが到着しているようです。
サントリーニ島のフィラの港は小さくて大型のクルーズ船が寄せ付ける場所はないので、島の近くに漂流し、島からやってくる2〜3台の小型船が何度も往復してクルーザーたちをフィラの街に送ります。
この小型船で全乗客をフィラの街に届ける作業はかなりの時間を要するので、港到着時間の2時間前に船内で配布される小型船乗客番号カードは早めに並んで番号の早いカードをゲットした方がいいです。私たちの船では13時半にサントリーニ島到着のスケジュールで11時半からカードの配布が開始されましたが、販売開始の10分前に行っても既に長蛇の列で(というかフライングで配布が開始されており)、私たちは8番目の小型船への乗船となり、フィラの街に着いたときは14時をとうに過ぎていました。もっと遅い番号の人たちは観光時間が削られて大変だったのではないかと思います。
フィラの港に上陸。ここからフィラの街に登るには、ケーブルカーを使うか、ロバに乗って登るか、自力で歩いて登るかの3択なのですが、ケーブルカーはクルーズ客で長蛇の列。しかし、さすが観光業の発達したサントリーニ、第4の選択肢、このままボートで北端のイアの港まで先に行き、イア観光後にフィラにバスで送り届けてくれるというボートトリップツアーが用意されていました。
イアにはどのみち行くつもりだったので、願ってもないツアーで申し込みを即決。ケーブルカーに並ぶ人々を尻目にフィラの街を後にします。いえーいさよならー。
イアへの移動を兼ねたサントリーニ島周遊クルーズ。前回来たときは空港経由で島の上の街の部分をうろちょろしていたのみだったので、こうして海から断崖の島を見上げられるのも新鮮です。
青いドーム屋根の教会が散見される華やかな白い町並み。あれはフィラとイアの中間にあるリゾーター愛用の街、フィロステファニでしょうか。
そして、前回もわざわざ陸路からタクシーでやってきた、ギリシャのプチ・アマルフィ海岸(と私が命名)、アマウディ・ベイに到着。
そしてボートから降りるとそのままツアーが用意していたシャトルバスに乗って、アマウディ・ベイの上にあるイアの街の入り口まで送ってもらえました。3時間後に再びここから今度はフィラの街までバスで送ってくれるとのこと。アマウディ・ベイも見れたし、何て効率のいいツアーなんでしょう。
さて、海が見えるイアの街のショッピング通りに向かいます。しかしサントリーニ島エクスカーションを申し込んだクルーズ客の団体に遭遇。私たちはエクスカーションの類には一切申し込まず自力観光をしていますが、エクスカーションだとこんな団体で行動しなければならないんですね。。申し込まなくて良かった。
この団体を避けて裏路地のような道から行くと、ギリシャらしくない毛がボリューミーな犬が日陰で休んでいるのを発見。キミも団体客から逃げてきたのかね。
そして、海沿いのイアの街に出ました。これぞサントリーニの絶景!また拝める日が来るとは。
相変わらず途方もなく美しいです。サントリーニの象徴、青いドーム屋根の教会と穏やかな紺碧の海。
眼下には、海に向かって広がる洞窟のリゾートホテルたち。
レース付きの白い天蓋。ここでウェディング写真でも取ると絵になりそうですね。
海沿いの白亜の教会も本当に綺麗。
ああ〜サントリーニ島に来てしまうともうこのままリゾートホテルに残して行ってもらってこんな海沿いのデイベッドでくつろいで過ごしたくなりますね〜〜
可愛らしいお土産屋さんたちも健在です。このアクセサリー屋さんもまた会えました。
こじゃれたお店が集まるお買い物天国のイアの街。私は観光先でお買い物をすることがないのですが、一緒の友人は小物から洋服まで色々と見て回って実際に買ってくれたので、私もタダでお買い物気分を味わうことができました。本当は友人のように、リゾート地でこそ普段買わない物を買って優雅に過ごすべきなんでしょうねえ。
お買い物をして海の見えるカフェでお茶をしてリゾート感満載のイアを満喫した後は、ツアーのバスで賑やかな島の中心、フィラの街に向かいます。バスから見える島の東側は西側とはうって変わって平らな田園。
お土産物屋さんが所狭しと並ぶがやがやしたフィラの街。
しかしこのフィラの街の断崖の絶景は圧巻です。
クルーズの集合時間まではまだ余裕がありますが、イアでお買い物をして十分満喫したので、フィラでは眺めのいいオープンカフェでゆっくり過ごすことにしました。
白い建物が敷き詰められるこの賑やかなフィラの街を眺めながら。
さて、カフェで絶景を眺めながらすっかり二度目のサントリーニ島に満足し良さを再確認したところで、近くのケーブルカーからおとなしく港に降りればサントリーニ島は永世に渡って美しい記憶のまま残り続けたことでしょう。しかし、大の乗り物苦手の運動音痴でありながら、友人の「ロバに乗りたい」という無邪気な要望をうっかり受け入れてしまったのが運のツキでした。
サントリーニ島名物、ロバタクシー。断崖絶壁のサントリーニ島の街では、港に降りるまでの交通手段としてロバが使われているのです。
まとめて御者さんがロバを引き連れて下った方が効率がいいためか、他の利用客が来るのを呼び込みしながら待つ業者のもとでかなり待たされましたが、下りで利用する人は珍しいらしく結局だれも利用せず、私と友人と御者の3ロバで下ることに。
臭いし、道は糞だらけだし、御者さんも正直ちょっと怪しいし、もう乗る前からかなり及び腰になっていた私でしたが、友人は「ロバ楽しみ♩」と天真爛漫。やっぱり乗るのね〜〜
で、いざ乗ってみると。案の定、というか想像以上に、めちゃくちゃ怖い、不安定。地面が高すぎる、振り落とされそうになる。普通の人なら難なく乗りこなせるから提供されているサービスなのだと思いますが、人の数十倍どんくさく、絶叫マシーン等には一切乗れないような私には猛烈に怖い乗り物でした。
「ぎゃ〜〜!!!怖い〜おろして〜〜ストップストップ!プリーズゲットミーオフー!!!」
と本気で泣き叫んでしまいました。
怪訝な目で私を見る道行く人たち。御者のおじさんもあきれながら「落ち着け、大丈夫だ」と言って気にも留めずどんどん進もうとします。しかし、ロバが動くたびに怖いしカーブするときなど振り落とされるのではないかと脅える私は、何よりこんな取り乱した自分を乗せたロバもびっくりして通常と違う動きをしてしまうのではないかと本気で身の危険を感じ、半ば御者のおじさんを恫喝するようにまくしたてて、結局途中でロバからおろしてもらいました。御者さんが気分を害したのか分かりませんが、申し訳ないことに、私の反応にビビりつつもロバ乗りを楽しんでいた友人までそこで御者さんにロバから卸されてしまい、御者さんはその場で切り上げてロバとともに坂を上って帰って行ってしまいました。
ということで、友人と二人でとぼとぼと歩いて港までおり、小型船に乗ってクルーズ船に帰りました。
ロバ乗りの恐怖と取り乱したことへの情けなさと恥ずかしさで、その夜はクルーズに帰ってからもしばらく放心状態で、夜のジャズコンサートに行って元気をもらってようやく少し回復できました。でも何であんな恐ろしい乗り物に普通の人は乗れるんだろう。という疑問と自分は高所恐怖症か何かの病気なのだろうかという悩みで悶々とした夜でした。
ということで、サントリーニ島は変わらず美しかったですが、最後の最後でトラウマができてしまった2度目の訪問となりました。私のように絶叫マシーンが苦手だったり運動技術に自信のない皆さん、サントリーニ島に行ってもロバに乗ることについてはくれぐれも熟考の上決めた方がいいと思います。
さて、気を取り直して、明日は、今回のクルーズで一番楽しみだった、サントリーニ島と人気を二分するギリシャのビーチ島、ミコノス島です。