ギリシャ・エーゲ海クルーズ⑤:スーパーパラダイスなビーチ天国、ミコノス島
今日の寄港先は、美しいビーチに囲まれたパーティ島として有名な、ミコノス島です。
ミコノス島はサントリーニ島と人気を二分するギリシャを代表する観光島ですが、断崖絶壁のサントリーニ島とは異なりなだらかな平べったい島です。
朝8時にミコノス島到着。昨日サントリーニ島に出る際に待たされた経験から、今日は上陸時間前に出口付近に待機して上陸ほぼ一番乗り。
しかし、勇み足過ぎたか、この港からミコノスタウンの中心まで無料で乗客を届けてくれるバスの出発にはもう少し時間がかかりそう。
と待っていたところへ、商売上手なタクシーのおじちゃんがやってきて、「パラダイスビーチに20ユーロで連れて行ってあげるよ。朝に誰もいないビーチでゆっくりして、それからミコノスタウン観光、これがベストな日程さ!」と勧誘してきました。
最初に街の観光をしてから、日中の海が温かくなってきた頃合いでビーチで水遊びをしようかと思っていたのですが、確かにまずメインのビーチ訪問をすましてから街の観光をした方が気持ち的にも落ち着くし、交通的にも今すぐビーチに連れて行ってもらった方が楽です。
「パラダイスビーチではなくてスーパーパラダイスビーチに行ってもらえます?」「スーパーパラダイス!おお・・・!そこも見る価値のあるビーチだよ。ただし30ユーロかかるよ」
おじちゃんのスーパーパラダイスと聞いたときの反応が少し気になりましたが、商談成立。他の乗客に先駆けて、朝一のスーパー・パラダイスビーチに向かうことにしました。ミコノス島には島中に様々な有名なビーチがあってどこに行こうか迷ったのですが、スーパー・パラダイスビーチというのが島で最も洗練されたビーチ、と言われるらしいので、そこにすることにしました。うまく行けば、スーパーパラダイスビーチからボートでつながっているプロティ・ヤロスというもう一つの要所ビーチにも寄れるかもしれません。
ミコノス島を横断してスーパーパラダイスビーチに向かいます。ミコノス島はほとんどが平たい荒野のような島で、白くて四角い家々がぽつりぽつりと点在しています。
10分ほどでSuper Paradiseと書かれたエントランスの前に着きました。タクシーのおじちゃんにここで待ってて次のビーチに連れて行ってあげてもいいよと言われましたが、のんびりしたいのでお断りして、帰りはバスで帰ることにします。
門をくぐり、Super♡Paradiseと書かれたヘビさんマークのオープンカフェをぬけると。。
きゃー!!誰もいない、澄み切った青いビーチの前にソファベッドのサンデッキが並んだ、まさにスーパーパラダイスな空間が広がっていました。
禿げ山に囲まれたエキゾチックなビーチを友人と二人で独占状態です。
キラキラ輝く澄み切った水面。これぞエーゲ海のビーチです。
岩山に囲まれた入江になっているところも、典型的なギリシャや地中海のビーチらしい雰囲気です。
そして海中はこの透明度。水面がエメラルドグリーンに反射して幻想的です。
こんな素晴らしいビーチに我々二人だけ。。何て贅沢なひとときでしょう。タクシーのおじちゃんに従って朝一で来てよかった。おじちゃん、ありがとう!
しかし泳ぐにはまだ冷たすぎる朝の海。カフェでジュースを頼んでデイベッドに横たわってしばしのんびり過ごしました。人もちらほらやってきました。
その後、結構人が集まり始めましたが、それでも基本的に静かで大人な雰囲気のビーチでした。「島で一番洗練されたビーチ」という売れ込みもうなずけます。
ちなみに、このスーパーパラダイスビーチは別名ゲイ・ビーチとしても有名なようで、実際に男性二人がデイベッドでくつろいでいる姿なども散見されました。しかし、そんな男性カップルに、女同士の私と友人が同じサンデッキでくつろいでいる姿を写真に撮られており、逆に私たちもそういうカップルだと思われていたようです。
確かに朝一番に誰もいないゲイビーチで女二人ではしゃいでいたらそう見られてもしょうがないでしょうか。。もしかしてタクシーのおじちゃんが、スーパーパラダイスビーチに行きたいと行ったときに「おお・・・!」と感嘆していたのもそういう反応だったのかもしれません。女同士というのはゲイの世界でもまだまだレアでしょうからね。。残念ながら我々は違いますが。
ちなみに、このスーパーパラダイスビーチとボートで結ばれているというプロティ・ヤロスというお隣のビーチに梯子しようかと思っていたのですが、待てど暮らせどボートは来ませんでした。
午前中はボートは来ないのかもしれないということで、あきらめて正午前にビーチを去り街に向かうことにしました。
最高に贅沢なひとときが過ごせた午前中のスーパーパラダイスビーチでした。
さて、街の中心とビーチを結ぶヘビさんマークの小型バスに乗って、ミコノスタウンに向かいます。窓からスーパーパラダイスビーチの美しい入江の全体像が見られました。
ミコノスタウンの南のバスステーションに到着。島に上陸後、始めて目にする港とビーチ以外の街の光景です。白くて四角い建物ばかり。
しかし、海が見え隠れする小道を進むと。。
うおおお。またしても美しい海とビーチが広がります。
先ほどのスーパーパラダイスビーチとは違いここは名も無きビーチのようですが、それでこのレベルの高さはすごい。
どうやらこのミコノス島はそこかしこにこんな澄み切った美ビーチがありふれる、正真正銘のビーチ天国のようです。
整備された入江のスーパーパラダイスビーチも良かったですが、島周辺の広大な海を見渡せるこういう手つかずのビーチも迫力があって美しいです。
海を見下ろす場所に建つ小さなピンクの屋根の教会。サントリーニ島では教会と言えば青い屋根でしたが、ミコノス島ではピンクの屋根が特色なのでしょうか。
そして、ミコノス島名物の風車群の前にやってきました。
風車のある丘からの、ミコノスタウンと街を囲むエメラルドグリーンの海の眺め。向こう岸に我らがノルウェージャンのクルーズ船も見えます。
さて、丘を降りてミコノスタウンの中心に向かいます。
街の中心前にもこのビーチ。街が海にせり出しているような、海が街を覆っているような、とにかく海と街が一体化しているような島です。
振り返るとビーチを目の前にそびえ立つ風車群。
海沿いにはカフェやレストランがひしめき合います。
海にせり出すカフェでキラキラ輝く海を正面に見ながらお茶をする人々。
我々もそんな海沿いのレストランでシーフードランチをいただいてみました。ミコノス島のレストランは観光地価格で割高と聞いていましたが、まあその中でリーズナブルな物を頼むとこんなものかな、という感じでした。
しかしこの極上な海の景色を眺めながら食事ができるというだけで、十分満足でした。この海沿いのカフェやレストランは本当に気持ちがいいのでおすすめです。
さて続いては、少し海から離れて街の中を散策してみます。カラフルなお土産屋さんに囲まれた白い道が続くミコノスタウン。
お店はお洒落で、街並みは果てしなく可愛いです。
街中のオープンカフェもにぎわいます。
迷路のような複雑な道になっていることでも有名なミコノスタウン。路地を歩いていると。。
また海沿いに出ました!
そしてこの船が行き来する海沿いもまたたまらなく美しい。
サントリーニと同じ青いドーム屋根の教会もあるようです。
そして街に戻るとまた白い迷路道。
ちょっとお茶をして一息ついてみたり。
お洒落なワンピースのウィンドウショッピングをしてみたり。
また海カフェに出くわしてみたり。
とにかく楽しい、ミコノスタウンの迷路街。道ばたのソファでくつろぐおじさんも。
ギリシャ伝統のワンピース衣装を今風にして売っているお店もお洒落。
八百屋さんまでお洒落。
教会も華やか。赤い屋根の教会と青い屋根の教会は何か違うのでしょうか。
さて、そろそろミコノスタウンを抜けて、ゆっくりとクルーズ船の停留所までバスが出ているオールドポートに向かいます。
すると、この期に及んでここにも美ビーチが!
実は水着を着てきた私、午後になって水もだいぶ温かくなってきたしもう我慢できない!ということでこの名も無きビーチに飛び込みました。
港前のビーチだというのに、透明度は高いです。小さな小魚の群れが見えます。
岩と同じような色をした小型の魚もちらほら見えます。
ウニも散見されます。こちらでもウニを食べる習慣はあるのでしょうか。
いやー港までの通り道にある名も無きビーチなのにシュノーケル体験もできて大満足でした。ビーチ島のミコノス島で、最後に海に入れて良かった。
最後にこのビーチを眺めながらお茶ができる海沿いのカフェで、フレッシュジュースを一杯。本当に何て透明度の高い海でしょう。
そして海沿いを歩いてオールドポートまで行き、ノルウェージャンの乗客用に手配されたシャトルバスに乗って、クルーズ船が泊まっているニューポートに向かい、ノルウェージャン・ジェイドに帰りました。
ということで、ミコノス島は、ビーチ島と言われるだけあり、四方八方をクリスタルクリアーなエメラルドグリーンの海に囲まれた美ビーチだらけの島でした。名前がついたリゾート用のビーチだけでなく、そこら中に名も無き美ビーチが点在しているので、クルーズ船での短時間の立寄りだけでも、存分にビーチを楽しむことができます。
正直、ビーチに関してはモルディブに匹敵する場所はないと思っていた私でしたが、ましてやヨーロッパの海なんてたかが知れていると思っていたふしもあったのですが、このミコノス島のビーチたちはモルディブにも劣らないもの凄いものでした。というか白くて可愛らしい街並みが海に飲まれるような近さでビーチ沿いにそびえ立っているので、その迫力はモルディブ以上とも言えます。ミコノス島があの絶景のサントリーニ島に負けない人気を誇っている理由が分かった気がします。
ただ、ミコノス島はパーティ島とも呼ばれるように、特にミコノスタウンの海沿いはやや騒がしいです。ミコノス島の客層も、パーティー好きの明るい人たちが多いように思われ、リゾートではひっそり静かに過ごしたい根暗な私には、少なくともミコノスタウン周辺に関しては長くいたい場所ではありませんでした。なので、ミコノス島には、クルーズで立ち寄ったり、サントリーニ島を拠点にしながら一泊だけ遊びにきてみるなどして、その美ビーチたちを一目見てみるのが良いんじゃないかなあと思います。
さて、サントリーニ、ミコノスとメインの寄港地を満喫したこの次は、変わり種のオリンピア訪問です。