ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

イタリア・ヴェローナ:ロミオとジュリエットの舞台、華やかな街ヴェローナ

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ヴェネツィア発着のクルーズ旅行を終えてミラノに帰る途中、『ロミオとジュリエット』の舞台になったという街・ヴェローナに立ち寄ってみました。

ヴェローナはミラノやヴェネツィアほど有名ではありませんが、ヨーロッパの旅行会社のパンフレットには必ず登場しており、人気観光地のようです。ミラノからヴェネツィイアに来るときの電車の途中駅にヴェローナを発見したので、これは帰りに立ち寄ったらお得ではないかと思い急遽決めた旅行だったので、あまり街の下調べはしていませんが、まあどうにかなるでしょう。ヴェネツィアは人が多すぎるので、ヴェローナに逃亡して最後の旅行日をのんびり過ごせればいいなと願いつつ。

 

ヴェネツィア・サンタルチア駅から在来線で1時間半程度でヴェローナ駅に到着。

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ヴェローナ駅の正式名称は、Stazlone Verona Porta Nuovaという長い名前。

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この駅、大きい割には駅舎内にも駅周辺にもまともなカフェやくつろげるスペースなどがほとんどなく、この駅で待ち時間を過ごすのはかなり辛いと思われます(帰りに経験)ので、その点は注意した方が良さそうです。

 

駅前はだだっ広い駐車スペースです。街の中心までは1キロちょいあるのでバスを利用。

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こちらの市バス、チケットは車内で買えるだろうと思ってとりあえず乗ったら、車内にアナログな自動販売機があるにはありますが、特定種類のコインをきちんと持っていないと券が買えませんので、この点も要注意です。

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こちらがその要注意自動販売機。私はコインの持ち合わせがなく、中途半端にコインを入れて詰まらせて次の人が買えない状態にしてしまいました。。

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後でわかったところによると、ヴェローナ・カードという1日券(2日券もあり)を買うと、主要観光地(円形闘技場やランベルティの塔、ジュリエッタの家など)のチケットが不要になるうえ、市バスの利用も無料になるので、予めそれを駅のインフォメーションセンターで買ってから行動した方が良かったようです。1日券はヴェローナ・カードに含まれている観光地を2〜3以上巡ればペイする程度の値段でしたので断然お得です。

 

さて、予習不足の街で最初からつまずきましたが、街の玄関口、ブラ広場にやってきました。

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ブラ広場には、市庁舎と

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円形闘技場(アレーナ)がそびえ立ち、

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中央は噴水の憩いの場になっています。

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広場の周りはカラフルな建物と賑やかなカフェに取り囲まれています。

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我々もこの広場のカフェで、アレーナと市庁舎を眺めながらランチにします。

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お洒落なピッツァリアで何だか海老とお米のカレーみたいな変なものを頼んでしまいました。友人の頼んだ生ハムのピッツァは美味しかったです。たとえ美食の国イタリアでも、ヨーロッパでエスニックな物は頼まない方がいいですね。。

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さて、カフェを出て、円形闘技場に入場してみます。

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なかなかの迫力のアレーナです。毎年夏に野外オペラ祭が開かれることでも有名なんだとか。

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しかしヴェローナ、かなり人が多いです。何かお祭りでもあるのでしょうか。ヴェネツィアとほぼ変わらない。。

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続いて、ショッピング通りのマッツィーニ通りVia Mazziniを進みます。

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お洒落なお店が建ち並びます。ブランド店も多く、「ヴェネツィアを逃亡して素朴な旅を」と思っていましたが、もしかしてヴェローナって普通にセレブなイケイケ観光地なのかもしれません。

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そしてもの凄い人です。。

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人ごみをかき分け、この街のメイン観光地、ジュリエッタの家にやってきました。

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ロミオとジュリエット』のジュリエッタの家のモデルだったという13世紀のお屋敷。

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門をくぐると、訪れた人々が愛を誓う願掛けのような落書きが壁一面に刻まれています。

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そして中庭には、ジュリエッタの像に群がる人々。

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このジュリエッタの像は、右胸を触ると恋愛が成就すると言われているらしく、皆が並んでべたべたと右胸を触っていました。

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中庭は無料ですが、家の中は有料で見学することができます。

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ジュリエッタの屋敷内の目玉は、何と言ってもロミオとジュリエットが逢い引きしていたこのベランダ。

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この逢い引きベランダに立ち、別の窓からその姿を撮ってもらうのが定番のようで皆やっていました。

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逢い引きベランダの下では、相変わらず中庭で人々がジュリエッタの右胸を求め触っている姿が見えます。

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その他、屋敷内には一応貴族のお屋敷らしい調度品の展示や

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ロミオとジュリエットの衣装や寝室などの展示が見られました。

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窓からは赤茶けた屋根が特徴のヴェローナ的な家々を間近に見ることができました。

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ジュリエッタの家の見学後は、お隣にあったイタリアのジェラテリアチェーン店Venchiでソルベを食べて一息。イタリアに来る度にこのVenchiのジェラテリアジェラートを食べるようになりましたが、夏用ソルベは始めてです。めちゃくちゃ美味しい。

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さて続いては、市場が立ち並ぶエルベ広場にやってきました。

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エルベ広場では野菜や花などの他、仮面などヴェネツィア的な物まで様々なお店が軒を連ねています。

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しかし我々がここにきた目的は、この広場前にそびえ立つランベルディの塔に登ることです。

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ランベルティの塔への入り口は、エルベ広場の奥にあるこのシニョーリ広場にあります。

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ヴェローナ・カードに加えて追加料金を払って、エレベーターを使ってランベルティの塔の上へ。この眺めです。

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眼下にはエルベ広場も広がります。

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赤茶けた街並みが広がりますが、その先にはトスカーナ風の木々がそびえ立つ森林も広がっています。

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街の先には、街を囲むアディジェ川もうっすらと見ることができます。

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ヴェローナの全貌が分かる、ランベルティの塔からの素晴らしい眺めでした。

 

ちなみに帰り際にアディジェ川を見に行ってみましたが、ごく普通の川で特別な景色というわけではありませんでした。帰りは川沿いのバス停から駅に直行。

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というわけで、ヴェローナは夏のオペラ祭り会場である円形闘技場やジュリエッタの家、美しい街並が一望できるランベルティの塔などなかなか見所が多く、かつお洒落なお店も多い洗練された本格的な観光地でした。特に今回訪れたときは夜にお祭りがあるか何かだったようで人が多く、ヴェネツィアの喧騒を避けてヴェローナ観光を選んだ割にはあまりヴェネツィアと変わらない人口密度でちょっとげんなりしましたが、それだけ人気の街だということだと思います。ミラノとヴェネツィアの間にあってその二大都市からとても近いので、特にロミジュリ好きの人にはお勧めです。