南イタリア③:海を見渡す庭園と静寂の街、ラヴェッロ
アマルフィを観光してポジターノの宿に移る予定でしたが、アマルフィは小さな街で時間が余ったので、アマルフィからバスで30分で着くというこれもまた有名な山頂の街、ラヴェッロで午後を過ごすことにしました。
アマルフィからバスで山を登ってずんどこ行くと。。
ラヴェッロのバス停に到着、と同時にいきなりこの眺めです。すごい。。来て良かった。
ラヴェッロも小さな街です。バス停から道路を歩いて街の中心の広場に出ます。ここから先は車は禁止。
広場に前にはドゥオーモがそびえ立ち、広場の周りをカフェが囲みます。
広場の先には山を見渡す展望台スペースがあります。
展望台からはこの眺め。山にそびえ立つ家々、太陽を浴びて綺麗です。
ドゥオーモ見学は後にして、まずはアマルフィの海岸のパノラマを見れる庭園があるというヴィラ・チンブローネに向かう小道を登ります。
小道には地元のお土産屋さんが並んでいます。名産のレモンをモチーフにした陶器屋さん。
暑いですが、狭い小道を登ったり降りたりして向かいます。車通りがないのでとっても静か。
山に向かって開けた道が出てきました。小さな畑もありますね。観光だけでなく農業もしているのでしょうか。
山を見渡しながら更に小道を歩きます。
そして目的地のヴィラ・チンブローネにやってきました。11世紀に起源を持つ庭園です。
入り口付近に古そうな建物があります。昔の別荘でしょうか。
19世紀に英国人がローマ風ヴィラに改装したそうですが、現在でも良く整備された広大な庭園です。
海を見渡す、天空の隠れ家のような庭園です。
庭師さんのような人が、鼻歌を歌いながら芝生のお手入れをしていました。
お手入れの効果か、美しい芝生が海と山を見渡す絶景空間を作っています。
庭園内にはリゾートホテルもあるようです。こんな空と山と海に囲まれた庭園のプライベートプールでくつろげるなんてさぞ気もちいいでしょうね。。
そして、庭園の一番奥にある展望台では、銅像群とともにアマルフィ海岸のパノラマを一望することができます。
ここからの眺めは、非常に標高が高く断崖絶壁で真下に海岸が広がるので、ちょっと怖いくらいです。でも晴天を反映して海が真っ青でキラキラしています。
山も迫力。
ローマ風の銅像が、高貴なムードを出しています。
しかしこのパノラマ展望台には木陰一つないため、炎天下の夏に長くいることは困難です。絶景をちら見して退散します。
庭園には整備された芝生庭園の他、木陰に囲まれた自然のままの空間もあります。
随所から周りの山々を見渡せます。
ヴィラ・チンブローネ、心洗われる美しい天空の庭園でした。
再びドゥオーモ前の広場に戻ってきました。今度はちょっとドゥオーモを見学。
このドゥオーモは11世紀の建築物だそうでとても貴重だそうです。礼拝堂を支える6体のライオン像。
ドラゴンに飲み込まれる人が描かれたモザイク画。ビザンティン様式だとか。
その他、礼拝堂の隣に小さな博物館も併設されていました。
また、我々はヴィラ・チンブローネで満足してしまったため入りませんでしたが、ドゥオーモの近くにあるこのヴィラ・ルーフォロという庭園も、ワーグナー音楽祭が行われる美しい眺望が広がるそうです。
帰りのバスを待つ間、バス停前のオープンカフェで一休み。
海を見渡しながら軽食がとれる良いカフェでした。
以上、アマルフィ観光から急遽思い立ってやってきたラヴェッロでしたが、静かで、絶景で、洗練された素晴らしい街でした。街の中は車が走らないため車の音が全くしないので、俗世間から隔絶された、天空の高貴な空間という感じでした。今まで訪れたリゾート地の中でも一番洗練されていたかも。ここで数泊したかったです。次に南イタリアを訪れることがあれば、絶対にラヴェッロに泊まります。
さて、ラヴェッロで山頂の静寂を味わった後は、再びアマルフィに戻り、次の宿泊地、ポジターノに向かいます。