スペイン・アンダルシア⑤:コスタ・デル・ソルに輝く青いビーチと白い村・ミハス
スペイン・アンダルシア旅行の最後は、国際的ビーチリゾート、コスタ・デル・ソルのビーチをちら見し、さらに最も有名な「スペインの白い村」の一つ、ミハスを観光して帰りたいと思います。
マラガからコスタ・デル・ソルの各地へは、街の主要車道のアラメダ・プリンシパル通りとこのグアダルメディナ川が交差する橋近くにある地下鉄駅から電車が出ています。ちなみに川は枯渇気味。
このセントロ・アラメダ駅から、ミハスへの最寄りの街、フエンヒローラまで向かいます。
コスタ・デル・ソルのビーチラインを走る電車なので、進行方向向かって左の窓際に座ると、様々なビーチ沿いの街を見ることができます。
終着駅のフエンヒローラFuengirolaに到着。
フエンヒローラもコスタ・デル・ソル沿いのビーチリゾート地なので、駅からちょっと歩くとヤシの実に囲まれたビーチ沿いに出ます。
さて、マラガのビーチはイマイチでしたが、いみじくも世界的ビーチリゾート、コスタ・デル・ソルのこの街のビーチはどうでしょうか。。
お、悪くなさそうです。マラガの時と違って晴れているというのもありますが。
海が青くて綺麗です。海遊びをする金髪の女の子とのセットが絵になります。
ビーチ沿いにリゾートアパートメントが立ち並びます。電車で見てきたビーチ沿いの街並みもそうでしたが、このコスタ・デル・ソルのビーチリゾートは、海の美しさを愛でるというよりも、ビーチ沿いぎりぎりに宿が建ち並んでいて家族旅行などに便利でちょうどいいのかもしれませんね。何よりビーチは果てしなく長いですから全ての需要を飲み込めそうです。
しかしマラガのビーチと同様、波が強いです。今日が特別なのか、この辺りの海はこういうものなのか。
さて、フエンヒローラのビーチを見て、コスタ・デル・ソルのビーチリゾートを「こんなもんかな」と分かった気分になり満足したところで、目的地、ミハスに向かいます。
フエンヒローラからミハスへは、駅からビーチに向かう途中にあるバスターミナルからバスで向かいます。なお、同じ「ミハス」という名のビーチへ向かうバスが頻繁に出ていますが、それは白い村の「ミハス」とは異なるので要注意です。
ミハスには山を登って向かいます。
ミハスのバス停に到着しました。気持ちのいい場所です。瞬時に感じる、リゾート感。
早速、白い壁と赤茶の屋根の建物が目に止まります。石灰で塗られた壁で統一された家々が特徴のミハスです。色合いが沖縄っぽいですね。
バス停から歩いてすぐに、街の中心のビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場前に出ます。山に囲まれ山腹の村です。山が壮大で気持ちいい。
広場前の大きく「MIjas」と書かれた展望台。
その展望台からの眺め。山を埋める白い家々、見事です。
広場の前にはタクシー役のロバが沢山並んでいます。
広場の端にある突き出した高台にあるのは、ラ・ペーニャ聖母礼拝堂。
16世紀に修道士らが岩を彫り抜いて造ったという、聖母マリアを祀る礼拝堂だそうです。本当に手作り感満載の小さな礼拝堂です。
礼拝堂の周りもフエンヒローラの街を見渡せる展望台になっており、人々が景色を見ながらくつろいでいました。
さて、お腹がすいたので、果てはアフリカ大陸まで通じる絶景を見渡しながら食事ができるというレストラン・アルカサバにランチをしに向かうことにします。
白い家々が並ぶ小道を向かいます。観光地なので、可愛らしいお土産屋さんも並びます。
村のもう一つの広場、コンスティトゥシオン広場に出ました。
お目当てのレストランは、この広場の脇にある、展望台に建つ複合施設の中にあります。
出っ張った展望の良さそうな建物に入ってるレストランでが、アルカサバです。
店内には、ガラス張りの窓に並ぶテーブル席。
そのテーブル席からは、天気が良ければアフリカ大陸まで見えることがあるというこの景色が見渡せます。今日は少し曇っていて、アフリカ大陸までは見えないようで残念。
それでもワインを片手に見渡すこの山麓の絶景、最高です。
窓際だけではなく店内も壁が葉っぱで飾られていて全体的に素敵でした。
お料理もまずまずでした。一皿でバランスよくしっかりお腹いっぱいになるところが、さすが観光地の有名店という感じがしました。
さて、街歩きを再開します。
次に向かったのは、村の果ての方にある、闘牛場近くの公園。
この公園付近には至る所に展望台があり、ミハスの村の絶景が見渡せます。
麓のフエンヒローラより更に西の大きな街まで見渡せます。有名な高級リゾート地、マルベーリャでしょうか。アフリカ大陸まで見えるのだからきっと見えるでしょう。
この公園周辺の展望台ゾーンは緑も多くて心地よい場所でした。
小さな教会もありました。
ちなみに闘牛場は、こぢんまりしている割に入場料がとても高かったので入りませんでした。マラガの闘牛場にも入れなかったし、闘牛場には縁がありません。
そして最後に向かったのは、「ミハスで最も美しい通り」と言われるらしい、サン・セバスティアン通り。白い家に囲まれた細長い坂道です。
お土産屋さんも並んでいますが、なんと「無添加オリーブせっけん」、日本語が最も大きな字で表示されています。先ほどからこの街でちらほら日本語を見かけました。日本人に特別に人気な街なのでしょうか。
サン・セバスティアン通りを登りきるとこの眺めです。確かに美しい。
更に可愛らしく赤い花で飾られたお店の間の小道を登って、展望台に向かいます。
展望台(というかただの山道の道路沿いでしたが)からの眺め。ここからは今まで居たミハスの中心部が一望できました。
さて、村を一周し、各所の展望台からの眺めも味わい尽くしたところで、コンスティトゥシオン広場に戻って一杯お茶をし、そろそろ帰ることにします。
村の入り口、ビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場に戻ります。ミハス、とても美しくのどかな村でした。
ちなみに帰りは、バス亭でフエンヒローラよりもよりマラガに近いトレモリーナス行きのバスを見つけたので、それに乗って、コスタ・デル・ソルの中でも最もマラガに近い国際的ビーチリゾート地であるという、トレモリーナスにも立ち寄ってみました。
バス停から少し歩いたところにあるトレモリーナス駅の周りは、スーパーなどが並ぶ、どちらかというと郊外の普通の街にあるような広場。でもこれ、その名も「コスタ・デル・ソル広場」というそうです。
そして海岸には、この地元の商店街のような通りを通って向かいます。
そしてビーチにたどり着くと、迎えてくれるのは「ハワイ」と書かれたビーチへの門。がーん。
スペインのコスタ・デル・ソルにはるばる来たつもりなのにハワイって。。こちらでもビーチリゾートの代表はハワイなのでしょうか。
すっかり暗くなってしまって海の色もよく見えなくなってしまいましたが、デッキチェアが多くビーチが広い、確かに夏は賑わっていそうなビーチでした。
しかしやはり波が強いです。
暗すぎて正当なジャッジはできないものの、特筆すべきビーチリゾートというよりは親しみやすい海の遊び場、という感じのトレモリーノスでした。
トレモリーナスは早々に退散して、地下鉄に乗ってマラガに戻りました。
ということで、図らずもコスタ・デル・ソルのビーチ沿いの街に2つも立ち寄り、更に山の上の天空にあるような白い村、ミハスを満喫した半日でした。コスタ・デル・ソルについては、国際的ビーチリゾートとはいうものの、南仏や南イタリアの地中海のリゾート地とはちょっと雰囲気を異にするパーティ用のリゾート地、という感じがしたので、ハワイが近くにある我々日本人が敢えてビーチ目的で訪れる必要はないかな、というのが正直な感想です。一方、白い村の代表、ミハスは、白い町並みと海に囲まれた山々をそこかしこから見渡せる、とても素敵な山岳リゾートでした。サントリーニ島のイアや、南仏のエズのような雰囲気がある、非常にレベルの高い観光地だと思うので、アンダルシアに来たら、ぜひ立ち寄ることをお勧めします。
以上、3泊4日のスペイン・アンダルシア旅行でしたが、とても3泊4日とは思えない充実した旅行となりました。アンダルシアには、スペインらしい白い村々、イスラムのエキゾチックな香り、そしてそこそこのビーチリゾートたちと美味しい料理があり、非常に魅力的な旅先だと思います。一押しです。