オーストリア・ウィーン②:優雅な街ウィーン〜ハプスブルクの遺産を訪ねて
ウィーンフィルのニューイヤーコンサート(立ち見)で華々しくも緊張した元旦を過ごして一夜明け。
今日からはリラックスしてウィーンの街を観光します。
ウィーンと言えばハプスブルク家。観光の中心もハプスブルク関連の遺産巡りです。
まずは、ホテル近くのカールスプラッツ駅から電車で、ハプスブルク家の夏の別荘だったシェーンブルン宮殿に向かいます。
ちなみにカールスプラッツ駅付近にある同駅の旧駅舎は、アールヌーヴォー様式で有名な建築物だとか。確かにお洒落な駅舎です。
U4線で6駅のシェーンブルン駅で下車し、宮殿に向かいます。皆、わらわらと同じ方向に向かっています。
宮殿までの道にはハプスブルク関連の人々のポートレイトポスターが飾られています。これはマリアテレジア。彼女の時代にシェーンブルン宮殿が完成したようです。
シェーンブルン宮殿到着。広大です。
人気があるようで、宮殿への入場は時間制で予約が取れたのは1時間以上後。その間広大なお庭を散歩して時間をつぶしました。
そして宮殿内を見学。内部撮影は禁止でしたが、オーディオガイドがとても充実していて、この宮殿のヒロイン・シシィことエリザベートの物語を中心に、大変興味深い物語形式で各部屋を紹介してくれました。シェーンブルン宮殿に来たら、必ずオーディオガイドをつけて見学することをお勧めします(日本語もあります)。
さて、見応えのあるシェーンブルン宮殿をじっくり見学した後は、再びカールプラッツ駅に戻ってきて、ウィーン市街地を駆け足見学します。
まずはオペラ座を素通り。観劇する時間がなく残念。
ザッハトルテで有名なホテルザッハに遭遇。
看板の誘導に従って、ホテルの中にあるザッハトルテ発祥の喫茶ザッハーに行ってみましょう♪
これが元祖ザッハトルテです!想像よりケーキの酸味が強くて、クリームは甘すぎず、美味しいです。
小休止の後は、王宮、ホーフブルグへ。ミヒャエル広場から王宮の門を臨みます。
白い宮殿に馬車。。ウィーンらしい光景です。
そして建物の随所にある彫刻の装飾が素晴らしいです。
ミヒャエル門に入って上を見上げると、壮麗な円蓋ホールになっています。
門を抜けると、フランツ一世像を中央に頂く王宮中庭が。
そして中庭を抜けると広大なヘルデン広場が広がります。
ヘルデン広場で勇ましく目立つオイゲン公騎馬像
ヘルデン広場の西側には市民庭園。
奥に見えるゴシック様式の建物は市庁舎です。
ヘルデン広場の東側には、博物館などに使われている新王宮があります。
新王宮の近隣は、熱帯蝶類博物館の入っているバルメンハウスや、国会図書館、アルベルティーナ美術館などがある文京エリアになります。
そしてヘルデン広場に戻ってブルク門を抜け、ホーフブルクを出ると、向かって右側には自然史博物館が
そしてマリアテレジアの像をはさんで
最も楽しみにしていた、美術史美術館がそびえ立ちます。ここはちゃんと中を見学しましょう。
この美術史美術館、ヨーロッパでも指折りの美術館ということで、コレクションももちろんすごいのですが、内装のきらびやかさも目をみはるものがあります。
天井も、天井画が施されていていたり、華麗に装飾されていたりして豪華。
この美術史美術館もハプスブルクの遺産なのですが、元お城とかそういうものではなく、まさに選りすぐりの美術史美術館を作るためにハプスブルクが資産を投じて作り上げた美術館なのだそうです。コレクションも、古代エジプトからオランダ画まで幅広く豊富。「金持ってるなあ。。」という素朴な感想を抱いてしまう豪華絢爛な装飾とコレクションです。
また、この美術史美術館の上階にあるカフェも美術館と一体をなした素敵な空間なので、コレクション巡りに疲れたらぜひ立ち寄ることをお勧めします。
立派なドーム状の天井を眺めながら優雅なひとときが過ごせます。
私はここでウィーン名物のウィーナーシュニッツェルとグリースノッケルスッペ(小麦粉団子入りコンソメスープ)をいただきました。なかなか美味でした。
さて、ハプスブルクの遺産を満喫した後は、夜になってしまいましたがちょっと駆け足でウィーンの街中を歩いてみます。
ウィーンの中心のショッピング街は銀座のような落ち着いた華やかさです。
これはオーストリアブランドのスワロフスキー・ウィーン。
お菓子類もかわいらしい装飾で売られています。
ちょっと暗いですが、街中にたたずむステファン大聖堂。
ペスト記念碑も街中で目立っています。
ということで駆け足でしたが、1日半でハプスブルクの遺産とウィーンの街中を観光して回りました。ヴェルヴェデーレ宮殿に行けなかったのは残念ですが、それはまた次の機会に。
ウィーン観光の感想は、とにかく「優雅」。ハプスブルクの残してくれた豪華絢爛な遺産と精神が生き続けているからだと思います。観光の目玉はほとんどハプスブルク一色で、しかもそれが他の都市には真似できない見応えを提供しています。あとは音楽でしょうか。それも街中でかかっている曲はほとんどがモーツァルトかヨハネスシュトラウスの2択。まるでこの街は19世紀で時が止まっているのだろうかと思いますが、それがこの街になじんでいて、人々もそれにあらがうようなところが見受けられません。
成熟しきり、栄華の時代の余韻で今も尚生き続けている。。ヨーロッパの都市はそういう雰囲気を感じるところが多いですが、ウィーンはひときわそれを地でいっている街だと思いました。
ウィーンの優雅さにため息をつきつつ、もう少し混沌とした都市ロンドンに戻ります。
ちなみにウィーン空港の出発ラウンジも広くてで立派。たくさんのパソコンスペースがあります。
最後まで豪華なウィーンでした。