イギリス・オックスフォード:大学街オックスフォードへ〜洪水に負けず
用事でオックスフォードに日帰りで行くことになりました。
オックスフォードは言わずと知れたイギリス最高峰大学が君臨する大学街。あまり時間は取れませんが、ついでに街観光もしてこよう。
しかし、折しもイギリスでは、我々がクリスマスにロンドンからマンチェスターに飛ばされたとき以来の史上最悪の悪天応による大洪水が国土を水浸しにしています。
そのため、通常パディントン駅から一本で行けるはずの電車が運休になり、何度も乗り換えをして臨時列車を乗り継いだりして向かわなければならないことになり、通常1時間の所要時間が数時間に及ぶ事態になってしまいました。
そして、洪水に浸食されていない迂回ルートの電車の車窓すら、この眺めです。
これ、池じゃないんですね。田園に水が氾濫しているんです。
線路もこの有様。
大変なときに来てしまったなあと思いつつ、どうにかオックスフォード駅にたどり着きました。
オックスフォード駅から街の中心まではバスで数分。歩いても行けます。
予想外に到着が遅れたため、観光に与えられる時間は2時間程度。急ぎ足で街を回ります。
オックスフォードの街は薄いレンガ色の古めかしい建物が多く、曇りがちの天気のためちょっとくすんで見えます。
大体の立派な建物はオックスフォード大学のカレッジです。イギリスの大学の多くはそうですが、オックスフォード大学も様々なカレッジの集合体なんですね。
これはニューカレッジ。
これもカレッジの一つでしょうね、校章が主張しています。
オックスフォードユニバーシティプレス。学業の世界では最もプレステージな出版社の1つですかね。
街の中心にあるセントメアリー教会。
街のシンボル、カー・ファックスタワー。
街にはお店も一通りそろっていて、学生なら買い物にも不足はなさそうです。
数世紀の歴史を誇るという老舗パブ、「ホワイト・ホース」というお店に軽食を取るために立ち寄ってみました。
お店の中はすごーく狭くて古めかしくて、本当に由緒ある感じでした。
ムール貝を注文。なかなか美味しかったです。
そして、観光の要、オックスフォード大学最大のカレッジかつ大聖堂のクライストチャーチに向かいます。ハリーポッターのロケ地でもあるとか。
クライストチャーチのトム・タワー。お城みたいですね。
カレッジ内の教会も立派です。
そしてこれが、カレッジの食堂、グレートホールですね。ハリーポッターの魔法学校の食堂のモデルらしいです。
壁一面に偉い人たちの肖像画が並んでいます。
カレッジの学生は、この厳かな食堂で学部学科を問わずに他の学生とともに食事をし、教養や社交を身につけるのが日課なのだとか。すごい世界ですねえ。
グレートホールを出たところにある階段。何の変哲もない階段に見えるけど、やたら周りの観光客がここで写真を撮っていたので、つられてパシャリ。後で調べたところ、映画ハリーポッターの有名なシーンが撮影されたところのようです。
なかなかに広いクライストチャーチを巡っていたらすっかり暗くなってしまいました。
オックスフォード城にも行ってみたかったけど、閉館に間に合わず。
しかも雨が強くなってきて街の川も氾濫気味です。この辺でそろそろ退散しなければ、また洪水騒ぎに巻き込まれてしまいます。
ということでオックスフォード駅に戻ります。帰りの便もかなり混乱していましたが、どうにか無事電車にのってロンドンに帰ることができました。
以上、オックスフォードよりも洪水のインパクトが強い旅となりましたが、駆け足でも由緒ある大学街をこの目で見ることができて良かったです。
オックスフォード、ほとんど大学しかなくて住むには正直物足りなそうかな、と思いましたが、それこそが勉強家のオックスフォード学生に最適な環境なのでしょうね。