ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

オーストリア・ウィーン①:ウィーンで迎えるニューイヤー〜ウィーンフィルニューイヤーコンサート〜

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時はさかのぼってロンドンで初めて迎える秋の終わり。秋といっても日は4時頃に暮れ始めるし外はすっかり寒々しく、アウトドアの楽しみがなくなる頃。

せっかくヨーロッパで迎える冬だしいいコンサートでもやっていないかな〜ととあるコンサートチケットの売買サイトを見ていたところ、何とウィーンフィルのニューイヤーコンサートのチケットが転がっていました。NHKで元旦の夜に毎年放送されている、アレです。その公式チケットは半年以上前から抽選で発売され、当てるのは難しいという話。

悩む私。もちろん価格は高いです。でも、抽選ではなかなか取れないチケット。そのニューイヤーコンサートを見に日本からツアーで来たりしたらトータルで百万を超えるようなシロモノです。それがそこそこの価格で売っていて、しかもヨーロッパ内に住んでいるから交通費は安くすみます。これは、一生の記念に、このチケットを買って行ってみてもいいのでは・・・?

という魔が差して、ポチっとボタンを押して取引してしまいました。

しかし、そこには落とし穴が・・・なんとそのチケット、実は立ち見席だったのです!!!

がーーーーん

確かによく確認すると、Stehplatzと書いてあり、それはドイツ語で「立ち見」という意味なんですね。。立ち見席なんて、たとえニューイヤーコンサートだとしても前日か当日に並んで買うような安いものです(実際この売人も、前日に買ってそれを売りさばく意図だったらしく、チケットは現地のホテルに直前にしか届けられないとのことでした)。

ドイツ語読めない上に、まさかこの価格で立ち見席が売っているなんて思ってもいなかったので、完全にはめられて?しまいました。しかしもちろんキャンセル不可、後の祭りです。インターネットって怖い。。無知って怖い。。

 

しかし、いつまでも悲しんでいられないので、気を取り直してニューイヤーコンサートの立ち見鑑賞に向けて体を鍛え、ついでにウィーンにいる親戚に新年のご挨拶に行くという目的も立ち上げて、テンションをあげてウィーン旅行を決行することにしました。

 

大晦日の日に、オーストリアン航空でいざウィーンへ。天候が悪く大揺れで最悪のフライトでした。オーストリアン航空、高いのに狭くて乗り心地がイマイチな気が。。

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しかし到着したウィーン空港は、とてもスタイリッシュで立派な空港でした。ちょっと気分がアガります。

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ウィーン空港から、電車と地下鉄を乗り継いでニューイヤーコンサートの会場である楽友会協会近くに取ったホテルの最寄り駅まで向かいます。

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電車も綺麗。なんか、ウィーンの交通機関はとても綺麗なようです。あと、電車やトラムやバスなどすべての公共交通機関に使える1日券、3日券および7日券が売っていて、これらを買って移動するのが断然お得なようです。単券は高いです。

 

で、ホテルの最寄り駅到着。地下鉄のホームからエレベーターで上がるといきなり道路の真ん中に出ました。

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この辺はウィーンの住宅街のようです。

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我々が取ったホテル、スイートホテル900m ツァ オパー(Suite Hotel 900m zur oper)に到着。変な名前ですが、オペラ座から900メートルのところにあるホテルという意味のようです。

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このホテル、もう、ウィーンのエピソードに関して悪いことばかり言いたくないのですが、史上最悪のがっかり感でした。いや、これが2つ星ホテルでとても安いとかなら全く気にしないのですが、よくわかりませんが4つ星評価で値段もかなり高いのにユースホステルすれすれみたいなお部屋なんですね。値段は年末年始価格というのがあると思いますが、それにしてもひどい。あまり思い出したくないのでお部屋の写真は割愛します。

 

で、しかも明日午前からのニューイヤーコンサートに備えて夜はホテルのレストランで軽く済まそうと思っていたら。。今日は大晦日だからレストランは営業しませんとのこと。がーん。

しょうがないのであまりお店の少ないホテル近辺で、大晦日に予約もなく受け入れてくれるお店を探してさまようことになってしまいました。

いやはや、惨めな大晦日でした。慣れない異国の地で、ミーハーにも有名なニューイヤーコンサートを見に行くなんていう企画を立てるから無理が生じるんですかね。

 

しかし次の日、元旦は、午前中から正装をして、楽友会協会にウィーンフィルのニューイヤーコンサート(の立ち見)に向かいます。

ウィーン楽友会協会

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立ち見席でもさすがに皆きっちり正装していて、中には着物の日本人もいました。日本人はとても多い印象でした。立ち見席で音楽通っぽい日本人のおじさんに声をかけられ、ネットで立ち見席を買ってきたことを伝えると、「え、そんなことしたの、立ち見席なんてその辺でダフ屋が安く売ってるよ」と言われてしまいました。とほほほ。

とはいえウィーンフィルの演奏、立ち見席の場所は音響がいいらしく、レコードみたいにきっちりしていて素晴らしかったです。さすがウィーンフィル、雑音がない。

・・・しかし立ち見席、相当に疲れます。それでもせっかく来たのだからと何とかこらえながら立って聴いていましたが、肝心のラストの二曲、ドナウと行進曲の前になって、「もう無理・・・」と体力のない私はギブアップして外に飛び出してしまいました。感動の後半戦でエックスキューズミーといいながら外に出ようとする無礼な私を、着物を着た同胞の日本人の方が睨みつけていました。すみません、恥をかかせて。。

 

ということで、ウィーンで迎えるニューイヤーは、無知なミーハー根性のせいでかなりトホホなものになってしまいました。

それでも、こんなことでもない限りウィーンフィルのニューイヤーコンサートなんて一生行くことがないでしょうから、いい記念になったことは間違いがありません。

 

最後に、楽友会協会は内部は撮影禁止とのことでしたが、誰もそれを守っていなかったので、私もこっそり撮ってしまい、そして一枚だけ記念にアップしてしまいます。

ウィーンフィルニューイヤーコンサートの立ち見席より。

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ちなみにこの会場の華やかな花の数々は、コンサート終了後に持ち帰り自由で皆取って行っていました。また、コンサート終了後は皆無礼講という感じで壇上や指揮者台に乗って記念撮影をしたりして遊んでいました。テレビの放映を見ると堅苦しいコンサートに見えますが、実際はとても親しみやすいコンサートでした。

 

さて、緊張の元旦は終わり、明日はウィーン観光をします。