グアム:ヒルトン・タシクラブでシュノーケル三昧
皆が行くなるグアムというものに、行ってみんとて、行く。
実はグアムとかハワイとか、基本のキっぽいビーチリゾートには行ったことがなかった私ですが、3月に取れた4日間のお休みを手軽にのんびりビーチで過ごしたい、ということで、まずは近くて海が綺麗なことで有名なグアムに行ってみることにしました。3月のグアムは乾季で気候も良いようですので楽しみです。
ということで、3泊4日のグアム旅行へ出発。
デルタ航空で、ジャスト3時間でグアムに到着。前回の石垣島へのフライトが大揺れだったので不安だったのですが、行きも帰りもほとんど揺れない非常に安定したフライトでした。行きの軽食も予想外のちらし寿司で美味しかったです(帰りの軽食はアメリカンの不気味なサンドイッチで食べられませんでしたが・・・)。
グアム空港の入管は厳格で長蛇の列で、1時間以上待たされました。その間、携帯をいじっていると注意されるし、入管審査では全ての指の指紋を採取され写真も撮影されました。ベルギーの空港でテロが起きたばかりでしたし特に厳戒だったのでしょうか、ここはアメリカなのだと実感します。
東京の家を朝9時前に出て、時差が1時間あるとはいえグアム空港の外に出られたのは夕刻。フライト時間は短いと行ってもやはり海外への移動は一日がかりです。タクシーでホテルに向かいます。
今回利用したホテルは、ヒルトンのタシクラブ。ヒルトングアムの中でも一番南端にある小さな建物で、専用ラウンジや庭があってリゾート気分が味わえると日本人に人気なのだそうです。上の写真はタシクラブ専用のチェックインカウンターからの建物内部の眺め。
その選択は、行った途端にありつけたカクテルアワーの無料でサーブされるお酒と軽食で、正しかったと実感します。17時から19時の無料カクテルアワーはこのクラブを宿にする決め手の一つでした♩地ビール、マルティーニ、ワインが飲み放題で軽食もテーブルごとに個別サーブされます。旅の疲れも一気に癒えて極楽極楽。これを夕食にしてそのままその日は就寝。
さて、そんなヒルトングアム。次の日から丸2日間のバカンスの拠点となりましたが、そこでの暮らしは最高でした!
オーシャンフロントのお部屋。すっきり広くてソファやタンスの位置も便利で快適。
おなじみのヒルトンのアメニティ。このシャンプーの香りがとても好きです。
そしてこのバルコニーからの眺め。
タシクラブ専用のお庭と、タモン湾の沖合とラグーンの境界が広がる豪華な眺めです。
タモン湾の全貌も見えます。タシクラブのオーシャンフロントは「グアムで唯一波の音が聞こえる部屋」がキャッチコピーにされています。確かに沖合のさざ波が近い!
朝起きてのんびりバルコニーの景色を眺めたら、朝食をとりに専用ラウンジに向かいます。
この専用ラウンジでいただく朝食は、グアムには珍しいお部屋代に込みの無料の朝食バイキングなのです。
しかし、無料の割には手が込んでいます。ご飯とお味噌汁、筑前煮、焼鮭、納豆にキムチまである和風の朝食の品揃えも豊富です。煮物と魚は毎日変わります。
そして第一ラウンドの和朝食を終えたら洋食の第二ラウンド。 パンもおいしいです。他のメインタワーやプレミアムタワーの有料朝食に比べたら品数が少なく味も劣るらしいのですが、それでも他のお部屋と大した料金の差がないのにこの無料朝食と無料カクテルアワーのサービスがあるのは私はとても気に入りました。ジュースやコーヒーは日中はラウンジにずっと常備されているので、いつでも飲んだり持って行ったりできて、飲み物代も気にすることがなく、ほとんどオールインクルーシブのような気分に浸れました。
ゆっくり朝食をとったら、水着&ラッシュガードに着替えてホテルの庭から抜けてビーチエリアに向かいます。
タシクラブはお庭&海が近くてらくちんです。
ヒルトンはタモン湾の南端にあり、広大なタモン湾の沖とラグーンを近くに感じながら、ビーチ際に向けて進んで行きます。
ヒルトンのメインタワーとプレミアムタワーがそびえ立つ華やかなプールエリアに出ます。プールには家族連れが多く、子供がプールで泳ぎ大人達がそれを見守りながらビーチチェアに寝そべっています。
タモン湾を一望するインフィニティプールもあります。隣にはホットタブまで!
そしてプールサイドの階段を下って行くと、出ました、タモン湾!
広大でキレーなラグーンのビーチに沿って、ホテルが立ち並ぶグアムらしい光景が広がります。
もっとも、このヒルトングアムには厳密にはビーチはなく、海との境は岩場のようになっており、階段づたいに海にエントリーすることになります。
しかし、ビーチがなくても、海好きならこのヒルトンの岩場を選ぶ実利があります。なぜなら、このヒルトンの岩場近くの水中は。。
お魚と珊瑚が豊富なことで有名なイパオビーチ沖に簡単にエントリーできる、絶好のシュノーケルスポットなのです!いきなり水面近くの魚群に遭遇。
細長くて面白いこの魚もたくさん水面付近を泳いでいました。
そしてヒルトンを背にまっすぐ泳いで行くと、豊富な珊瑚とカラフルな魚が群れるエリアに出くわします。
キレー!こんな間近で大量の魚と珊瑚を見たのは始めてです。
様々な種類の魚が群れたり珊瑚をつついたりしています。
熱帯の海ではおなじみ、攻撃してくるムラサメモンガラも沢山いました。もっとも攻撃と言ってもこの子の攻撃はつついてくるだけで無害のようで、「きゃーあいつにつつかれたわー」と笑ってる人がちらほらいました。
ナマコも結構います(笑)。
このタモン湾のイパオビーチ沖のいいところは、遠浅で波も穏やかで、シュノーケル初心者でも子供でも難なくこんな光景に出くわすことができることだと思います。ほぼ水中を歩いて行けます。
顔を上げるとどこまでも続くこのラグーン。
海から見るヒルトングアムの全貌。
タモン湾沿いのホテル群も見渡せます。ビーチからだいぶ沖にいるにも関わらず、タモン湾のど真ん中に立ってこうして360度景色を見渡せるというのが最高です。グアムならでは。
さらにヒルトンを背に進むとまたまた綺麗な珊瑚とお魚。
珊瑚の下で戯れる赤いお魚たち。
いやータモン湾のイパオビーチ沖の海、最高でした。
ヒルトンから海伝いにタモン湾沿いのイパオビーチに散歩することもできます。
イパオビーチはイパオビーチ公園という公園の前にあるパブリックビーチです。このビーチ沖がタモン湾一のシュノーケルスポットと言われているのですが、ヒルトンからだとその沖まですぐにエントリーできるのですね♩
ビーチ、というのは、やはり波打ち際が綺麗で岩場にはない特別な良さがあります。
ビーチから潜ってみても魚はちらほらいました。珊瑚は沖の方に行かないとないようですが。
この細長いヘンな魚も沢山います。
ここにも攻撃してくるやつが!
泳いでいたら水に流されてきた1ドルを拾ってしまいました。海の恵みということで乾かしてチップにさせていただきました。
しかし、ビーチはキレイですが、白い砂浜の反射で逃げ場がなく長く居ることはできません。
ということで、ヒルトンの岩場に退散。
ヒルトンの岩場の良いところは、大きな木の陰や、パラソルの陰などでビーチチェアは必ず日陰スペースになっていて、地盤の安定した日陰で日焼けを気にすることなくくつろげることです。
午前中目一杯シュノーケルして過ごすと、午後には疲れとともに干潮がやってきて、のんびりタイムになります。本を読んだりタモン湾を眺めたりしながらビーチチェアでごろり。
そうしていると何やら花嫁姿で撮影をしている人がいたり。
対岸にはホテルニッコーとガンビーチが見えます。あちらの方は海の感じが少し違う様子。今回は行けなかったけど次に来たらホテルニッコーにも泊まってガンビーチにも行ってみたいです。ちなみにニッコーのお隣は韓国資本のロッテホテル。日韓ゾーンは若干熱海風。
お腹がすいたらホテルのオープンカフェで軽いランチを。 ジュースはタシクラブのラウンジに行けばタダで持って来れるので、ここでは水で節約。ケチケチバカンスです。
濡れた水着のままで冷えてきたら、インフィニティープールの隣にあるホットタブ(!)に浸かって、タモン湾を眺めながら体を温めます。このホットタブ、しっかり温かくて絶景で最高でした!グアムで温泉気分が味わえるとは。
このホットタブ&インフィニティプールの隣には、デイベッドが置かれた18歳未満立ち入り禁止の静謐スペースもありました。
そのスペースの端は展望台のようにもなっていて、この眺めです。
夕方近くまでゴロゴロしているといよいよ海が干上がってきました。
さっきまでじゃぶじゃぶ泳いでいた海が完全に磯拾い用の干上がった海になってしまいました。珊瑚もむき出しです。本当に遠浅なんですね。
そんな干上がった海を背にそろそろ部屋に戻ります。
部屋に戻ってシャワーを浴びたら、メインタワーにあるカフェのケーキをテイクアウトして、ラウンジからコーヒーや紅茶を持ってきてベランダで海を見ながらおやつタイム。ラウンジのコーヒー類はテイクアウトしやすいように紙コップと蓋まで置いてあるんです。「コーヒーチーズ」味のケーキはアメリカンな感じでこってりして美味しかったです。
そしてベランダでのんびり日が暮れるのを待ちます。
夜はまた、カクテルアワーで無料飲み放題&軽食。そしてまたこのただ飯でお腹いっぱいになって夜はぐっすり寝てしまう。。ヒルトングアム、サイコーです!!
こんな風に、ヒルトングアム・タシクラブでの日々はホテル圏内でくつろいでいるだけで十分幸せで満足だったのですが、初めてのグアムだったので一応外出もしてみました。
ホテルやショッピングモール間をつなぐ赤いシャトルバスに乗ってタムニンやメインショッピング街に繰り出します。
この赤いシャトルバスの中はウッディな木の椅子で、窓が開けられた開放感のある作りになっています。
最初に向かったのはタムニンのプレミアムアウトレットモールにあるRuby Tuesdayという、食材にこだわっているというアメリカン料理のお店。
店員さんおすすめの「モンスターバーガー」というセットを注文。飲み物付きで25ドルで、二人で一つで十分だからとアメリカの店員さんに忠告されるほどのモンスターサイズ。コップも全てがビックなため縮尺の関係でどうビックなのか写真からは良くわからないかもしれませんが、
食後の写真でちょっと汚いですが、ポテトをたらふく食べたつもりでもこんなに残ってしまうビックサイズでした。一人半個のバーガーでもうお腹いっぱい。さすが本場アメリカンでした。でも食材にこだわっているというだけあって、たらふくフライドポテトを食べても気持ちが悪くなったりすることもなく、体に悪い感じがしなくて良かったです。
プレミアムアウトレットモールは、失礼ですが日本の郊外のショッピングモールを悪趣味にした感じの全く魅力のない所だったので、ランチだけしてすぐにDFSギャラリアのあるグアムの中心地に向かいました。
タモン湾沿いに立ち並ぶホテルが軒を連ねる「ホテルロード」を進みます。
目的地のDFSギャラリアにやってきました。グアムのメインショッピングモールとのこと。しかし、有名ブランドが軒を連ねているというだけで、特に安くもなくディスプレイもイマイチで全く買い物意欲がそそられませんでした。先月韓国のロッテ百貨店で破格の大バーゲンに出くわしたせいもあるかもしれませんが、特にグアムはお買い物に魅力はないな、と判断。
DFSが面するメインショッピングストリートもこんな感じで、南国らしくて可愛らしいですが特に華やかではありません。
しかし、この辺りをうろうろしていると、グアム中心地に軒を連ねるホテル群に出くわします。これは現在グアム一の高給リゾートとして最近できたというタイブランドのデュシタニグアム。ちょっと潜入してみます。
さすがデュシタニ、ホテル内の設備も新しく綺麗で、海に面した開放的なテラスもデザイン制の高いデイベッドが並びお洒落な曲が流れ、ワンランク上のリゾート空間が演出されていました。
ホテル前のビーチも華やか。このハイアットリーエージェンシーからデュシタニ、アウトリガーのあたりのビーチは、波も穏やかでグアムを代表するメインビーチのようです。
この辺りのホテルはビーチ沿いで中心街にも近く人気のようですが、ちょっと一つ一つの敷地は小さいかな?と思いました。真っ白ビーチに面しているため日陰も少ないし、私はヒルトンの木陰でのんびりの方がいいかなあと思いました。
もっとも、このビーチにせり出すアウトリガーホテルのオーシャンフロントのお部屋は、グアムでもビーチに最も近くバルコニーの眺望が有名らしく、それにはちょっと引かれました。ここの高層階からタモン湾を見渡したら、それは美しいだろうなあと思いました。次にグアムに来てヒルトン以外に泊まるとしたら、このアウトリガーのオーシャンフロントかニッコーホテルかなあと思いました。でもやっぱりヒルトンが良いかも。
ということで、3泊4日のグアム旅行でしたが、想像以上に良くて大満足でした。グアムはハワイに比べて低く評価されがちのようですが、
・とにかく近い!(デルタ空港なら往路も復路もジャスト3時間。)
・海が綺麗!(ホテルからのビーチエントリーで珊瑚や魚が沢山見れて、海だけならモルディブに匹敵する満足度。もちろん天然ビーチ!)
・気楽!(日本人だらけで、日本語通じる、日本食豊富、日焼け防止のためラッシュガードで全身を覆ってても皆そうなので浮かない←最後重要)。
・コスパ最高!(モルディブの3分の1位くらいの価格、同じレベルのホテルに泊まろうとしたら沖縄よりも安いのではないかなあという感覚)。
ということで、私の中では総合的にかなり上位にランクインするビーチリゾート地で、リピーターになっていまいそうです。モルディブやフィジー等に行きまくったリゾーターが結局ハワイに落ち着く、という話はよく聞き来ますが、私の場合は海重視で更にお手軽なグアムかも。
でも次は、グアムとほぼ同じ位置にあって、グアムより更に海が綺麗で牧歌的であるらしいサイパンに行ってみたいです(最近はちょっと寂れてきてしまっているようですが)。あとは沖縄の慶良間諸島や、超近場で伊豆(!)の海など、近場でシュノーケルに向いた海を求めた手軽な旅行をしていきたいなあ、というのが最近の気分です。ちょっと守りに入ってきました。
でも今年もまた旅行したいです。グアムもまた行きたい!
沖縄・石垣&竹富④:碧色の絶景・川平湾とお魚いっぱい・米原海岸
沖縄離島3日目。今日は石垣島観光の日です。
2泊して絶景ビーチとのんびり水牛の街を満喫した竹富島ともお別れ。最後は快晴の竹富島港から。
竹富港から石垣島へ連れて行ってくれるのは、八重山観光フェリーのにぃぬふぁぶし号。
そして再びこんにちは、石垣港。
石垣島に付いたら、まず荷物を置くべく、本日一泊するホテル、ベッセル石垣島に向かいました。石垣港やバスターミナルから近く、評価サイトでの評価が良かったので選んだビジネスホテルです。
まだチェックインできる時間ではないので、荷物を預かってもらい、ついでに川平湾までのタクシーを呼んでもらってこぎれいなロビーでリラックス。
こちらのホテル、後で泊まったお部屋は普通のビジネスホテルでしたが、石垣島は一日で観光して回る予定だったので、リゾートホテルでなくても十分と判断しましたが、それで良かったと思います。
海沿いに離島を眺めながら、山の多い石垣島を川平湾に向かってタクシーを走らせてもらいます。石垣島は結構大きいので、ペーパードライバーでレンタカーが利用できない私たちにはタクシーは必須でした。バスは時間が合えば、という感じでしょうか。
今日は川平湾を見てその後米原海岸に泳ぎに行こうと思うんですよと話していたら、タクシーの運転手さんが、満潮と干潮は事前に調べた方がいいとか、米原海岸の離岸流には気をつけた方がいいとか、色々と教えてくれました。タクシー利用の利点はこうして運転手さんに良い情報をもらえることでもあります。
さて、景勝地として有名な、川平湾の公園前にやってきました。グラスボートのチケットを買って、いざ川平湾に向かいます。
公園を進んで行くと。。
うわあ。ミシュランに選ばれた絶景の湾が広がります。
「川平ブルー」と呼ばれるというエメラルドグリーンの海に吸い寄せられるように降りて行くと
透明度が高く穏やかな波とそれに浮かぶボートが間近に現れます。
川平湾は遊泳禁止なので、この海の中を見るためにはグラスボートに乗って船から覗くしかありません。
ということで、いざグラスボートで潜水。
グラスボート内では、こういうガラスののぞき口から皆で水中を覗きます。
見られるのは、色とりどりの珊瑚にお魚。
川平湾名物という大きな貝?の集団も。
湾の見所をぐるっと周遊して石垣島に戻ります。なかなか見応えのあるグラスボートでした。ちなみに「グラスボートは酔う」という話を聞いたことがありましたが、全然揺れず、酔いませんでした。
少し引き潮になってきた川平湾。その景勝も海中も満足のスポットでした。
お昼になったので川平湾の公園内にある「公園茶屋」でご飯にすることにしました。
八重そばが付いたゴーヤチャンプルー定食。甘めの味付けで美味しかったです。
腹ごしらえをし、正午になってますます海の色が鮮やかになって名残惜しいですが、ホテルからタクシーを走らせてくれた運転手さんと再び待ち合わせをした時間になったので、川平湾を後にします。
再び迎えにきてくれたタクシーの運転手さんにまた島の説明を受けながら、次は川平湾から車で10分程度の、米原海岸に向かいます。
駐車場と、簡素な着替え施設等があるだけの天然の米原ビーチに到着。運転手さんも「米原海岸にお店とかあったかな・・・?」と言うほど、あまり整備されているイメージのないビーチのようです。
しかし、小さいけどマリングッズ(シュノーケル用品やマリンシューズなど)やパラソルなどのレンタルが充実している売店が一つ、ちゃんとありました。
なぜなら、この米原海岸は。。
この海のまだら模様から想定されるように、珊瑚とお魚がいっぱいいる、シュノーケルスポットとして有名なビーチなのです!
山に囲まれた入江のようになっていて、波も非常に穏やかな米原海岸。こんな静かな海に魚がいるのかな?と半信半疑でしたが
潜ってみるとすごいです!
カラフルなお魚と珊瑚のパラダイス。
ビーチエントリーしてほんの数メートルで、こんなに立派な珊瑚が広がる海は始めてです。
しかも浅瀬に珊瑚が密集しているので、たとえ泳げなくても、かがんで水面を覗いただけで、珊瑚とその周りを泳ぐいろんな魚を見ることができます。
というか、透明度もとても高いので、潜らなくても立って水面を見下ろすだけで魚が見えるくらいです。
水面下では本当にもう、魚がうじゃうじゃ。
手をかざすと寄ってくるし
生き生きとした珊瑚も
綺麗な熱帯魚も
大きめの面白い魚もいて、生態系も豊富であきません。
そしてかなり沖まではどこまでも浅瀬が続くので、初心者でも楽に、のんびりとシュノーケリングが楽しめると思います。(我々はシュノーケルマスクではなく単なる水中眼鏡で十分たのしめました)
米原海岸、恐るべし。沖縄って本当にすごいですね。
しかし、さすがに干上がってきたのでそろそろ楽しいシュノーケルタイムも終わりにすることにしました。干潮近くに言ったから、特に浅瀬で泳ぎやすかったようです。
レンタル用品も充実しているし、米原海岸、お手軽で満足度の高い最高のシュノーケルスポットでした。さりげない貝殻の灰皿もお洒落。
さて、帰りのバスまで少し時間がるので、米原海岸の周辺の何もない地帯を、カフェを求めてさまようことにした私たち。と、そこへ、ん・・・?
何やら不思議な置物と文様の建物を発見!
幼稚園かな?と思いましたが違うらしい。こういう柄の焼き物、置物を置いている、米子焼工房という地元のお土産屋さんのようです。
お迎えにも米子焼工房の建物が。こちらで作っているのですかね。
そして、この工房のお土産屋さんの隣にある、山の麓のこの空間にまたびっくり。
なんだこの空間はー。
米子焼工房さんが作っている幸せいっぱいのパワーゾーンで、平成31年に出来上がる予定だそうです。
池の周りを不思議な置物がいっぱいで囲んでいます。
小さな丘も奇妙な巨大置物達が占拠しています。
ビックリマンの悪役みたいな置物も。
キジムナーシーサー?の幸せエネルギーによるパワーゾーンを目指しているそうです。平成31年に完成したらぜひまた見に来てみたいものです。
さて、不思議な空間を体験しましたが、グーグルマップを頼りにカフェを探して誰もいない道を歩きます。
すると登場しました、人里離れた場所にひっそりとたたずむ、しかしインパクトの強いモダンなカフェ「Imagine」。
店内もレトロモダンな感じで、エルビスプレスリーやオードリーヘップバーンなどの大きなポスターが貼ってあったりしてパンクロックな感じです。マリン用品のレンタルや、シャワーの貸し出しもしているようでした。
そしてここの宇治抹茶かき氷、もう、絶品でした。手作りの白玉とあんこがめちゃくちゃ美味しい。田舎道を頑張って歩いてきて良かったです。
さて、最高のシュノーケルに加え、不思議な工房や絶品かき氷のカフェとの出会いもあった米原キャンプ場周辺を満喫しきったところで、バスに乗ってホテルのある石垣島市街地まで帰ります。このバスはかなり迂回して石垣島をほぼ一周したので、ANAインターコンチネンタル等のホテルも垣間見れて時間はかかったけど面白かったです。
ベッセルホテル石垣島に帰って、お部屋にチェックイン。部屋はこじんまりとして完全なビジネスホテルです。
窓からの眺めは、石垣島の市街地を一望できてなかなか良いです。
そして夜ご飯は、ホテルの近くにある「石垣島きたうち食堂・浜崎本店」さんで石垣牛の焼き肉に!何とこの日はたまたま牛肉が半額デーだったそうで長蛇の列。
「半額」につられてしっかり並びましたが、メニューを見ると、半額になっているのは一部の牛肉で、最高級肉とかの値段に変更はないようです。しかしせっかくの半額デーということでついつい半額のお肉ばっかり頼んでしまい、結果として、まあまあ、な夕飯になってしまいました。やっぱり良いものはケチケチしていては食べられませんね。。
石垣島最後の夜、食欲はとどまることを知らず、帰り道にあったラーメン屋にも立ち寄り。
焼き肉後の締めのラーメン。あっさり醤油味で美味しかったです。
ということで、石垣島&竹富島の3泊4日の沖縄初離島旅行でしたが、竹富島の絶景コンドイ浜&のんびり水牛の昔ながらの街も、石垣島の絶景川平湾&米原海岸のシュノーケル三昧も、本当に満足度の高い最高の旅行でした。海が間違いなく世界レベルのビーチリゾートであり、日本らしい町並みと美食が満喫できる沖縄は、やはり特別で素晴らしいです。沖縄の離島、まだまだやってきたいと思います。
沖縄・石垣&竹富③:のんびり水牛車で巡る、嵐の後の竹富島
竹富島2日目の午後。
午前中に竹富島の絶景ビーチを巡った後は、ぶらぶらと街歩きをすることにします。
ホテルでシャワーを浴びて塩水を落としてから、のんびり出発。
ホテルから街中までは、素朴な田舎道を通って歩いてすぐです。
街の中心に着くちょっと前に、旅行ガイドに必ず登場する沖縄そばのお店、「そば処 竹の子」さんを発見したので、ここでお昼ご飯にすることにします。
しかしこの沖縄そば屋さん、とても人気のお店のようで、2時過ぎにやってきたにも関わらず待ちリストにずらりと人が並んでおり、その人達はお店の向かいにあるこの待ちスペースで名前を呼ばれるまで待っていなければなりませんでした。
待つこと40分ほど、ようやく名前を呼んでもらって念願の店内へ。こじんまりした木のぬくもりのあふれる店内です。
地元の八重そばも捨てがたいものの、やはりぷりぷりのラフテーが乗ったソーキそばを注文。スープがあっさりとしていて、甘みあるラフテーと良く合います。
さて島の名物おそばに満足した後は、急いで3時からホテルに予約してもらっていた水牛車ツアーに向かいます。ネット予約特権か何かで、水牛車観光がサービスで付いていたのです。こちらは出発所に向かう途中に出くわした水牛車観光中の皆様。
私たちが乗るのは、こちらの水牛くんのツアーです。
牛車に乗り込んでいざ出発。
と、思ったら、いきなり水牛くんが動かなくなりました。御者さん曰く、日陰を見つけると休んでしまうのだとか。暑いし重いし、水牛君も大変ですよね、申し訳ない。
かなり長いこと休んでいましたが、御者さんに急かされてのんびり出発。まさに牛歩で竹富島の町並みを散策します。
この季節、通常なら竹富島は赤い花が咲き乱れる美しい島なのだそうですが、一週間前に歴史的な台風が来て壊滅状態になった影響で、朽ちた木々がむき出しになっています。
それでも昔ながらの竹富島の家々は情緒があり見応えがあります。石垣の塀に、赤煉瓦の屋根にはシーザーが。
水牛車ツアーの後半では、それまで色々と竹富島の解説をしてくれていた御者のお兄さんが三味線とともに民謡を歌ってくれました。
そして水牛観光の起点近くに戻ってきました。こちらはお休み中の水牛たち。彼らは週休2日制で、ヨーロッパやアジアから来ているのだとか。ちなみにヨーロッパの水牛は怠け者で、アジアの水牛は働き者だそうです。。動物にも土地柄ってあるんですね。
水牛ツアー終了。水牛くん、長い道のりをありがとう。最後に運んでくれた水牛君と記念写真が撮れて、その小さい写真はもらえて、大きい写真は1300円で購入できました。良い記念になりました。
ちなみに、水牛車ツアーの発着点の建物の中にはお土産屋さんや軽食屋さんが入っていました。タオルやちょっとした生活用品なども売っていました。竹富島では貴重な物品店です。
さて、続いては徒歩でのんびりと散策を続けます。
記念ハガキを出しに立ち寄った島の竹富郵便局も赤煉瓦にシーザーの作り。
島には小さな民宿が沢山あります。「ホテル」と呼ばれるのは星野やと私たちが泊まったホテルピースアイランド竹富島しかないようですから、主に民宿が観光客に宿を提供しているのですね。 民宿利用だと地元の雰囲気がより味わえそうですね。
疲れたのでちょっとカフェに立ち寄って甘いものをいただくことにしました。こちらの建物の2階にあるHaa Ya nagomi-cafe(はーやなごみかふぇ)。
店内はとってもモダンな空間です。むき出しの天井とパンクな赤がいい味出してます。
そして、注文したさとうきびアイスパフェとゴーヤジュース、絶品でした。ゴーヤジュースは甘すぎずフレッシュで、さとうきびパフェととても良く合いました。
美味しい地元スィーツにすっかり満足した後は、このカフェの向かいにあったなごみの塔に登ってみることにします。竹富島が一望できるというなごみの塔。一人ずつしか登れないということで、常に列ができています。そして、かなりの急階段です。
赤煉瓦屋根の家々がを見下ろすことができます。
素朴な自然と昔ながらの家々が残る、本当にのんびりとした、竹富島でした。
ということで、竹富島は、コンドイ浜の絶景ビーチでモルディブに居るかのような気分に浸れる一方で、昔ながらの沖縄の町並みがそのまま残る風情ある街でのんびりできる、優れた「日本風リゾート」という感じの島でした。ホテルの食事も、街のそば屋さんも、カフェのスイーツも、とっても美味しくて、食事の心配もないし、石垣島からもフェリーですぐなので、「島」特有の不便さがないところも良かったと思います。もうこれからは、はるばる海外リゾートに行かずに沖縄の離島に通おうかな。。と思わせられる、竹富島体験でした。
さて、竹富島を満喫した次は、石垣島に戻って、石垣島観光です♩
沖縄・石垣&竹富②:浅瀬が砂州に変わるとき〜竹富島の奇跡、絶景コンドイ浜
竹富島2日目。
今日は一日、のんびり竹富島観光です。
ホテルピースアイランド竹富島の赤煉瓦コテージで迎える竹富島の朝。晴れてよかった!
ホテルの朝食は朝から沖縄を感じられる純和食。健康的で幸せです。
朝食のあとは、ホテルで自転車をレンタルして、いざ竹富島めぐりへ。ちなみに自転車のレンタル代は1時間300円、一日1500円でした。我々は時間に圧迫された気分にならないように一日レンタルを選択。
竹富島は小さい島ですが街の中心以外はこのような車道の田舎道が続くので、自転車でサイクリングしながら巡るのが効率的だと思います。
サイクリングのお目当ては、竹富島どころか沖縄でも1、2を争う美しさで有名だと言うコンドイ浜です。ホテルからは自転車で5分くらい。
広大な遠浅のビーチで有名なコンドイ浜。
波も穏やかでとても広いビーチです。
監視等がないため「ビーチ」と呼ぶことは認められていない浜だそうですが、トイレや隠れて着替える場所などは一応あり、出張版海の家のような車も駐留していて飲み物や軽食も食べることができました。
最初は曇りがちでしたが、ビーチに沿って歩いていると、日が照ってきて、本当に小さな南の島の周辺を歩いている気分になってきました。
きゃー!!海が綺麗!!
しかし、このコンドイ浜、かの楽園モルディブを彷彿とさせるだけでは終わらないのです。午前中の早い時間にはこのようにじゃぶじゃぶと水に使って泳げるような浜だったのですが。。
だんだんと、水位が下がって行き。。
ついにはこんな状況に!
みるみるまに、現れた砂州。どうやら満潮から干潮に変わる瞬間に立ち会えたようです。
これ、海のビーチ際、じゃないんですよ、ビーチからだいぶ沖の方に来たはずの場所に現れた砂州なんです。
な、なんて美しいサンドバンクなんでしょう。。
島としても海としてもシチュエーションとしても、美しすぎます。
そして砂州が現れた瞬間、白い鳥達が一斉に飛び立ち、もう天国に召されてしまうのかと思いました。
かと思えば、現れたサンドバンクの上でムード満点に二人きりの世界を形成しているカップルがいたり。
そしてそのカップルの前をさっきの鳥達が舞って祝福していたり。
ウェディングドレスを来てちゃっかりロケをしている人までいたり(海外までわざわざ行かなくても十分すぎるロケ地ですね)。
とにかくこの世のものとは思えない、美しく、神秘的な空間でした。
しかしこれ以上長く居ると単なる干上がった陸地になってしまいそうなので、幻想が消えないうちにそろそろおいとまします。
コンドイ浜、沖縄で1、2を争うと言われるだけのことはある、いやもうそれ以上に、過去に行った名だたるビーチリゾートにも比類なき幻想的な美しさを持つビーチでした。
さて続いては、コンドイ浜からほと近い、カイジ浜と呼ばれるビーチへもちょっと立ち寄り。
カイジ浜、漢字では皆治浜、って書くんですね。
別名星砂浜とも呼ばれるらしいカイジ浜。その砂が星形をしていることに特徴があるのだとか。
ビーチの入り口に星砂の見本が置かれていました。確かに星の形をした小さな砂たち。
ビーチ際では、そんな星の砂を探してしゃがみ込む人たちがちらほら。
砂浜の砂質はだいぶ違いますが、海自体はコンドイ浜から繋がっている同じ海なので、今は干潮の浅瀬になっています。
遊泳する感じではありませんでしたが、コンドイ浜と同様に、浅瀬の海がとても綺麗なカイジ浜でした。
さて、コンドイ浜で泳いだ水着のままなので、一度ホテルに帰るべく自転車を走らせます。ワイルドな自然に囲まれた一本道をぐんぐんすすみます。
途中で昨日の夕方に見に行った西桟橋にまた寄り道してみました。
するとここは干潮によって昨日の夕方からは変わり果てた姿が露になっていました。満潮と干潮ってもの凄い違いがあるんですね。
以上、竹富島のビーチ巡り、運良く満潮から干潮に変わる時間帯にコンドイ浜の奇跡的な光景が見れて、感動の体験をすることができました。綺麗なビーチを求めてモルディブやタヒチやヨーロッパのビーチリゾートなどさんざん巡ってきた私でしたが、この竹富島のコンドイ浜については、「灯台下暗し」だったというか、とにかく美しさに仰天しました。よく、海外の秘境ビーチのサンドバンクに行くツアーとかありますが、そんなことしなくても竹富島のコンドイ浜にくれば十分なのでは?と思ってしまうほどでした。
ということで、干潮時のコンドイ浜、絶対おすすめです。私は運良くちょうど満潮から干潮に変わる瞬間に出くわすことができましたが、干潮・満潮は毎日変動するもののようなので、事前にチェックして向かうといいと思います(ホテルにも干潮・満潮の時刻表が貼ってあったりします)。
さて、一度ホテルに戻ってシャワーを浴びた後は、竹富島の街歩きに出かけます♩
沖縄・石垣&竹富①:羽田から石垣&竹富島へ〜新石垣空港とホテルピースアイランド竹富島
お久しぶりです。
帰国後初の連休は、私が南国旅行にはまり始めた原点である沖縄の、まだ行ったことのない離島に行くことにしました!しかも海外に飛んでいた2年間で貯めたマイルを使って、羽田・石垣間の直行便で行くお得な旅です♩マイルを使って取れる席って限られていて通常は人気の路線ではなかなか使えないのですが、この夏はANAが沖縄線に限り無限定にマイルを使えるキャンペーンをやっていたので、全体で残り5席とかの席もマイルで取れてとてもラッキーでした。
旅程は3泊4日で、竹富島2泊、石垣島1泊です。石垣島を拠点に離島を巡るのが通常かと思いますが、我々は昔ながらの小さな島、竹富島でのんびり過ごすことをメインにしました。
さて、行きは久しぶりの羽田空港から。
「駆け込み搭乗は、危険どころかできません!」あはは、そりゃそうだ。
国際線のクセで(←いやみ)だいぶ早く着いてしまったので、空港内の「広東家菜」で担々麺を食べて腹ごしらえ。空港でラーメンが食べられてそれが美味い。。。日本て素晴らしいです。ここの担々はひき肉の粒が大きくて食べ出があって美味しかったです。
いざ石垣島へひとっ飛び。新空港ができたおかげか、お昼前という早起きしなくて良い時間に直行便があって、早起き不可+直行便至上主義の私には本当にありがたいです。
気流が乱れる路線のようで終始揺れっ放しで怖かったですが、3時間近く経ってようやく南の島々が見え始めてきました。離島って結構遠いんですね。
新石垣空港到着。
2013年に開港したという、「南ぬ島」空港という名の新石垣空港。空港内は新しくて綺麗で、豊富な郷土料理チェーンのメニューを開放的なテラス席で皆が舌鼓しています。
我々も着いてすぐ、「ミルミル本舗」という地元の食材を使ったジェラート屋さんで一息つきました。空の旅の後に空港内にこういう充実したお店があるとたまらなく嬉しいです。
そしてこの「ミルミル本舗」の牧場から直送という絞り立てミルク味のジェラートと、「フーチバー」というよもぎ味のジェラート、絶品でした。絞り立てミルクそのものもコクがあって美味しい。もう既に石垣島に来て良かったという思いに満たされます。
腹ごしらえの後は、空港バスで石垣港離島ターミナルへ向かいます。今日の目的地は、石垣島のお隣にある小さな島、竹富島です。
バスでは海と牧歌的な石垣島の風景を眺めながら、約40分。ちょっと遠いです。
石垣港離島ターミナル到着。
ちなみに、この石垣港離島ターミナルの周りは、石垣島の中では都会なエリアのはずですが、結構閑散としています。竹富島には本当に何もないとホテルの人に聞いたので、忘れてきた日焼け止めや化粧水などを買いたかったのですが、ここにもあまりお店がない。。
地元らしい食べ物屋さんはぼちぼちありますが、離島に行く前に旅支度を補充しようとか思うと何もありません。
ただ少し歩いたところにファミマがあるので、細々とした物はそこで買うといいと思います。私は結局ファミマで忘れてきた化粧水とか日焼け止めとかをゲットしました。(石垣港離島ターミナル内にも最低限の日焼け止めや海用品は置いていますが、都会的な物はコンビニが一番と思います)。
さて、準備を整えて、いざ、八重山の島へ、竹富島へ。空港バス利用者にもらえる割引券を使って竹富島までの往復フェリーチケットを購入します。
ちょっと曇りがちの天気で、海がキラキラ、というわけではないのが残念ですが、竹富島、楽しみです。
船内は立派です。
そして、あっという間の15分で、竹富島港に到着。到着後、すぐにお願いしていたホテルの送迎車に乗せてもらってホテルに向かいます。
港から5分も経たないうちに到着したのが、竹富島での我々のお宿、ホテルピースアイランド竹富島です。
竹富島でリゾートと言えば、かの星のや竹富島、かと旅行計画時には思っていたのですが、さすがにお高いし、せっかくの沖縄なのにディナーがフレンチであると聞いて断念し、同じように伝統的な赤煉瓦のコテージタイプで沖縄の郷土料理が美味しいと評判のこちらのお宿にしたのです。
こぢんまりとしたぬくもりのあるロビーでチェックイン。ホテルの若い従業員さん達は、「ホテルマン!」という感じではないですが、飾らず親切です。
ウェルカムドリンクは甘くないハイビスカスティー。ポカリを飲んで糖分を補給した後だったのでちょうど良かったです。
チェックインが終わるとお部屋に通されますが、共有スペースはこぢんまりとした赤煉瓦の集落が再現されていて、静かで落ち着く空間でした。
それぞれのコテージの屋根には、伝統のシーサーも、きちんと飾られています。
そしてお部屋も、広くて快適です。
コテージタイプなので、屋根は木造の作りがむき出しになっていて風情があります。
このホテルで驚いたのは、部屋の調度品がとても凝っていることです。デスクもちゃんとした木製だし、チェアやテーブルにも縄で編み込まれた模様部分があるなど、細部に風情がありました。
デスクの端に置かれたコップ類も、お茶用、お水用、そしてコーヒー用とそれぞれ用意されている上にどれも凝った一品です。
テレビにも和風の布が架けられています。電子レンジや冷蔵庫まできちんとした物があって、長期滞在用にも使いやすいように作られているようです(ただ我々は冷蔵庫の音がうるさかったので電源を切ってしまいましたが。。)
ただ、ここのお宿の唯一の欠点は、ヤモリが出ます。これはこのお宿に限らず南国のコテージなら宿命なのかもしれませんが(モルディブのホテルでも出ましたし)、恐らく必ず出ると思います。初日は2〜3匹が壁をちょろちょろしていました。ただ、ヤモリは他の虫とかを食べてくれて「家守」と呼ばれる存在らしく、田舎の一軒家ではむしろ歓迎されるべき存在らしいです。実際にそのおかげかそれ以外の虫とかは一切出ませんでしたから、ヤモリ自体が許容できる人なら問題ないと思います。なれると、可愛い気がしなくもないですし。。
さて、着いたのは夕方でしたが、夜ご飯まで近くの夕日スポットを見にちょっとお散歩へ。ホテル前の道は荒涼とした車道です。
石垣島や竹富島には一週間前に歴史的な台風が到来して植物を壊滅させてしまったらしく、普段はこのような赤い花々が咲き乱れる竹富島らしいのですが、今は一輪見つけるのがやっと。
でも、伝統的な家屋が並ぶ風情ある町並みは健在です。
ガイドブックにも載っている貝のアクセサリー屋さんもホテルの近くにありました。私はアクセサリー類興味なく残念ですが。。
さて、目的地である海辺の夕日スポット、西桟橋に向かいます。
沖縄風のお墓が並んでいました。瀬底島で見たものと似ています。
海が見えてきました。
島一番の夕日スポットだという、西桟橋です。
ただ残念ながら、今日は曇っていて夕日も何もない状況です。
海は満ち潮。明日、干潮時との落差に驚くことになります。
雲の隙間から夕日の片鱗を見つつ、今日は日の入りを待たずに帰宅することにします。
ホテルに帰ると、コテージがライトアップされてますます風情ある空間になっていました。
そしてご飯はこの小さなレストランスペースでいただきます。
お刺身に石垣牛、ラフティーの小鉢やゴーヤの漬け物(←美味!)などの豊富な郷土料理のお夕食です。これに泡盛やシークワーサーサワーと一緒にいただくと完全に沖縄気分に浸れて最高です。とても美味しかったです。
ということでほぼひたすら移動と舌鼓の日でしたが、空港でもホテルでも美味しいものだらけで満足な一日でした。
明日は竹富島の美ビーチ&牛車で集落を観光します。
デンマーク・コペンハーゲン②:ヨーロッパ旅行の終着点、おとぎの運河ツアーで巡る「世界一幸せな国」の静かな日常
北欧デザインと運河の街、コペンハーゲンを巡るのんびり旅行。
今回は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの、運河ツアーを利用して、おとぎの街と言われるコペンハーゲンの観光要所を巡っていきたいと思います。
出発は、コペンハーゲンを象徴する景観が広がるエリアといわれる、ニューハウンから。
ニューハウンは、街に入り込んだ細い運河の前に、カラフルな木造家屋と船が広がり、おとぎの国の港に来たような、まさにコペンハーゲンらしい景観です。
そんなニューハウンから出ている運河ツアーには2種類あり、1時間ずっと乗車して運河を巡るグランドツアー(The Grand Tour)と、13カ所ある発着所で乗り降り自由なホップオン・ホップオフ(Open top Tours, hop-on hop-off)のツアーがあります。いずれも同じ値段。
私たちは、人魚の像の前で降りてカステレット要塞を巡ったりしたかったので、乗り降り自由なホップオン・ホップオフのツアーを選びました。
乗り降り自由なツアーは1時間ごとにしか出ていないので、チケットを買ってから次の便までニューハウンの運河沿いのレストランでランチをすることにしました。カラフルな家々の前にオープンカフェが建ち並んでいます。
デンマーク料理らしいメニューのレストランのテラス席を確保。対岸の建物もこちら側より少し落ち着いた色合いのカラフルな光景。
ここで頼んだのは、デンマーク料理を代表する小エビのマヨネーズソースがけが、フィッシュフライに乗っかったもの。
お味は、うーん。小エビのマヨネーズソースがけというよりは、マヨネーズソースに小エビがかかっていると言った方が良さそうな、ちょっとマヨマヨしすぎな一品。そしてそのマヨーネーズソースが、キューピーマヨネーズみたいに美味しくない。。
前回紹介したストロイエにあるカフェヨーロッパの、チーズクリームがきついサンドイッチもそうでしたが、デンマーク料理はサラダやマリネにマヨ系のクリームソースがふんだんにかかったような物が多いようです。
さて、ホップオン・ホップオフのツアーの出発時刻が来たので、運河ツアーに出発します。オープンエアの気持ちのいいボートです。
運河に立ち並ぶ古風な船を見ながらニューハウンを進みます。まさにヴァインキングの国という感じです。
ニューハウンを出ると非常に広い運河に出ます。
ちなみに手前の黄色いボートは、市バスの水上バスで、通常の市バス料金なので運河ツアーより安く運河を渡れるようですが、乗車スペースのほとんどが窓付きの室内なので、運河ツアーのオープンエアのボートの方が遥かに気持ちがいいです。
運河にせり出すこちらのモダンな建物は、デンマーク王立劇場。
こちらはオペラハウス。モダンなオペラ座です。
メイン発着ポイントの一つ、人魚の像前に着いたので、私たちはここで一度ボートを降ります。(完全にそのボートを降りなくても、ボートは人魚の像を見たい乗客のために3分間の停船時間を設けていました)
アンデルセン童話の人魚姫に由来するらしい人魚の像。名物らしく人だかりでした。
この辺りは大型船も停留する港になっているようで、奥にはクルーズ船も見えました。北欧クルーズ・・・キラキラした南国ビーチが好きな私は利用することはなさそうですが、それはそれで風流なクルーズが体験できそうですね。
この辺りの陸はカステレット要塞を中心とする整備された緑豊かな地域です。船を操縦する人々が彫られた白石の上には女神の銅像。ヴァイキング時代から、航海の無事を神に祈っていた歴史があるのでしょうね。
カステレット要塞の周りにはお堀が広がります。
堀を超えると現れるカストレット要塞の入り口。
現在は兵隊達の宿舎になっているというカステレット要塞です。
教会もあり、一つの村が形成されているようでした。
このカステレット要塞は上から見るとこんな星の形をしているんだそうです。
カステレット要塞を抜けると、堀の向こうに緑豊かなチャーチル公園が広がります。
堀の水辺に森が映って風光明媚なチャーチル公園。
かと思えばそんな森の空気を吸って深呼吸しているようなシュールな銅像達もいます。
チャーチル公園を出て少し歩くと、前回紹介したデザイン博物館があります。ここのカフェで休憩はマストです。
更に少し歩くと、ウィーンを彷彿させる華麗な丸形ドームのフレデリスク教会が見えます。
中も華麗なフレデリスク教会。そして本当に丸形。
ドーム屋根の内側も華麗。
少し歩きますが、フレデリクス教会の辺りを西に進むと、地元民の憩いの場であるローゼンボー公園にやってきます。
非常に広大な、緑あふれるローゼンボー公園です。
公園の周りはデンマークらしいカラフルな木造家屋に囲まれていて、公園の緑とのコントラストがとても美しいです。
ローゼンボー離宮もあまり目立ちませんが隅っこに一応あります。あくまで市民のための公園がメインです。
人々は平日の昼間からくつろいでいて、本当に静かなときが流れていました。
続いては、再びフレデリクス教会の更に運河沿いにあるアメリエンボー宮殿にやってきました。
現在使われている宮殿なのに、厳格な門もなく、宮殿中央は素通りできる大きな広場になっているアメリエンボー宮殿です。
宮殿自体も質素。女王在宮の印であるデンマーク国旗が掲げられているので、女王様がいらっしゃるようです。
門番の衛兵さん達も居ますが、おしゃべりしながらゆっくり周回。ゆるい感じがいいです。
さて、アメリエンボー宮殿前の運河の発着地点で、ホップオン・ホップオフの運河ボートが来るのを待ちます。乗継ぎ自由のホップオン・ホップオフのツアーは1時間ごとなので、発着地点で結構待たなければならないことが多いことがたまに傷です。
ボート到着。ここで色んなボートを見送りましたが、ホップオン・ホップオフのボートは緑色です。
今度は、ニューハウンを超えて運河を南下していきます。モダンな倉庫街のような建物たち。
メインの運河から一本入った小さな運河にやってきました。
この運河道には、沢山のハウスボートが並んでいました。オランダにもありますが、こういうボートの中に水道や電気を引いて人々が住んでいるんですね。
気になるぐるぐる巻きの金縁の塔。運河沿いの塀では人々が座ってくつろいでいます。
コペンハーゲンらしいカラフルな家並みが続くかと思えば
モダンなエリアにやってきました。
こちらは「ブラック・ダイヤモンド」と言われる黒ガラス張りの王立図書館。
小さな透明なプラネタリウムのようなドームがありますが、どうやらカフェのようです。個性的なカフェです。
どんどん進んで、近代的なビルが広がる大きな運河に出ました。
鋭角すぎて平面に見えるオフィスビル。
ここで街の中心の方に引き返すようです。
クリスチャンボー城を囲む小さな運河域に入ります。この辺りの運河にある橋はとても背が低くて狭いのでボートが入るのがぎりぎりでした。
本当にギリギリ。
さて、運河ツアーの終着点、ガンメルストランドにたどり着きました。
オランダの運河クルーズなどとは違って、かなり見応えのある充実した運河ツアーでした。運河の規模が大きいし、オープンエアが本当に気持ち良かったです。デンマーク人の友人が一押しにしていたのもうなずけます。
しかし、運河の周りはすっかり平日昼間からひなたぼっこをする若者のたまり場になっているようでした。
ちなみに、このクルーズ発着所のガンメルストランドの運河の前にはクリスチャンボー城がそびえ立ちます。
このクリスチャンボー城の塔の上には無料で登ることができ(安心のエレベーター付き)、そのコペンハーゲン一高いという塔の上から、コペンハーゲンの町並みを一望することができます。無料ということで列ができているので、開場時刻の11時前頃に行くといいと思います。
ということで、運河ツアーで巡った「世界一幸せな国」と言われるコペンハーゲンは、緑あふれるのどかな公園たち、素朴な宮殿たち、そして公園やなだらかな運河沿いで平日昼間からのんびりまどろむ人々がいる、美しく穏やかな街でした。街だけでなく、カフェの店員さん、美術館の係員さん、道に迷っているとさりげなく寄ってきてとつとつと教えてくれる道行く地元民など、皆静かで穏やかで、でもきちんと必要な手助けをしてくれる、何とも洗練された国民性だなあと思いました。
オランダにいても感じるのですが、北欧の社会福祉先進国の人々は、そこにいて「世界一幸せ」というよりも、貧富の格差が小さいのと同様に幸せの格差も小さく、特に刺激がなく豪奢した生活をしなくても、素朴な日常で満足する精神性が身に付いているのではないかなあと思います。穏やかな人が多いのも、満ち足りているということもありますが、何かを渇望してもこれ以上「成長」というものが見込めないほどに社会が成熟しきっている結果であるという気もします。
ヨーロッパのそんな成熟したイメージに憧れて、滞在先にヨーロッパを選び約2年間様々な国を旅してきた私としては、最後にその成熟の極地のような北欧に来ることができ、一つの旅行生活の終着点を迎えたような気がします。
ただ、こうして成熟しきったヨーロッパを満喫しきったところで、そろそろもう少し動きのある自分の文化圏に戻りたい気持ちが強くなってきました。まだまだ成長の余地があるアジア、美味しいご飯がある日本、がやがやしたはちゃめちゃな東京。またあの熱気の中でガツガツ働く一員となって過ごす日々が恋しくなってきたところで、ヨーロッパ旅行記に一区切り付けて、日本に帰ろうと思います。
今後はこれまでほどの旅行をこなすことは困難になると思いますが、次はアジアのビーチリゾートなど制覇してみたいと思っていますので、引き続きたまにご愛読いただければと思います。
デンマーク・コペンハーゲン①:北欧デザインを満喫、カラフルな運河の街コペンハーゲン
取り憑かれたように旅行をしまくったヨーロッパ滞在の日々も、残すところあと1ヶ月を切りました。
滞在中最後の旅行は、一緒に行く北欧デザイン好きの友達の提案で、デンマークのコペンハーゲンに行くことにしました。北欧といえば社会福祉先進国で、ヨーロッパの中でも最も成熟した大人の国々のイメージです。その中でも「世界で一番幸せな国」第一位に輝いたのがデンマーク。ヨーロッパ滞在の最後に、そんな幸せ先進国の様子を垣間見て、長かった旅行生活の一つの区切りにしたいと思います。
デンマークはオランダの隣国ですが、案外距離があるらしく電車だと夜行便で一日がかりなので、飛行機で向かいます。アムステルダム空港から、初利用のスカンディナビアン航空(通称SAS)でコペンハーゲン空港へ。機内は白を貴重とする静かで安心できる空間でした。
SASは格安航空ではなく北欧のフラッグキャリアなので、ちゃんとコーヒー紅茶が無料で飲めます。ミルクが珍しい型のフレッシュミルクでした。
空港に着くと、'Welcome to the world's happiest nation':「世界一幸せな国にようこそ」の文字に迎えられます。そんなランキングも粛々と受け流しているのかと思ったら案外売りにしているんですね。
コペンハーゲン空港からコペンハーゲン中央駅へは電車で15分。何てアクセスの良い空港なのでしょう。
コペンハーゲン中央駅に着くと、いきなりセブンイレブンに出くわしてびっくり。セブンイレブンて日本のコンビニかと思っていたら世界的なチェーンなんですね、今までヨーロッパで見たことがなかったので知りませんでした。
茶色い三角屋根が連なるコペンハーゲン中央駅の駅舎。
お向かいは、テーマパークのチボリ公園です。
入りませんでしたが、このチボリ公園というのは、子供用の遊技場からジェットコースターまである娯楽施設のようです。19世紀にカーステンさんという人が、階級の別なく市民が楽しめる施設を造りたいというコンセプトで開設したそうなのですが、当時は貴族達からの反発にあってカーステンさんは国から離れてしまったのだとか。
コンセプト云々よりも、寂れた大きなおもちゃが集まっているような場所であまりいけてなかったです。入場料も高かった。。
そのチボリ公園を横切りながら、予約した駅近くのアパートメントホテルに向かいます。
近代的なビルもあります。駅近くは結構猥雑な感じです。
そして工事中の場所が多いです。また、自転車の数もオランダに負けず多いです。
そんな雑多な大道路から一本入った所にある我々のお宿、アスコット・アパートメント。アスコット・ホテルの横に併設されています。
友達との二人旅行だったので、ちょっと広めのアパートメントホテルにしたのですが、とても素敵なお部屋でした。
ちゃんとした台所もあります。北欧の物価、特に外食はとても高いと聞いていたので、自炊できるようにこだわった台所付きのアパートメント。正解でした。
リビングの大きな窓からの眺めも悪くないです。ちなみに向かいにあるのは野外コンサート会場のようで、ヘビメタな音楽ががんがんにかかっていることもありますが、夜は静かになりますし車の音などはしないので、騒音コンシャスな私としても許容範囲でした。
この素敵アパートメントで3泊4日、朝も夜も(時によっては昼も)自炊上手な友達と自炊してのんびり観光したコペンハーゲンの日々でした。1日目の朝は、近くのスーパーとパン屋さんで買ったハーブのウィンナーと数種のデニッシュパンとヨーグルトとサラダ、持参したオーガニックコーヒーで。ホテルの朝食に負けません。
そして早速、街の中心へ散策に向かいます。まず目を引くのは焦げ茶に緑の塔の大きな市庁舎。
市庁舎前には、またもおなじみのセブンイレブンが!どうやらこの国には至る所にセブンイレブンがあるようです、日本みたいに。でもお店の中はデニッシュやコーヒーを売っている、日本のコンビニとはだいぶ違うお店のようでした。
さて、ストロイエというメインショッピングストリートに通じる通りを進みます。ちょっと雑多な感じです。
北欧はシンプル&キュートな北欧デザインで有名ですが、このストロイエという通りには可愛らしい雑貨や家具屋さんが軒を連ねているそうです。もっとも、私はあまり小物に興味がない(←ハコモノの方が好き)ので、小物好きの友人に追随します。
こちらはタイガーTigerというリーズナブルな雑貨屋さん。可愛いイチゴ柄の小物がいっぱい。
Lagkagehusetラウケーフーセットというデニッシュ屋さん。朝食のパンもこのお店の支店で購入しました。デニッシュってデンマーク由来のパン(ダニッシュDanishのパン)だったんですね。
噴水のある広場に出て少し道が洗練されてきました。この辺から本格的にストロイエでしょうか。
レゴLego本店を発見。これは私でも知ってます。
特性のドラゴンとレゴ人形達がお出迎えしてくれます。
広い店内にはレゴ製品がびっしり。
奥の壁には一面に部品が並んでいて、Pick & Build、好きな物を選んで組み立ててくれとのこと。好きな人にはたまらないでしょうね。
コペンハーゲンらしい街並を再現したレゴもあれば
トレヴィの泉、エッフェル塔など、ヨーロッパの有名な建物のプラモコレクションもあります。
特にレゴファンではない私でも何となく特別だということを実感したレゴ本店でした。
レゴを出ると工事中だけど爽やかな教会。
続いては、高給雑貨&家具デパートのイルムス・ボーリフスIllums Bolighus。
日本では西武の「イルムス館」と提携している家具屋さんですね。池袋西部で見るたびに、見かけはシンプルなのに恐ろしく高い家具達だなあと思っていましたが、ここで展示されている物も見た目のシンプルさとは裏腹に桁が違うお値段でした。
正直、私などには北欧家具って、座り心地とかもよくないし皮などの良い材料を使っている訳でもないのにやたら高いという印象なのですが、まさに北欧のデザイン料にそれだけの価値があるということなのでしょうか。
1階には小物が売っていました。これは可愛いイッタラIttalaのムーミン・コレクション。
一緒の友人は北欧好きでパリ在住ながら北欧旅行ばかりしているマニアなのですが、曰くフィンランドの方がデンマークより北欧らしくてデザイン製品も見応えがあるそうです。
イルムス・ボーリフスのお隣はロイヤル・コペンハーゲン。これは私も知ってるぞ。
240年続いている老舗なんですねーすごい。
単に食器を展示するだけでなく、リビング風のお部屋のテーブルに食器を並べてディスプレイされたりしていて見応えがありました。
ストロイエの中心、アマートゥ広場に出ました。
この広場の角にあるカフェ・ヨーロッパというオープンカフェは、カフェラテで有名らしいのでここでランチを取ってみました。
若干ミロのような子供向けクリーム味のカフェラテと、アボガドとサーモンに超こってりチーズクリームソースがかかったごてごてのサンドイッチが出てきました。これがデンマーク料理の典型だとするとちょっと厳しい。。そしてこれで一人5000円近くします。物価高すぎです。
この先のストロイエはグッチやヴィトンなどのグローバル高給ブランドが連なっていました。バーバリーはすっきりしたディスプレイで少し北欧っぽさが意識されているのかなと思いました。バーバリーって日本では三洋商会が独自ブランドを作っていたように、各国で少しずつ趣向を変えているみたいですしね。
ちなみに、ショッピングメイン通りのストロイエはちょっと猥雑な感じですが、街の中心でも一歩小さな道に入ると、カラフルな木造家屋が並んだコペンハーゲンらしい町並みが広がっています。
そして、案外そういう小さな通りの方が、ブランド名は知らないけど思わず立ち寄ってみたくなるようなお洒落な雑貨屋さんに出会えたりします。
また、定期的に開かれている各地の市場でも北欧雑貨に出会えます。こちらは、クリスチャンボー城を抜けたところにある国立博物館前で、金曜の午前中に開かれる骨董市。
古そうな置物やカトラリーもあれば、北欧デザインの現代食器などもあり、なかなか見応えのある市場でした。それに周辺の町並みが絵になります。
ガンメルストランドに続くこの辺りの運河に並ぶ家々の家並みが可愛らしくて、居心地のいい場所でした。
また、北欧デザインは、博物館や美術館でも出会うことができます。こちらはカステレッド要塞の近くにあるデザイン博物館。
デザイン博物館はレセプションもデザイナブル。
館内はレトロからモダンまで、様々な北欧デザイン物であふれていました。
おすすめなのが、博物館の中庭の隅にあるこの木々に囲まれたカフェ。
木漏れ日に照らされながら、クリーミィで美味しいカフェラテでホッと一息すると時間を忘れてくつろいでしまいます。ここのカフェオレは、ストロイエにあった有名なカフェ・ヨーロッパのカフェラテよりも美味しかったかも。
また、デザインを展示しているわけではありませんが、チボリ公園の近くにニュー・カッスルベア美術館は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの非常に素敵な美術館です。
彫刻の展示が多いのですが、その展示の仕方が何ともお洒落。
ヴィヴィッドな原色の壁に真っ白の彫刻が良く映えます。
これはモーツァルトの彫刻ですね。すぐ分かります。可愛い。
近現代彫刻から、ギリシャ、ローマ彫刻、果てはエジプトのミイラの展示まであり、もの凄く豊富なコレクションでした。
そして部屋ごとにシンプルだけど彫刻を活かす壁紙とディスプレイが施されていて、数多くの彫刻の展示にも飽きることなく鑑賞することができます。
絵画のコレクションも、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ピカソ、ルノワール・・・と有名どころが目白押しで、特にフランス絵画のコレクションは豪華でびっくりでした。
特色があったのはやはり地元デンマーク絵画。デンマーク絵画なるジャンルを始めて見ましたが、とてもシンプルだけどさわやかな色使いが特徴的な気持ちのいい絵が多かったです。
シンプルで明るい色を、という北欧デザインの伝統は昔の絵画から続いているのでしょうか。
このニュー・カッスルベア美術館は本当に内装が素敵で、中央には大きな熱帯のリゾートのような中庭もあり、とてもくつろげました。
この中庭を見ながらお茶ができる中庭のカフェもおすすめです。
ニュー・カッスルベア美術館は、コレクションも豊富だし内装が本当に素敵で、今まで訪れた美術館の中で一番居心地が良かったです。これも北欧デザイン力の賜物でしょうか。
ということで、コペンハーゲンの街歩きは、その街並みでも、道行くお店でも、美術館でもカラフルな北欧デザインが満喫できてとても楽しめました。
さて次は、地元民も一押しという運河ツアーに参加して運河からコペンハーゲンのおとぎの街を覗いてみたいと思います。