グアム:ヒルトン・タシクラブでシュノーケル三昧
皆が行くなるグアムというものに、行ってみんとて、行く。
実はグアムとかハワイとか、基本のキっぽいビーチリゾートには行ったことがなかった私ですが、3月に取れた4日間のお休みを手軽にのんびりビーチで過ごしたい、ということで、まずは近くて海が綺麗なことで有名なグアムに行ってみることにしました。3月のグアムは乾季で気候も良いようですので楽しみです。
ということで、3泊4日のグアム旅行へ出発。
デルタ航空で、ジャスト3時間でグアムに到着。前回の石垣島へのフライトが大揺れだったので不安だったのですが、行きも帰りもほとんど揺れない非常に安定したフライトでした。行きの軽食も予想外のちらし寿司で美味しかったです(帰りの軽食はアメリカンの不気味なサンドイッチで食べられませんでしたが・・・)。
グアム空港の入管は厳格で長蛇の列で、1時間以上待たされました。その間、携帯をいじっていると注意されるし、入管審査では全ての指の指紋を採取され写真も撮影されました。ベルギーの空港でテロが起きたばかりでしたし特に厳戒だったのでしょうか、ここはアメリカなのだと実感します。
東京の家を朝9時前に出て、時差が1時間あるとはいえグアム空港の外に出られたのは夕刻。フライト時間は短いと行ってもやはり海外への移動は一日がかりです。タクシーでホテルに向かいます。
今回利用したホテルは、ヒルトンのタシクラブ。ヒルトングアムの中でも一番南端にある小さな建物で、専用ラウンジや庭があってリゾート気分が味わえると日本人に人気なのだそうです。上の写真はタシクラブ専用のチェックインカウンターからの建物内部の眺め。
その選択は、行った途端にありつけたカクテルアワーの無料でサーブされるお酒と軽食で、正しかったと実感します。17時から19時の無料カクテルアワーはこのクラブを宿にする決め手の一つでした♩地ビール、マルティーニ、ワインが飲み放題で軽食もテーブルごとに個別サーブされます。旅の疲れも一気に癒えて極楽極楽。これを夕食にしてそのままその日は就寝。
さて、そんなヒルトングアム。次の日から丸2日間のバカンスの拠点となりましたが、そこでの暮らしは最高でした!
オーシャンフロントのお部屋。すっきり広くてソファやタンスの位置も便利で快適。
おなじみのヒルトンのアメニティ。このシャンプーの香りがとても好きです。
そしてこのバルコニーからの眺め。
タシクラブ専用のお庭と、タモン湾の沖合とラグーンの境界が広がる豪華な眺めです。
タモン湾の全貌も見えます。タシクラブのオーシャンフロントは「グアムで唯一波の音が聞こえる部屋」がキャッチコピーにされています。確かに沖合のさざ波が近い!
朝起きてのんびりバルコニーの景色を眺めたら、朝食をとりに専用ラウンジに向かいます。
この専用ラウンジでいただく朝食は、グアムには珍しいお部屋代に込みの無料の朝食バイキングなのです。
しかし、無料の割には手が込んでいます。ご飯とお味噌汁、筑前煮、焼鮭、納豆にキムチまである和風の朝食の品揃えも豊富です。煮物と魚は毎日変わります。
そして第一ラウンドの和朝食を終えたら洋食の第二ラウンド。 パンもおいしいです。他のメインタワーやプレミアムタワーの有料朝食に比べたら品数が少なく味も劣るらしいのですが、それでも他のお部屋と大した料金の差がないのにこの無料朝食と無料カクテルアワーのサービスがあるのは私はとても気に入りました。ジュースやコーヒーは日中はラウンジにずっと常備されているので、いつでも飲んだり持って行ったりできて、飲み物代も気にすることがなく、ほとんどオールインクルーシブのような気分に浸れました。
ゆっくり朝食をとったら、水着&ラッシュガードに着替えてホテルの庭から抜けてビーチエリアに向かいます。
タシクラブはお庭&海が近くてらくちんです。
ヒルトンはタモン湾の南端にあり、広大なタモン湾の沖とラグーンを近くに感じながら、ビーチ際に向けて進んで行きます。
ヒルトンのメインタワーとプレミアムタワーがそびえ立つ華やかなプールエリアに出ます。プールには家族連れが多く、子供がプールで泳ぎ大人達がそれを見守りながらビーチチェアに寝そべっています。
タモン湾を一望するインフィニティプールもあります。隣にはホットタブまで!
そしてプールサイドの階段を下って行くと、出ました、タモン湾!
広大でキレーなラグーンのビーチに沿って、ホテルが立ち並ぶグアムらしい光景が広がります。
もっとも、このヒルトングアムには厳密にはビーチはなく、海との境は岩場のようになっており、階段づたいに海にエントリーすることになります。
しかし、ビーチがなくても、海好きならこのヒルトンの岩場を選ぶ実利があります。なぜなら、このヒルトンの岩場近くの水中は。。
お魚と珊瑚が豊富なことで有名なイパオビーチ沖に簡単にエントリーできる、絶好のシュノーケルスポットなのです!いきなり水面近くの魚群に遭遇。
細長くて面白いこの魚もたくさん水面付近を泳いでいました。
そしてヒルトンを背にまっすぐ泳いで行くと、豊富な珊瑚とカラフルな魚が群れるエリアに出くわします。
キレー!こんな間近で大量の魚と珊瑚を見たのは始めてです。
様々な種類の魚が群れたり珊瑚をつついたりしています。
熱帯の海ではおなじみ、攻撃してくるムラサメモンガラも沢山いました。もっとも攻撃と言ってもこの子の攻撃はつついてくるだけで無害のようで、「きゃーあいつにつつかれたわー」と笑ってる人がちらほらいました。
ナマコも結構います(笑)。
このタモン湾のイパオビーチ沖のいいところは、遠浅で波も穏やかで、シュノーケル初心者でも子供でも難なくこんな光景に出くわすことができることだと思います。ほぼ水中を歩いて行けます。
顔を上げるとどこまでも続くこのラグーン。
海から見るヒルトングアムの全貌。
タモン湾沿いのホテル群も見渡せます。ビーチからだいぶ沖にいるにも関わらず、タモン湾のど真ん中に立ってこうして360度景色を見渡せるというのが最高です。グアムならでは。
さらにヒルトンを背に進むとまたまた綺麗な珊瑚とお魚。
珊瑚の下で戯れる赤いお魚たち。
いやータモン湾のイパオビーチ沖の海、最高でした。
ヒルトンから海伝いにタモン湾沿いのイパオビーチに散歩することもできます。
イパオビーチはイパオビーチ公園という公園の前にあるパブリックビーチです。このビーチ沖がタモン湾一のシュノーケルスポットと言われているのですが、ヒルトンからだとその沖まですぐにエントリーできるのですね♩
ビーチ、というのは、やはり波打ち際が綺麗で岩場にはない特別な良さがあります。
ビーチから潜ってみても魚はちらほらいました。珊瑚は沖の方に行かないとないようですが。
この細長いヘンな魚も沢山います。
ここにも攻撃してくるやつが!
泳いでいたら水に流されてきた1ドルを拾ってしまいました。海の恵みということで乾かしてチップにさせていただきました。
しかし、ビーチはキレイですが、白い砂浜の反射で逃げ場がなく長く居ることはできません。
ということで、ヒルトンの岩場に退散。
ヒルトンの岩場の良いところは、大きな木の陰や、パラソルの陰などでビーチチェアは必ず日陰スペースになっていて、地盤の安定した日陰で日焼けを気にすることなくくつろげることです。
午前中目一杯シュノーケルして過ごすと、午後には疲れとともに干潮がやってきて、のんびりタイムになります。本を読んだりタモン湾を眺めたりしながらビーチチェアでごろり。
そうしていると何やら花嫁姿で撮影をしている人がいたり。
対岸にはホテルニッコーとガンビーチが見えます。あちらの方は海の感じが少し違う様子。今回は行けなかったけど次に来たらホテルニッコーにも泊まってガンビーチにも行ってみたいです。ちなみにニッコーのお隣は韓国資本のロッテホテル。日韓ゾーンは若干熱海風。
お腹がすいたらホテルのオープンカフェで軽いランチを。 ジュースはタシクラブのラウンジに行けばタダで持って来れるので、ここでは水で節約。ケチケチバカンスです。
濡れた水着のままで冷えてきたら、インフィニティープールの隣にあるホットタブ(!)に浸かって、タモン湾を眺めながら体を温めます。このホットタブ、しっかり温かくて絶景で最高でした!グアムで温泉気分が味わえるとは。
このホットタブ&インフィニティプールの隣には、デイベッドが置かれた18歳未満立ち入り禁止の静謐スペースもありました。
そのスペースの端は展望台のようにもなっていて、この眺めです。
夕方近くまでゴロゴロしているといよいよ海が干上がってきました。
さっきまでじゃぶじゃぶ泳いでいた海が完全に磯拾い用の干上がった海になってしまいました。珊瑚もむき出しです。本当に遠浅なんですね。
そんな干上がった海を背にそろそろ部屋に戻ります。
部屋に戻ってシャワーを浴びたら、メインタワーにあるカフェのケーキをテイクアウトして、ラウンジからコーヒーや紅茶を持ってきてベランダで海を見ながらおやつタイム。ラウンジのコーヒー類はテイクアウトしやすいように紙コップと蓋まで置いてあるんです。「コーヒーチーズ」味のケーキはアメリカンな感じでこってりして美味しかったです。
そしてベランダでのんびり日が暮れるのを待ちます。
夜はまた、カクテルアワーで無料飲み放題&軽食。そしてまたこのただ飯でお腹いっぱいになって夜はぐっすり寝てしまう。。ヒルトングアム、サイコーです!!
こんな風に、ヒルトングアム・タシクラブでの日々はホテル圏内でくつろいでいるだけで十分幸せで満足だったのですが、初めてのグアムだったので一応外出もしてみました。
ホテルやショッピングモール間をつなぐ赤いシャトルバスに乗ってタムニンやメインショッピング街に繰り出します。
この赤いシャトルバスの中はウッディな木の椅子で、窓が開けられた開放感のある作りになっています。
最初に向かったのはタムニンのプレミアムアウトレットモールにあるRuby Tuesdayという、食材にこだわっているというアメリカン料理のお店。
店員さんおすすめの「モンスターバーガー」というセットを注文。飲み物付きで25ドルで、二人で一つで十分だからとアメリカの店員さんに忠告されるほどのモンスターサイズ。コップも全てがビックなため縮尺の関係でどうビックなのか写真からは良くわからないかもしれませんが、
食後の写真でちょっと汚いですが、ポテトをたらふく食べたつもりでもこんなに残ってしまうビックサイズでした。一人半個のバーガーでもうお腹いっぱい。さすが本場アメリカンでした。でも食材にこだわっているというだけあって、たらふくフライドポテトを食べても気持ちが悪くなったりすることもなく、体に悪い感じがしなくて良かったです。
プレミアムアウトレットモールは、失礼ですが日本の郊外のショッピングモールを悪趣味にした感じの全く魅力のない所だったので、ランチだけしてすぐにDFSギャラリアのあるグアムの中心地に向かいました。
タモン湾沿いに立ち並ぶホテルが軒を連ねる「ホテルロード」を進みます。
目的地のDFSギャラリアにやってきました。グアムのメインショッピングモールとのこと。しかし、有名ブランドが軒を連ねているというだけで、特に安くもなくディスプレイもイマイチで全く買い物意欲がそそられませんでした。先月韓国のロッテ百貨店で破格の大バーゲンに出くわしたせいもあるかもしれませんが、特にグアムはお買い物に魅力はないな、と判断。
DFSが面するメインショッピングストリートもこんな感じで、南国らしくて可愛らしいですが特に華やかではありません。
しかし、この辺りをうろうろしていると、グアム中心地に軒を連ねるホテル群に出くわします。これは現在グアム一の高給リゾートとして最近できたというタイブランドのデュシタニグアム。ちょっと潜入してみます。
さすがデュシタニ、ホテル内の設備も新しく綺麗で、海に面した開放的なテラスもデザイン制の高いデイベッドが並びお洒落な曲が流れ、ワンランク上のリゾート空間が演出されていました。
ホテル前のビーチも華やか。このハイアットリーエージェンシーからデュシタニ、アウトリガーのあたりのビーチは、波も穏やかでグアムを代表するメインビーチのようです。
この辺りのホテルはビーチ沿いで中心街にも近く人気のようですが、ちょっと一つ一つの敷地は小さいかな?と思いました。真っ白ビーチに面しているため日陰も少ないし、私はヒルトンの木陰でのんびりの方がいいかなあと思いました。
もっとも、このビーチにせり出すアウトリガーホテルのオーシャンフロントのお部屋は、グアムでもビーチに最も近くバルコニーの眺望が有名らしく、それにはちょっと引かれました。ここの高層階からタモン湾を見渡したら、それは美しいだろうなあと思いました。次にグアムに来てヒルトン以外に泊まるとしたら、このアウトリガーのオーシャンフロントかニッコーホテルかなあと思いました。でもやっぱりヒルトンが良いかも。
ということで、3泊4日のグアム旅行でしたが、想像以上に良くて大満足でした。グアムはハワイに比べて低く評価されがちのようですが、
・とにかく近い!(デルタ空港なら往路も復路もジャスト3時間。)
・海が綺麗!(ホテルからのビーチエントリーで珊瑚や魚が沢山見れて、海だけならモルディブに匹敵する満足度。もちろん天然ビーチ!)
・気楽!(日本人だらけで、日本語通じる、日本食豊富、日焼け防止のためラッシュガードで全身を覆ってても皆そうなので浮かない←最後重要)。
・コスパ最高!(モルディブの3分の1位くらいの価格、同じレベルのホテルに泊まろうとしたら沖縄よりも安いのではないかなあという感覚)。
ということで、私の中では総合的にかなり上位にランクインするビーチリゾート地で、リピーターになっていまいそうです。モルディブやフィジー等に行きまくったリゾーターが結局ハワイに落ち着く、という話はよく聞き来ますが、私の場合は海重視で更にお手軽なグアムかも。
でも次は、グアムとほぼ同じ位置にあって、グアムより更に海が綺麗で牧歌的であるらしいサイパンに行ってみたいです(最近はちょっと寂れてきてしまっているようですが)。あとは沖縄の慶良間諸島や、超近場で伊豆(!)の海など、近場でシュノーケルに向いた海を求めた手軽な旅行をしていきたいなあ、というのが最近の気分です。ちょっと守りに入ってきました。
でも今年もまた旅行したいです。グアムもまた行きたい!