ドバイ①:ロンドンからドバイへ〜ジュメイラ・ホテル巡り編
昨年12月にロンドンからモルディブへ向かう飛行機の窓から見た、夜の砂漠に輝く大都市、ドバイ。
写真ではうまく表現されませんが、ほぼ真っ黒いだけの砂漠の中にひときわギラギラ輝く人工的なアラブの国に、何とも興味をそそられてしまったのでした。
ドバイは、日本から行くと10時間以上かかる遠い国なので、わざわざ行こうと思うと大変ですが、ロンドンからだと6時間程度。ちょっと週末にお休みを重ねれば十分遊びに行ける範囲内です。しかも、日本から行くより安いしフライトの到着時間もいいです。それに2月は気温も暑すぎずベストシーズン。
そこで、またまたお得なブリティッシュエアウェイズの飛行機+ホテルのパッケージを利用して、3泊4日のドバイ旅行の決行を決定!自分でもあきれるほど旅行していますが、一生分の旅行をヨーロッパでして行く覚悟です。
イギリスの玄関口、ロンドンヒースロー空港からドバイへ。
ちなみに、この出発の日に、ロンドンの地下鉄が大規模なストライキを起こしてストップしてしまい、それに伴いバスも大渋滞ができて動かないバスの中1時間以上も待たされた上、ストライキとは無関係なヒースローエクスプレスというロンドンと空港を結ぶ特急列車の運転手が「道を間違え」てエクスプレスが全くエクスプレスでなくなってしまうというトラブルが相次ぎました。そのため余裕を持って家を出たにも関わらず搭乗口に着いたのが締め切り1分前。もうドバイは無理かと思いました。。
飛行機に乗れただけでも奇跡的な状況だったので、ドバイにはもう行けたらそれだけで幸せという気分のまま、あっという間にドバイに到着。
ドバイは大都市のイメージが強いですが、周りはほとんど砂漠です。
着陸直前になって街と建設途上の建物が見えてきます。まだ街として発展途上なのだなと感じます。
ドバイはリゾート地としても売り出しているためか、ドバイ空港では南国風のヤシの実がお出迎えしてくれます。
一方でアラビアン風の装飾も。
空港を歩く黒いムスリムのショールを来た女性や、白いショールの正装をする空港の男性職員を見ると、あまりそのイメージはありませんでしたが、イスラム教国家に来たんだなと感じます。
さて、タクシーでダウンタウンドバイを横切ってホテルのあるジュメイラ地域に向かいます。ドバイの街は作りが大きいのでタクシーは必須。
街の中心はモダンなビルが建ち並びぼちぼち都会です。
ちなみにドバイのタクシーは、中央でGPS管理されて料金が決められており、絶対にぼったくりができないシステムになっているらしいです。そもそも治安もよく、安心、安全をアピールして観光客誘致をしているようです。
世界一の高層ビル、バージュ・ハリファも見えてきました。
ダウンタウンドバイ、確かに周りの砂漠に比べたら遥かに都会ですが、ビルがあまり密集していないせいかそれほど迫力はありませんでした。新宿とかに慣れている日本人には感動が薄いかもしれません。ヨーロピアンにはインプレッシブかもしれませんね。
高級ホテルが建ち並ぶビーチ沿いのジュメイラという地域にある、パーム・ジュメイラというヤシの実型をした人工島に突入します。
あまり人の気配はありませんが、マンションが建ち並んでいます。
パーム・ジュメイラのさらに奥の方に行くと、これから分譲売り出し予定だという新しいマンションが建ち並んでいました。既存のマンションもあまり人の気配がなかったけど更に需要があるのでしょうかね。
そして、パーム・ジュメイラの外縁の最果てにある、ジュメイラ・ザビール・サライJumeirah Zabeel Sarayというホテルが我々の滞在先です。
Palm Resort Dubai & Spa - Jumeirah Zabeel Saray
ドバイ資本のジュメイラ系列のリゾートホテルの中でこの辺では一番新しいホテルでした。パームジュメイラに入ってしまうので交通にはちょっと不便なのですが、ジュメイラビーチ沿いにある同系列のホテルよりリーズナブルで、でも施設がゴージャスそうだったので決めました。
ホテル前のパームジュメイラの対岸には、ドバイ・マリーナ地区のビル群の景色が広がります。
さて、ホテルのドアマンのお出迎えを受けていざホテルに入ります。
ホテルのロビー。きんきらぴかぴかです。
このホテルの作りはオスマントルコ風なのだとか。イスラムつながりですね。
ロビーでウェルカムドリンクと、トルコの伝統的お菓子(クルミゆべしみたいな味)のサービスを受けながらチェックインをします。
ホテルのグラウンドフロアを通ってお部屋に案内されます。
石油王?のような現地の男性(エミレーツ)もいらっしゃいますね。
そしてお部屋に通されます。おお、これは。。
広い!50平米以上あります、これはゴージャスです。
そしてバルコニーからの眺めも。。
すごい!!パームジェメイラが一望できます。
四方八方、海に浮かぶ人口のビーチとビル群です。
対岸にはパーム・ジュメイラを代表するホテル、アトランティス・ザ・パーム。
お部屋の内装も、見かけのきらびやかさと小物の充実ぶりは今まで泊まったホテルの中で一番かもしれません。
壁にかかるマルチチャンネルのテレビもミニバーも充実しています。ちなみにこのときはソチオリンピックが開催中。
たくさんの果物やお茶セット。本格的な紅茶メーカーや持ち出し用のコーヒー紙コップまであります。
お風呂もゴージャスです。
ただ、せっかくの広いバスタブで水圧も良かったのですが、バスタブに注がれるお湯がとてもぬるくてあったかいお風呂に浸かる。。ということができませんでした。故障してたのか、そもそもそういう温度なのか、よくわかりません。
アメニティはイギリスブランドのアスプレイ。
続いて、ホテルのプライベートビーチに出てみます。皆プール周辺のチェアで日光浴しています。
ブライベートビーチから見たジュメイラ・ザビール・サライの全貌。
ビーチ前にもチェアが並びます。
人口島の人口ビーチ。。なんだか不思議な感じです。
夏は40度を超えたりするらしいですが、今は泳ぐには寒すぎるくらいです。泳いでいる人も少ししかいません。
海を臨むインフィニティプールもあります。
アラビアンスタイルにおられた可愛いタオル。
小腹がすいたらこのビーチゾーンにも出張しているホテルロビーの軽食カフェで簡単なものを食べることができます。ちなみにここで独特のアラビアンコーヒーも売っていていい匂いがします。
その他、各国料理のレストラン(メインの西欧レストランの他、インド、ベトナム、ヨルダン料理など)もグラウンドフロアに連なっています。我々はジュメイラ系列ホテル共通のハーフボード(朝夕食付き)プランだったので、他の系列ホテルのレストランに行くこともできたのですが、夜にわざわざタクシーで出かけるのも面倒なので結局3日ともこのホテルのレストランで夕食をすませました。(ベトナムレストランだけは人気の特別枠のようでハーフボードの適用にならなかったのが残念でした)。味はいずれもまずまずという感じです。
ジュメイラ・ザビール・サライは新しくて部屋が広くて価格帯もちょうど良く、滞在先としては正解だったと思います。
もっとも、ドバイでは「ホテル」というのが一つの旅の目的になるくらい重要な売り物で、ホテル自体が観光地のようになっているホテルもありますが、ジュメイラ・ザビール・サライはそういうホテルではありません。しかし、ジュメイラ・ザビール・サライからそういったホテルへは、シャトルバスが出ていたりタクシーですぐだったりするので、観光気分で出かけて行き、滞在自体はジュメイラ・ザビール・サライでのんびり、というスタイルがとれてそれが良かったです。観光地化されてしまっているホテルは、高いのに部外者が多くて落ち着かないような気がしますし。
ちなみに、そういった観光地になっているホテルの代表は次の4つ。
まずは、ジュメイラ・ビーチ沿いに立つマディナ・ジュメイラ。ジュメイラ・ザビール・サライと同じジュメイラ系列のホテルで、ジュメイラ・ザビール・サライからはシャトルバスが出ています。
このマディナ・ジュメイラにはミナ・サラーム、アル・カスル、ダル・マシャフという3つのホテルがあり、更にスーク・マディナ・ジュメイラというショッピングアーケードが入っていて、ホテルの敷地が数キロにも及び、一つの「町」が形成されているような大きなホテルです。
敷地内にはクリークと呼ばれる水路が張り巡らされていて、ホテル内での移動はアブラという渡し船に乗って行うそうです。
マディナ・ジュメイラのプライベートビーチは天然ビーチのジュメイラ・ビーチなので、波打ち際がとても綺麗です。
そして、次に、最も有名なドバイのランドマーク的なホテルが、世界で唯一の7つ星ホテルであり、世界一の高さを誇るホテル、バージュ・アル・アラブ。
このホテルは、中に入るにもレストランの予約をしなければならない(そしてその最低価格がアフタヌーンティの約1万5千円)ので、マディナ・ジュメイラのビーチ近くからひっそりと見上げただけです。近づくのにすらコストがかかります(→現地のバスツアーでビーチ際に近づけたので、詳細は後の記事で)
そして、そのバージュ・アル・アラブの隣にある、ジュメイラ・ビーチ・ホテル。
ここはバージュ・アル・アラブを見渡せるジュメイラビーチ沿いという絶好のロケーションが売りで、ホテル前にワイルド・ワディというウォーターパークがあるそうです。子供がいる方に良さそうです。
バージュ・アル・アラブとジュメイラ・ビーチ・ホテル
そして最後は、人工島のパーム・ジュメイラの先端にある、アトランティス・ザ・パーム。
このホテルには、ジュメイラビーチ沿いからモノレールでアクセスできます。
ここはもう一大テーマパークのようなホテルでした。
以上、我々が滞在したジュメイラ・ザビール・サライ、及びドバイの代表的な名物ホテルを概観してきました。7つ星ホテルのバージュ・アル・アラブは内部を見学できなかったのでわかりませんが、それ以外のホテルについては、正直に言うと、一見豪華絢爛に見えるのですが、実は作りが何だか安っぽい感じで、アジアの豪華リゾートやヨーロッパの伝統あるホテルなどに比べるとかなり見劣りしました。特にヨーロッパの歴史ある建物に見慣れていると、建物の即席感が目についてしまい、たとえ西欧やトルコなどの様式を模倣していても到底本物に及ばないギャップを感じてしまいました。
ドバイのホテルは豪華、ということで少し楽しみにしていたのですが、ちょっとその点ではがっかりでした。しかし一方で、部屋の広さや人工ビーチを思う存分使えるスケールの大きさはヨーロッパにはないものなので、そういった面をお手頃価格で楽しむことができる、というのがドバイのホテルの売りなのかなと思います。
さて、初日にホテルホッピングは終えたので、次はダウンタウン・ドバイを観光します。