青森・八戸&三沢:初星野リゾート、青森屋
連休に親戚に会いに真冬の青森へ。
なんか青森のガイドブックを見ると星野リゾートの宣伝ばかりなので、それに乗っかって初星野リゾート体験をしてみようということで、星野リゾート・青森屋に2泊することにしました。
しかし出発前からちょっと不安が。まず、ホテルに問い合わせをしようと問い合わせ先に連絡しても、まず星野リゾートの総合受付のコールセンターに繋がってしまい、そこでホテル名と要件を伝えて初めて必要に応じて各ホテルの担当に繋いでもらえるという機械的で面倒臭いシステム。旅館ってこんな風情のないものだっけ?星野リゾートはみなこのシステムなんでしょうか。
また、八戸駅からの送迎シャトルは3日前までに予約しなければならないらしく、2日前の朝に予約したら満席で席をご用意出来ませんとのこと😱ひょえー。何とか交渉して席を用意してもらいましたが、結構厳しいシステム。まあ八戸から三沢駅まで電車で行って三沢駅からはシャトルバスが30分ごとに出てるみたいなのでそれで行けばいいんですが。。東京からはるばる行くなら八戸駅からお迎え欲しいのよねえ😗
ということで出発前からちょっと興ざめ気味で旅行に出発🙄
八戸駅到着。東京から3時間弱。感覚的には大阪より近い。
駅には景勝で有名な種差海岸の宣伝が。夏だったら本当は種差海岸沿いのリゾートホテルに泊まりたかったんですよね。
駅の隣のユートリーという物産屋さんで少し物産を見てお昼ご飯にしました。ビルに入った途端大きなきらびやかな雛壇。地元のお祭りがユネスコの無形文化遺産に登録されたようです。
でもユートリーの2階のレストランの窓から見る八戸駅周辺は雛壇と違ってこざっぱりです。残念ながら天気もイマイチ。ユートリーのレストランでは海鮮丼頼みましたが味はまあまあ。
さて、無理を言って席を用意してもらった送迎シャトルに乗って星野リゾートがある古牧温泉に向かいます。送迎バスは大きくて沢山の乗客がびっしり乗っています。きゃー窓からの景色はまさに青森な感じ。
着いたら馬のお出迎え!
大勢のお客さんに紛れてホットリンゴジュースのウェルカムドリンクをいただいてチェックインして、一通り館内を案内された後「あずまし」のお部屋に到着しました。
大きなお部屋の窓はこの眺め。うーむこんなものかなあと思っていたら。
青森屋の敷地の全体像を見て説明を受けると、このあずましというお部屋は西館で、おなじお部屋でありがなら「かっぱ沼」という大きな沼側に向かったお部屋もあるようです。水辺ビューが大好きな私、どうしたらそのお部屋を予約できたんですかと聞いたら、予約時に「景色の良いお部屋希望」と伝えればよかったとのこと。がーんそんな牧歌的な方法でよかったんですね。シービューか否かで値段が変わるビーチリゾートばかりに泊まっていた弊害でしょうか、そんなことを書いたか否かだけで窓からの景色がそんなに変わるなんて納得できない😖
ということでホテルにお願いして、次の日は沼ビューのお部屋に移動させてもらうことにしました😜注文の多い客です。ほとんどクレーマーですね(^_^;)
お部屋の小物はなかなかお洒落。備え付けの青森屋ドリップコーヒーも美味しかった。
ちゃぐちゃぐまっこの置物と、和モダンなティシュケース、この地方の方言の意味が書かれたボード。
アメニティには珍しくヘアゴムまである。化粧水はないですが大浴場にはポーラのがあります。
館内をブラブラするためのカゴバッグ!これは便利でした。あと館内用の上下に分かれて着心地のいい作務衣にはおりにたび。これを着て下駄を履いて温泉行ったり館内をブラブラできてとても楽でした。
お部屋でくつろいでいたら日がくれて来たので、慌てて敷地内のかっぱ沼散策へ行くことにします。
1階(と呼ばれているけど実際は地下階)の青森の民芸品展示と赤提灯が並ぶ道を抜けて。
じゃがめ広場というお土産屋さんや小店が集中する室内広場。
お土産屋さんの一角には、青森産ワインがズラリ。八戸駅の物産館にもたくさんあったけど、ここには賞を受賞して売り切れ続出の下北ワインのピノ・ノワールの赤がある!青森のピノ・ノワール、飲んで見たかったんだけど、結構高い(>_<)ネット通販で半額で売ってるのを見つけたので(入荷待ちだけど)、ネット入荷を待つことにして断念。もっとお手頃のやつを帰りに八戸駅で買おっと。
ねぶたのお祭りに使う神輿?の再現品もあります。奥のねぶたの絵を背後にした舞台では毎日20:40から民謡などのショーをやっているとのこと。後で見に来ます。
さて外にでてかっぱ沼へ。こののっぽなのが私達が泊まっている西館で、他に本館や東館があります。西館は食堂、本館は浮き湯やねぶたの広場があり、東館は「えんこつ」という一番小さなお部屋があるちょっと不便な所だとか。
かっぱ沼に出ると沈みかけの夕日が沼を照らして幻想的。
このかっぱ沼とその周りの古民家などはとても風流でさすが星野リゾートって感じです。
雪化粧をまとった屋根の古民家(浮見堂というそうです)が凍った沼に浮かぶようで風流です。
馬車用の車庫の再現?のような回廊。
沼の果ての方に赤い橋が架かっています。
橋からのかっぱ沼の眺め。まるで大きな川のよう。
南部曲屋という、南部町の古いお家を再現したような古民家。
予約をするとこの南部曲屋で郷土料理を食べることができるそうです。でもバイキングに比べてとっても高い。
敷地には馬を二頭、ポニーを二頭飼われていました。
広い敷地の全部は回れませんでしたがこの辺で暗くなって来たので宿に帰ります。
このかっぱ沼散策はなかなか気持ちよかったです。最後の方は寒くて凍りましたが。
凍った体を解凍すべく、青森屋のメイン・浮き湯温泉へ。
この浮き湯、ねぶたや提灯灯が浮かぶ池に面したインフィニティ露天風呂から見る幻想的な空間で、素晴らしかったです。露天風呂の前の檜の内湯もとても広くて気持ちよかった。温度も熱めで丁度。
幻想的な温泉で温まったら、のれそれ食堂という夕食バイキング会場へ。
郷土料理バイキングですが、全体的にイマイチ(^^;)なんか味が嘘っぽいんです。。品物はお刺身から中華まで色々あったけど、まあまあ食べられたのは上の写真のその場で調理してくれるステーキと天ぷらと、あと冷やしうどんかなあ。
夕食後、20:40からはじゃわめぐ広場でショーが始まります。
津軽演歌と三味線の大家のショー。ベベベン。
盛り上がったのはこの地元の若者による「スコップ三味線」のショー。スコップで三味線をしているような動きを歌に合わせて4人でぴったり動きを合わせて演じるというもので、宴会芸なのだそうですが、この若者たちはそのスコップ三味線世界大会で優勝してきたそうです。確かにすごい迫力で動きが揃ってた!ブラボー。
なんだかんだでまあまあ楽しんで1日目は就寝。
2日目の朝ご飯もバイキング。種類豊富。相変わらず嘘っぽい味だけど夕食よりマシだったかも?
で、ホテルの送迎シャトルバスを利用して、八戸立食センターへ。物産館や寿司屋の集合体。
そして親戚宅で夜まで。
帰りは暗くなりましたが、八戸駅からの送迎シャトルバスは1日一本お昼だけなので、青い森鉄道で三沢駅まで行き、そこから30分に一本出ている送迎シャトルバスで再び青森屋へ。三沢駅での送迎バスの発着所の目印はこの巨大なこけしちゃん達。三沢駅からリゾートまでは本当にすぐで歩いてもいける。
2日目は平日の前の休みだったので、昨日と違いロビーは閑散。やっぱりリゾートは平日に来るに限りますね。
人でごった返してなければ、シックな和モダンのホテルに見えます。
で、昨日クレームをつけて部屋をかっぱ沼側の部屋に変えてもらっていたので新しくお部屋になっていました!7階のリゾート入り口側から9階のかっぱ沼側へ。お部屋も少し大きくなってて配置も良くなってて、値段はを変わらないけ前よりどいいお部屋でしら!夜に帰ったから肝心の窓からのビューはよく見えなかったけど明日起きて見るのが楽しみ。
浮き湯に入って、今日はバイキングではなくヨッテマレ酒場という廊下にある感じの酒場風の飲み屋?で白ワインと単品料理を注文。
豚バラ焼きと、せんべい汁と、津軽ワインのソーヴィビョンブラン。郷土料理と地産ワイン、結構イケる!津軽ワインのソーヴィビョンブランは透明で水のような澄んだ色で、サッパリ辛口でなかなか料理に合います。津軽ワインは調べたら実はサントリーがやっているそうな。
料理もワインも昨日のバイキングより全然美味しかったです、青森屋に来たら夜はバイキングではなくぜひヨッテマレ酒場へ。
で、2日目最終日の朝、ゴネて変えてもらったかっぱ沼側の部屋の窓からの眺め。凍ったかっぱ沼側の見える。うーん確かにビューだけで値段を変えるほどじゃないけどやっぱり水辺が見えるのは嬉しいな。
フロントから30分おきに出ている車で行く別館の元湯という浴場に朝から出かけて温泉に浸かってから、昨日と全く同じメニューの朝食をいただき。お味噌汁じゃなくてせんべい汁にしてみた。
ちなみに元湯というわざわざ車で行く浴場はごく普通の室内よくじょうだったので(離れという雰囲気はあるしお洒落雑誌が並んだくつろぎスペースはありますが)、わざわざ行かなくても浮き湯の方が広いし景色はいいし良いんじゃないかなーと思いました。
ということで初星野リゾートでしたが、青森屋に関しては一言で言うとテーマパークだな、という感じでした。ご飯もテーマパークで食べるご飯というレベルで、従業員もとても対応がいいですがマニュアル化された感じでした。旅館のわびさびを求めて行く所ではなく、子連れ家族とか会社の宴会でワイワイ行けばいいのかなーと思います。
もっとも、浮き湯や、お部屋や、かっぱ沼など、ハード面はとても立派で、それはやはり星野リゾートの資本力をもってしないととうてい実現できないものだと思いました。それにこうして人を全国から集めて青森の郷土文化を広め雇用を生み出しているとしたら地元にとってもいいですよね(^.^)
私は旅館ではしっぽりしたいし多少古ぼけてても昔ながらの伝統があるような宿がいいので、おそらく星野リゾートはもう利用しないと思いますが、その気づきも含めていい体験ができました。