フランス・パリ:冬のパリで日本食三昧
パリに駐在中の友人が家に泊めてくれるというので、週末にパリに行くことにしました。パリのホテルはとにかく高いので、宿代の心配がなくなると大変助かります。
ということで2泊3日のパリ旅行へ。といってもパリ在住の日本の友人達とだらだら過ごすのが目的の、特に観光予定も決めないお気楽旅行です。よっていつにもましてだらだらと書いていきたいと思います。
行きはオランダ・ナイメーヘンから鉄道の国内線、ベルギーへの国際線、及びTVG・タリスを乗り継いでパリ北駅へ。
ブリュッセルからのタリス利用でしたが、ストライキが起きていて前の便が欠便になったらしく、我々が予約していた座席に前の便の人が座り込んでいて大変でした。「タリスの職員がどこでも座っていいといったんだ」といってどかない男性。そのせいで相方は終始立たされるはめに。他の席ではフランス人女性が気丈にけんかして座り込んでいた人をどかせて座っていましたが、確かによく考えるとその席を予約していたのは私たちなのだしそれくらいしてどかせるべきでした。
ということで、高額なのにさんざんな目に遭わされたタリス。ちなみに復路便は1等席だったので(なぜか2等席より安いという逆転現象が起きていた)食事が付いたのですが、その食事が信じられないほどまずくて冷たくて、タリスの印象は最低最悪になりました。
しかし気を取り直して、まずはオルセー美術館へ。夜に泊めてくれる友人と合流するまでここで時間をつぶします。
広大で壮麗なオルセー館内。
しかし鉄道の長旅で疲れきっていたので(特にタリスで不条理にずっと立たされていた相方は悲惨)、ほとんど最上階のカフェで休んで過ごすというもったいない過ごし方をしてしまいました。
カフェ前の大きな時計がお洒落でした。
夜に友人と合流し、おすすめのフレンチビストロに連れて行ってもらい、エッフェル塔の目の前というすごい場所にある友人宅へ。
おかげで、夜に光るエッフェル塔やアレクサンドル3世橋を眺めなることができました。しかしこの日は疲れで爆睡。
さて次の日。友人宅のありがたい和朝食をいただいた後、夜の焼き肉パーティーのための野菜を買いに、マルシェに向かってエッフェル塔界隈を散策します。
朝靄の中そびえ立つエッフェル塔。
このエッフェル塔を背後に建つビールの泡のオブジェのようなものは、ダイアナ妃の没記念碑だそうです。この下のトンネルでダイアナ妃がお亡くなりになったのだとか。
トンネル上の敷居にはダイアナ妃を哀悼する落書きメッセージが沢山書かれていました。
そしてマルシェ(プレジダン・ウィルソンの市場と思われる)に到着。新鮮そうな野菜を大量購入です。
見たことのない海産物も売っていました。鳥なども丸ごと吊るされていた。
市場沿いにあったガリエラ美術館。モードの歴史やコスチュームの美術館なんだそうです。
こちらは何やら自然史博物館などが入った複合施設のよう。
様々な入場チケットが売られていました。日本のガイドには載っていないようですが、ここの自然史博物館はなかなか大きいそうです。
さて一度友人宅に帰ってマルシェで買った野菜を置き、だらだらして、お昼ご飯を食べに地下鉄で最寄り駅の一つからパリの日本人街と言われる辺りへ向かいます。
向かったお店はこちら、その名も「あつあつAtsu Atsu」。
じゃん!たこ焼きとお好み焼きのお店です。
たこ焼きが大好きな私。オランダに来て以降全くありつくことができずにいたので、パリの友達に是非にとお願いして連れて行ってもらいました。さすが美食の国、レベルの高いたこ焼きでした。久しぶりに食で味わう充実感。。
この界隈は本当に日本人街のようです。寿司屋、カラオケ屋。
お弁当屋。
ラーメン屋。なんとこの「どさん子」屋さんは創業昭和36年だそうです。
ヨーロッパの日本食の大多数、少なくともオランダの田舎にあるような日本食は日本食とは名ばかりのよくわからないアジア料理のお店なのですが、このパリの界隈の日本食屋さんは多くが日本人経営の本格派なのだろうなあという感じがしました。
さらに日本のコミック専門店もありました。覗いたところ、普通に日本の現在にキャッチアップしているレベルの高さとマニアックさ。さすがパリです。
少し歩いたところにはオペラ座がありました。時間があれば何か見てみたかったです。
さて、ここで私はパリ在住のもう一人の女友達と二人でガールズトークをすべく、一人待ち合わせ場所のサン・ジェルマン・デ・プレ界隈まで徒歩で向かいます。
途中、ルーブル美術館を通過。
ルーブル敷地内のカルーゼル凱旋門。ルーブルの広大な敷地は気持ちがいいです。
大きなカルーゼル橋からのルーブル美術館の眺め。大きな美術館です。
セーヌ川沿いに並ぶ絵画の露店。パリらしい光景です。
さて待ち合わせ場所のサン・ジェルマン・デ・プレ教会前に到着。以前一緒にブダペスト旅行をした友達と再会を果たします。
しかし再会後最初に向かったのは教会近くのこのドラッグストア。友人曰く、パリには日本のような安売りのドラッグストアというのがあまりなくて貴重なため、この界隈に来たら必ず立ち寄るのだとか。
どうやらパリジェンヌは皆友人と同じことを考えているようで店内は大混雑でした。私もいつもなぜかイギリスから取り寄せているフランス製の美容液を3割引価格で購入。
狩りをして満足した後は、有名な老舗カフェ、レ・ドゥー・マゴへ。お昼にたこ焼きを食べたと友人に伝えたら、「パリにきてそんなものを。。」とすっかり同情されてしまい、パリジェンヌの威信にかけて素敵なカフェに連れてきてくれました。
有名店らしく大混雑の店内。
カフェラテとケーキを注文。温かいコーヒーとミルクが別々にたっぷり運ばれて、注ぎながら何杯も飲めて幸せ。。ケーキもおいしい。。ちゃんとしたカフェって、雰囲気だけでなく美味しいものなんですね。
さてその友人も連れて、夜は泊めてもらっている友人宅で日本人が集まって盛大に焼き肉パーティー。焼き肉用のお肉はパリの普通のスーパーには売っていないので、日本食スーパーで特別に仕入れてくれたのだとか。
久々の焼き肉、焼き肉のたれ、日本語トーク、にお腹も心も大満足の夜でした。
そしてパリ3日目・最終日。この日も友人宅の周りのセーヌ川周辺をうろうろ。
アレクサンドル3世橋を渡ってアンヴァリッドの方に渡ってみます。
アレクサンドル3世橋を彩る人形彫刻からのセーヌ川とエッフェル塔の眺め。今日は霧でエッフェル塔の尖端が見えません。
橋を渡るとエアーフランスの本社が。エアーフランスと提携しているマイレージ会員になっていますが、全然マイルたまりません、どうでもいいですが。。
正面のアンヴァリッドまでは結構距離がありますが行ってみます。
ナポレオンのお墓があるというアンヴァリッド。
軍事博物館も兼ねているそうです。
しかし興味がないので、近くにあるロダン美術館へ。中庭が素敵だと聞いていたので、中庭の入場チケットだけを購入。
これが有名な地獄の門。この中段であごをついている人が「考える人」なんですね。
なのでこれはレプリカ。
こちらも「地獄の門」の上部に居る人たちのレプリカ。
さてだらだらとしたパリ散策ですが、ぴしっと地下鉄にのって最後はシャンゼリゼ通りへ。シャンゼリゼ通りはクリスマス・マーケット中。
雪化粧をしたツリーの飾りがクリスマス気分をそそります。
凱旋門へと続く大きなシャンゼリゼ通りです。
通り沿いのリボンが可愛らしいホテル、フーケッツ・パリ。
そして終点、凱旋門へ。
どどどん。凱旋門。周りをぐるぐる車が走っているのが残念ですが、立派でした。
ということで、あっという間に日が落ちてしまう冬のパリ、だらだらと過ごしましたが同郷の友達に会えてリフレッシュできました。やっぱりパリともなると日本人も沢山いて楽しそうでいいなあ。。
しかし我が街、ナイメーヘンへ、再び電車を乗り継いで帰ります。
これが帰りのタリスで食べたびっくりするほど冷たくてまずい一等車の食事。これは美食の国フランスが運営する電車ではないのかーっと叫びたくなりました。