スペイン・マヨルカ島②:バルデモサ〜山あり谷あり・ショパンとサンドの愛の家〜
マヨルカ島2日目。
今日は、ショパンとサンドが逃避行して暮らしていたことで有名な、バルデモサという山の方の村に向かいます。実際に二人が住んでいた家がほぼそのまま残っているらしいのです!ショパンはそこで「雨だれ」を作曲したとか。
しかし、目覚めた朝の光景は、雨だれとは全く雰囲気が違う南国のビーチ。いえーい
この陽気な光景と、著名な薄命の作曲家と女流作家のロマンスが同居するマヨルカという島は奥深いです。
海には冷たくて入れないものの、ちょっと海遊びにビーチに出てみます。
地平線の見える海!
朝日を浴びてキラキラしています。
このニクセパレスホテル前のビーチは実はプライベートビーチではなく公共ビーチだそうで、確かに犬を連れて散歩をしている人などが少しいましたが、オフシーズンだからでしょうか、人も少なくほぼ海を独占できて気持ちがよかったです。
さて、朝の海遊びを終えて、午前中は少しパルマ観光をして(→これは③で詳しく)、午後一でバルデモサに向かうべくパルマ駅へ。電車には乗りませんが、パルマ駅もとても立派で綺麗です。
パルマ駅の地下にあるバス乗り場から、バルデモサに向かう210番のバスに乗ります。
バルデモサにはバスでおよそ30分、山に向かって走ります。
この、海だけでなく山もあるところがマヨルカ島の売りらしく、海好きだけではなく山好きの人もトレッキングやハイキングをしに訪れる島なのだそうです。
さて、バルデモサが見えてきました。
バルデモサ到着。人の少ない小さな村です。しかしここで問題が。。。
寒い!!!凍り付くような寒さです。完全に南国に来たつもりでいてすっかり油断した格好をしてきてしまいましたが、この村は標高が高くて普通に真冬のような寒さなのですね。イギリスより寒い。バス停近くのレストランの暖炉から離れられません。
あまりに寒いので、村散策もなおざりに、目的地に直行します。
その目的地とは、ショパンとサンドの住みかだったカルトゥハ修道院。今やすっかり二人のことを売りにしているようです。
修道院に足を踏み入れたとたん、度肝を抜くお出迎えが。
ショパンとサンド。。お会いしたかったですが。。こんな形で?
かなりお茶目な修道院ですね。ちょっとショパンがひげを青ぞりしたみたいな感じになっちゃっています。。薄命の美青年のはずなのに。。
気を取り直して見学をします。廊下を歩いていると、いくつもの展示室に出くわします。
そのうち、ショパンが実際に弾いていたピアノがある部屋は有料、サンドと二人の住処はまた別途有料、など、かなりあくどく。。失礼、きちんと追加料金を取ってきます。
修道院の商売魂に負け、追加料金を払ってショパンとサンドの愛の家についに侵入。
まずは二人の元寝室。
ショパンが使用していたピアノが展示されています!感激ー
続いて元リビング。
そしてキッチン。この三部屋だけでのようで、案外こじんまりした所に暮らしていたのですね。ここにサンドの子供たちもいたようですから、ちょっと手狭な生活だったのではと想像します。まあ、逃避行ですもんね。
各お部屋には、ショパンの手書きの楽譜がたくさん飾られています。すごいー
ジョルジュサンドの手書きの小説も。
さて、部屋は手狭な感じがしましたが、お庭も付いておりそちらは立派で素敵です。
お庭からのバルデモサの村の眺めも癒されます。きっとショパンとサンドも、この景色を見ながら道ならぬ恋を慰め合っていたのでしょうか。
さて、ショパンとサンドの気持ちに浸りつつも、めちゃくちゃ寒いという現実を前にそろそろ修道院から、そして即効バルデモサから退散しないと凍死してしまいそうです。
ということで、カルトゥハ修道院しか観光できませんでしたが、さよならバルデモサ。今度はもっと暖かいときにきたいです。。
ちなみに、ニクセパレスホテルに帰ったら、前日のクレームにより代えてもらった新しい部屋でそっこーに熱いお湯を入れてバスタブにつかり。
夕食は簡単にルームサービスで済ませました。バルデモサで完全に冷えて体力を消耗したのですね。
ということで冬のバルデモサ、サンドとショパンの家にいけたのはとても素晴らしかったですが、今後冬に行く方は、厚着をしていくこと、そして修道院の商売魂に根負けしないことを助言させていただきます。
次は、パルマ中心部の観光をします。