オランダ・ロッテルダム:近代建築の宝庫、第二の都市ロッテルダム
オランダを拠点に海外旅行ばかりしていたこの夏でしたが、秋口からは続々と家族や友人がはるばるオランダに遊びにきてくれました。口々に「オランダなんて知り合いでもいなければ一生来ることがなかっただろうからちょうどいい機会だよ」と言われてしまう地味な国オランダですが、そして私もそう思っていて特に国内旅行をしていませんでしたが、巡ってみると案外美しく絵になる見所満載の国なのです。
ということで、しばし家族や友人と巡ったオランダの有名都市の訪問記録を綴って行きます。第一弾は、マイナーなイメージの割にインプレッシブだった、オランダ第二の都市ロッテルダムです。
ロッテルダム中央駅へは、アムステルダムから電車で1時間程度(我が街ナイメーヘンからは1時間半程度)。
広大なロッテルダム駅です。
このロッテルダム駅、外観も超近代的で面白い形をしています。
駅の前にもデザイナブルな高層ビルがそびえ立ちます。
なんだか、久々に通常のヨーロッパ都市では見られない近代的なビル街を見て、テンションが上がってきました。それにこの街のビル達は東京のオフィスビル達とは違いとてもスタイリッシュで綺麗です。耐震基準が緩いからかな。
駅前の広場からは、街の中心や港に向けてトラムが走っています。いざ街の中心へ。
駅前付近は世界的な金融機関が軒を連ねています。やはりここはオランダ第二の都市なのですね。
コールシンゲルCoolsingel通りに出ると市庁舎が姿を現します。これはオランダらしい建物です。
市庁舎を更に進むと証券取引所ワールドトレードセンターがそびえ立ちます。
このワールドトレードセンターがある辺りはBeursという交通の中心となる駅があり、かつショッピングモールやお店が軒を連ねるショッピング街でもあります。
ワールドトレードセンターを横切ってショッピング街を東に進むと、大きな聖ローレンス教会が見えてきます。とても大きいので一歩先の通りから撮影。
その向かいにはこれもまた現代的なカーブした大きな建物が建っています。ベランダがあり、横目にはマンションのようです。
しかし正面から見ると中が大きな空洞になっていてイベントホールでもあるようです。ここに住む住民はちょっと落ち着かなそうですね。
しかし、その向かい側にもっと落ち着かなそうなマンションを発見しました。
これです、有名な近代建築、キューブハウス。これがマンションだというから驚きです。あの斜めになっている四角い建物に、どうやって人が住んでいるのでしょうか。。
お隣には、日本だと建築基準法に引っかかりそうな不安定そうなビルも。
このキューブハウス周辺のBlaak駅付近の建物たちは、非常にユニークで見応えがありました。
そして、再びコールシンゲルCoolsingel通りに戻ってワールドトレードセンターを更に南に進むと、港が見えてきます。
マース川に面するロッテルダム港。キンデルダイクなどへのクルーズの発着地点です。
この港沿いにも、世界的会計ファームのオフィスビルなどが連なっています。川沿いの静かな気持ちのいいエリアです。
マース川に架かる橋を渡って小さな離島?に行くと、 より静かな湾岸エリアの雰囲気になります。
そして、お勧めなのが、離島の端にあるこのホテルニューヨークというホテルの2階を占めるシーフードレストラン。
新鮮な魚介をこってりガーリッククリームソースなどで味付けしたシーフード料理が食べられて、とても美味でした。オランダで美味しいシーフードレストランて珍しいです。さすが港町?
さて、ロッテルダムはどちらかというと「見て楽しむ」街なのでこのように街をふらふら歩いて観光は終わる感じなのですが、ロッテルダムではぜひ一泊してほしいです。というのも、ロッテルダムにはモダンで広くてそれでいてリーズナブルなアパートメントホテルが多くあるからです。
特にお勧めなのがこちら、街の中心、Beurs駅の広場近くにあるアーバンレジデンスロッテルダムUrban Residences Rotterdam。
http://www.urbanresidences.com/rotterdam/en/
アムステルダムなら狭いダブルルーム1泊分くらいのお値段で、見晴らしのいい高層階の100平米以上ある2LDKのお部屋に4人で2泊できました。
広くスタイリッシュで、最新設備の整ったリビングダイニング。
キッチンには通常設備の他、食洗機に高機能オーブン、ネスプレッソまで付いていました。
リビングのバルコニーではロッテルダムの都会的街並みが見渡せます。こういう都会の高層マンションに住んだことがないので、ヨーロッパの都市でこんな経験ができてるとは意外でしたが嬉しいです。
バルコニーの目の前にはワールドトレードセンター。
2つあるベッドルームもそれぞれがスペイシャスで窓に面しています。ベッドはラージダブルかシングル2つを選んで事前にリクエストできます。
しかも各お部屋に1台テレビ付きです。
その他、お風呂もバスタブとシャワースペースが別で、高圧のお湯が出てとても快適でした。
ヨーロッパの古い家に住んでいるため、こういう機能的でモダンなマンションに飢えていたせいかもしれませんが、最高にくつろげたアパートメントホテルでした。最初はヨーロッパの古めかしい建物に憧れても、結局都会的な新しいマンションが快適なんですよね。ヨーロッパ暮らしが長くて古い建物に飽きてきた人や、4人以上の家族連れや友達旅行などの人にお勧めです。場所はワールドトレードセンター前の大型デパート、バイエンコルフのお隣です。
もっとも、上記のアーバンレジデンスは時期によっては2連泊以上でないと予約できないので、1泊だけ泊まりたい場合には、港前の便利な場所にあるメインポートホテルMain port hotelもまあまあお勧めです。
http://www.mainporthotel.com/?gclid=CO6hq92MhcUCFQIGwwodg28AIA
こちらはアパートメントホテルではなくスタイリッシュなデザイナーズホテル。
特筆すべきはこのバスルーム。枕付きのジャグジー風呂で、天然のバスソルトが添えられていました。ホテルには無料利用可能なスパもあったようです。
ホテルは港前のこの面白い建物で、キンデルダイクへのボートトリップの発着所まで徒歩すぐの場所にあるので、特にキンデルダイク目的でロッテルダムに宿泊する人にはお勧めです。
ということで、最後はホテルの回し者のようになってしまいましたが、ロッテルダムは風車の街キンデルダイクに行く際に避けて通れない街なので、観光に来る人は主にキンデルダイク目的で立ち寄る人が多いと思いますから、そういう意味でも、宿泊場所としてロッテルダムらしいモダンなホテルに泊まって短時間でもロッテルダムの良さを味わってほしいと思います。
さて、かくいう私も、実はロッテルダムにはキンデルダイク目的で立ち寄ったのでして、次回は風車の並ぶ風景で有名なキンデルダイクに向かいます。