ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

ハンガリー・ブダペスト②:温泉・美食・音楽三昧、五感で味わうブダペスト

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ブダペスト→ウィーン→ブダペストと戻ってきた中欧旅行5日目。

今日は先に帰るパリ在住の友達と途中で別れ、その後はひたすら趣味に走って音楽三昧の予定です。

 

ブダペストといえば熱い温泉、フォアグラやグヤーシュなどのハンガリー料理、そしてリストを輩出した音楽の街です。ということで、今回は五感で味わうブダペスト特集です。

 

まずは温泉です。ブダペストには温泉がいっぱい。

朝からドナウ川周辺を散歩しつつ、ドナウ川沿いにあるルダシュ温泉に向かいます。ちなみにプダベストの街には至る所に彫刻が。王宮を背後に座る少年像。

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自由橋を渡って、王宮の丘の麓、ゲッレールトの丘の近くにあるトルコ式風呂のルダシュ温泉にやってきました。

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個室の着替え室など小綺麗で、かつ広くて雰囲気のある大きな円形のお風呂を中心に、周りに様々な温度のお風呂(42度の熱いお風呂もありました)にも入れてとても洗練された空間でした。ヨーロッパの温泉、ってぬるま湯だけのところが多いですが、ここではちゃんと熱い温泉に入れて久々にいいお湯でした。もちろん水着で入れます。

 

ちなみにこのルダシュ温泉のあるゲッレールトの丘は勾配のきつい滝や階段があり丘まで登れます。

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丘の上まで行く前に挫折しましたが、中くらいの場所からの眺望はこんな感じ。 

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続いてブダペストの美食のお話。

ハンガリー料理は日本人の口に合う、と言われるようですが、本当です。くどすぎず、とても美味しい。今まで色んなヨーロッパの国に行きましたが、一番好みに合いました。

 

例えば聖イシュトヴァーン大聖堂があるHercogprimas通り沿いにあった、地元の人で賑わっていたリーズナブルなレストラン。 

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まずはハンガリー特産の琥珀色のトカイワインを頼んでみます。甘くてちょっと強めのワインです。

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そして名物のフォアグラ。

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豚肉の塊か何かに見えますが、これ、フォアグラ一人前なのです。味はちょっと大味ですが、それでもフォアグラを10ユーロくらいでこんなに食べられるのはすごい。 

 

続いてグヤーシュ(牛肉のパプリカソース煮込み)。これはスープではなくメインディッシュとしてのグヤーシュで、どちらかというとチェコっぽいスタイル。

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ちなみにグヤーシュは街のどこでも食べれます。例えば通り沿いのオープンカフェで。

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5ユーロもしないグヤーシュスープを頼むと、牛肉と人参とジャガイモたっぷりのグヤーシュスープにパンがついて出てきます。これで十分なランチになります。そして美味しいー。スープタイプのグヤーシュの方が好きかも。

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さて続いて音楽です。まずはハプスブルク家が威信をかけて作ったというハンガリー国立歌劇場。

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オペラを見る時間はなかったので、内部見学ツアーに参加しました。各国語でツアーが開催されています。

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中身は豪華絢爛です。シシィことハプスブルク皇妃エリーザベトがお忍びで通いつめただけのことはあります。 

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劇場でのコンサートは聴けなかったものの、内部見学ツアーの最後に、オプションで申し込むとオペラ歌手のミニコンサートを聴くことができます。

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カルメンを歌ってくれました。もの凄く近くで音響のいい場所で歌ってくれたので、鳥肌が立つほど迫力がありました。これは聴く価値ありです。

 

さて、続いて私にとってのメインイベント、リスト音楽院でのリストが演目のコンサートです。

夜のコンサート前後を快適に過ごせるように、気合いをいれてリスト音楽院から徒歩すぐの場所にアパートメントホテルを予約しました。この辺りは音楽院のある文教地区のようで、とても落ち着いた優雅な環境でした。リスト像を囲む広場。

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泊まったのはQuality Point Apartments という学生寮のような体裁のアパートメントホテルでしたが、とても綺麗で広くて静かで快適でした。おすすめです。

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コンサート開演前にオープンカフェで軽く夕食をしてコンサートを待ちます。これはフォアグラではなく豚肉のグリル。

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そしていよいよリスト音楽院でのコンサートです。ヴァーシャーリ・タマーシュVásáry Tamásという、リスト音楽院の教授でピアニスト兼指揮者の、ピアノソロ&オーケストラのコンサート。いずれも演目はリストで、コンサートタイトルは「天国と地獄。リストの解釈を問う。」

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会場は音響が良いことで有名な、リスト音楽院の大ホール。 

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ハンガリー語しかないサイトでgoogle翻訳にかけながら苦労して取ったコンサートだっただけあり、観光客はほぼおらず、音楽院関係者か地元の人だけの客層でした。ちょっと特別な雰囲気にテンションも上がりました。

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ソロで演奏されたステージのピアノ。目の前でリスト音楽院の教授がリストの早弾きをしてくれる。。ヨーロッパに来て良かった。

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ということでリスト三昧のコンサートを聴いて完全に酔いしれた夜でした。

そしてその名残は翌朝も冷めず、フライト前に朝一で近くのリスト記念館に寄ってリストの生涯とゆかりの品を見てきました。リストが音楽院を開校した当初はこの記念館がある場所がリスト音楽院だったという場所です。

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これはリストが特注したという鍵盤が付いたデスク!音楽が浮かんだときに、すぐに音を奏でて譜面にできるようにしたものだそうです。

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リストの手書きの譜面。繊細そうな筆です。

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このリストの肖像画の前にあるピアノの譜面台もリストのために作られプレゼントされたそうです。

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その他、当時のピアノメーカーからリストのために開発され献上されたピアノなどの展示もありました。そのピアノメーカーにリストがお礼状を書くと、そのお礼状のコピーとともにそのピアノが拡販されヒットしたりしていたようです。

さらに、コレクションの中にはリストの大ファンだった貴婦人が保管していたリストの白髪、などもケースにつめられ展示されていました。大スターだったのですね。

 

ということで、リストを輩出したハンガリーの首都、ブダペストは、温泉、美食、音楽と、五感で味わえる娯楽の詰まった充実度の高い街でした。気取らなくていいし、私はウィーンよりも、またこの後行くことになったプラハよりも、ブダペストが大好きでした。また、ゆっくり娯楽を楽しみに行きたいです。

 

ちなみに帰りのリスト・フィレンツェ空港でも、待ち時間に空港のレストランで最後のグヤーシュをいただきました。 やっぱり美味しい。

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この空港のレストランは何とも不思議で、メニューがハンガリー料理と日本料理の2種類でした。なので日本人の私はグヤーシュを食べ、その隣で地元のビジネスマンらしき人たちがみそ汁をすすっていました。お互い、お互いの料理が口に合うのでしょうかね。

日本人好きすると思われるブダペストの街、ぜひ来訪をおすすめします。