フランス・コートダジュール①:ニース拠点、プロムナード・デザングレで過ごす南仏バカンス
いよいよ8月、バカンスです、ヨーロッパの海です!!
ヨーロピアンが8月に1ヶ月近くのお休みを取るのは有名な話ですが、我々もその慣習にあやかり8月に長期休暇が取れることになりました。ヨーロッパのビーチリゾートで、最も行ってみたかったギリシャは6月に先取りで行ってしまいましたが、もっともっとヨーロッパのビーチリゾートを極めたいという欲望がおさまりません。そこで8月はお休みを2回に分け、前半は伝統のバカンス地・南仏へ、後半は自然豊かな南イタリアへ行くことに決めました。メジャーどころは全て行き尽くしたい、という節操のないセレクションですが、一生分のバカンスを今年に集中させる覚悟で臨みます。
ちなみに、南仏も南イタリアも通常8月は灼熱地獄(特に南イタリアは40度を超えることもあるとか)でこの時期に行くのはお勧めできないと周りのヨーロピアンには言われたのですが、幸運にも今年は8月が冷夏だったようでいずれも27度前後とビーチリゾートで過ごすに最適な気温でした。
ということで、まずは由緒正しいヨーロピアンのバカンス地、南仏のコートダジュールへ向かいます。
ギリシャ旅行でも利用したアイントフォーヘン空港からオランダの格安航空・トランサヴィアを利用して、コートダジュールの拠点、ニースへ向けて出発。
離陸直後のオランダの風景。なかなか美しい田園風景です、しかもため池のようなエメラルドグリーンの湖が綺麗。
普段どんよりしたオランダですらこの季節は明るく美しいです。夏のヨーロッパは格別です。
二時間もしないうちに、フランスの海岸線が見えてきました。
ニース空港に到着し、98番の空港シャトルバスでプロムナード・ザングレ沿いにあるニースのホテルに向かいます。ニース空港は便利で、到着から外に出てすぐに各方面に行くシャトルバスがお出迎えしてくれます。
そしてバスにのって少し走るとすぐにプロムナード・デザングレの長い海岸沿いに出て、舗装された道路を海を見ながらニース中心地に向かって直進します。
そしてわずか20分足らずで、ニースの街の中心の、我々が取ったホテルの近くのバス停に到着しました。
きゃー、海です!バカンスです!!
このプロムナード・デザングレという海岸沿いの大通りは、全長3.5キロに及び、長いビーチは海水浴を楽しむ人々で埋め尽くされ、通り沿いにはホテルがたち並びます。
我々は、そのプロムナード・デザングレ沿いの98番の空港バスの停車駅近くにある、ホテル ル ロワイヤル プロムナード デ ザングレというホテルに宿泊しました。抜群の立地の良さとその割には安かったので決めました。
このホテルは、ブッキングコムでの評価が7点台前半、トリップアドバイザーではなんと驚愕の50%台推奨率という今まで泊まったホテルの中では最低評価のホテルだったため、かなり覚悟を決めて向かいました。実際に、予想を後押しするようなセンスの人形による出迎えが。。
このセンスはすごいです。道を通る人も見ている。
しかし、実際は、ホテルのロビーなどもちゃんとしていましたし、お部屋も特にセンスはないですが静かで全く問題のないものでした(私は騒音コンシャスなので、騒音さえなければたいがいのことは許せるという面がありますが)。この立地でこの価格なら、むしろそのコストパフォーマンスの良さが評価されて良いホテルだと思いました。
さて、早速その抜群の立地を利用して、ワンピースの下に水着を着てホテル向かいの海岸沿いのビーチに海水浴に向かいます。
ザングレ沿いのビーチには、通り沿いに並ぶ各ホテルのプライベートビーチ、ビーチ沿いの各カフェのプライベートビーチ、そしてたまに点在する公共ビーチがあります。
で、我々は当然に目の前にあった公共ビーチを利用。節約節約。
公共ビーチにはチェアやパラソルがないので、自分で敷物を用意するなどしなければなりませんが、我々は用意が悪く持ってきたタオルを敷物にして代用。確かに公共ビーチにはあまりムードはありませんね。
このザングレ沿いのビーチの特徴は、ビーチが砂ではなく石でできていること(しかも大粒)、波が強いこと、海の色は綺麗だけど水は濁っていることです。ざくざくと石にのめりながら波打ち際まで進んだところで波に押し倒され特に魚は見えない、という感じでしょうか。
ということで、このザングレ沿いのビーチは、海の色が綺麗でにぎやかなので通りを闊歩しながら眺める分には最高ですが、敢えて泳ぐ必要はないと思います。海水浴なら、後の回で記述しますが、ニースから各駅電車で2駅のヴィルフランシュ・シュル・メール Villefranche-sur-Merのビーチに行った方がいいと思います。
ザングレ沿いのビーチの何たるかを理解したところで、ぬれた水着にワンピースを着て早々にホテルに退散します。ザングレ沿いのホテルに泊まると、ビーチで泳いでほぼ水着のままホテルに帰って着替えたりできるところがいいと思います (もっとも上記の通りあまりビーチで泳ぐ意味はないので、どちらかというと海岸沿いの眺めが楽しめることに重点がありますが)。
しかしこのプロムナード・デザングレ、眺める分には本当に迫力です。
どこまでも続く海沿いの歩道。歩く人々も皆バカンス気分でのんびりリラックスしています。
展望台からの眺めはこの通り。
ザングレ沿いにはホテルだけでなくレストランやカフェも充実しています。これは我々が泊まったホテルのすぐ近くにある「クーデゥー」というレストラン。
ムール貝のホットサラダやサーモンのソテーなど、海の幸が充実していて美味しかったです。
そして、日が沈んでもずっと夜までにぎやかなザングレです。バケーションに来たんだ!という気持ちが持続します。
この恵まれたニースのプロムナード・デザングレ沿いを拠点に、明日から、ニースの他、カンヌ、エズ、モナコと、コートダジュールの各都市(国)を満喫しつくします♩