イタリア・トスカーナ④:花の都フィレンツェを駆け足観光
トスカーナ旅行、予定ではシエナ観光に丸二日当てたものの、シエナは一日じっくり観光できれば十分なサイズの街でした。
そこで急遽思い立ち、ピサに帰る前に、トスカーナの本来的中心地、フィレンツェに立ち寄ってみることにしました!
しかし行く前からちょっとトラブルが。
ホテルガーデンの目の前のバス停からフィレンツェ行きのバスが出ており、そのバスの眺めがとても美しいと聞いていたので楽しみに満を持してバス停で待っていました。しかし、ちょっとよそ見をして反対車両を見ているうちに、なんとあっという間にそのバスが通り過ぎてしまいました!があーん。
「バスを拾うときは必ず手を挙げてください、そうじゃないと通り過ぎちゃいますよ」とホテルの人にアドバイスを受けてはいましたが、それにしてもバス停に座って待っている人がいるのに徐行もしないで通り過ぎてしまうなんて。。。次のバスは2時間後。
最初から出鼻をくじかれましたが、気を取り直して電車でフィレンツェに向かいます。ピサからシエナに来たときと同じ二両列車で、エンポリという街を経由してフィレンツェへ。バスに乗りたかったよー
バスで見るはずだったトスカーナの美しい田園風景を電車でも見れないかと、身を乗り出して窓にしがみつきます。
少しそれらしい光景が見れました。でもこのラインは特に眺望が売りではないようです。
眺望にがっかりしている間にフィレンツェ到着。フィレンツェの駅自体は大きな都会的な駅です。
しかし駅を出て少し歩いただけで、突如有名なドゥオーモが現れ、ザ・フィレンツェ的な光景になります。
ジョットの鐘楼も
洗礼堂も、街のど真ん中に所狭しと並んでいます。
観光用馬車が街中を走っています。
シニョリーア市場。ものすごい人です。
ヴェッキオ宮が見えてきました。
ダヴィデ像のレプリカ
さすがフィレンツェ、本当に人が多いです。
アルノ川沿いの眺め。ピサで見た川と同じ川ですね。
なお、アルノ川に架かるヴィッキオ橋(←超込んでる)を渡ったところの近くにある、アルノ川に面したゴールデンヴュー・オープンバーGolden View Open Bar というカフェレストランは眺めもいいしピザがものすごく美味しかったです。
Golden View Firenze: Ristorante Bar Cultural Space
イタリアの都会の底力を感じさせられました。
そのカフェレストランを出てアルノ川の対岸を見ると有名なウッフィツィ美術館が見えます。でも今回は時間がなくてとても立ち寄れません。
しかしそのお隣のガリレオガリレイ博物館には立ち寄ってみました。
大小様々な地球儀が展示されています。
そして、イタリアといえばジェラートということで、大都市フィレンツェで行列ができているヴェンキ Venchi というシェリーア広場から駅に向かう道にあったジェラテリアに並んで入ってみました。
ミルク系を中心に注文。お味の方は、かなりさっぱりしているのですが、ピサやシエナで食べたジェラートに比べると、ひと味違う、こだわったホンモノ、という感じがしました。ヘルシー系で売っているのかな?
さて、駆け足で街を巡っただけでほとんど観光らしい観光はできませんでしたが、もうピサに帰らなければなりません。最後にまた迫力のあるドゥオーモを通ってフィレンツェ駅へ。
思いつきで、しかも予定していたバスを逃して電車を乗り継いであたふた向かったために2〜3時間の滞在となってしまいましたが、それでもざっとフィレンツェの街の雰囲気を味わえてお得な気分でした。
フィレンツェはローマやヴェニスと並ぶくらい有名なイタリアの目玉都市ですが、街自体はごみごみしていて若干汚く、「花の都」という形容がふさわしいようには私は思えませんでした。しかも人が多すぎてツアリスティックなので、シエナやピサの方がのんびり街散策には適しているかなと思いました。
きっとフィレンツェは、かつて栄えた長い歴史の蓄積である建物の内部や美術館などにその売りがあるのだと思われ、それを楽しもうとすると2〜3日は腰を据えて滞在した方がいいのかもしれません。
さて、3泊4日のトスカーナ旅行ももうおしまい、ピサからロンドンに帰らなければなりません。さよならトスカーナ。
ちなみに、復路で利用したのはライアンエアーRyanairというイギリスの格安航空。この当時は飛行機なのに席が自由席で、いい席や並び席を確保するためには搭乗前に並ばなければならず、機内では無料サービスはなく紅茶コーヒーもすべて有料という代物でした。でも乗り心地は悪くありませんでした。
トスカーナ地方は田園風景&歴史情緒が味わえてとてもおすすめです。
次にまた行けるとしたら、今度は田園メインで、サン・ジミニャーノSan Gimignanoなどの村に泊まってみたいなあと思うのでした。