ギリシャ・エーゲ海クルーズ④:青と白の絶景再び、海から登るサントリーニ島〜ロバに要注意
今日の寄港地は、白い街と青い海の絶景コントラストで有名なリゾート島、サントリーニ島です。
断崖絶壁の火山島の上に白い街が密集するサントリーニ島。去年の6月にはここに来ることをメインのギリシャ旅行をしましたが(ギリシャ・サントリーニ&アテネ カテゴリーの記事一覧 - ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記)、まさか1年も経たないうちにまた訪れることができるとは。。自分のリゾーターぶりが怖い。
島の中心、フィラの街の港にやってきました。既に別のクルーズ船、MSCが到着しているようです。
サントリーニ島のフィラの港は小さくて大型のクルーズ船が寄せ付ける場所はないので、島の近くに漂流し、島からやってくる2〜3台の小型船が何度も往復してクルーザーたちをフィラの街に送ります。
この小型船で全乗客をフィラの街に届ける作業はかなりの時間を要するので、港到着時間の2時間前に船内で配布される小型船乗客番号カードは早めに並んで番号の早いカードをゲットした方がいいです。私たちの船では13時半にサントリーニ島到着のスケジュールで11時半からカードの配布が開始されましたが、販売開始の10分前に行っても既に長蛇の列で(というかフライングで配布が開始されており)、私たちは8番目の小型船への乗船となり、フィラの街に着いたときは14時をとうに過ぎていました。もっと遅い番号の人たちは観光時間が削られて大変だったのではないかと思います。
フィラの港に上陸。ここからフィラの街に登るには、ケーブルカーを使うか、ロバに乗って登るか、自力で歩いて登るかの3択なのですが、ケーブルカーはクルーズ客で長蛇の列。しかし、さすが観光業の発達したサントリーニ、第4の選択肢、このままボートで北端のイアの港まで先に行き、イア観光後にフィラにバスで送り届けてくれるというボートトリップツアーが用意されていました。
イアにはどのみち行くつもりだったので、願ってもないツアーで申し込みを即決。ケーブルカーに並ぶ人々を尻目にフィラの街を後にします。いえーいさよならー。
イアへの移動を兼ねたサントリーニ島周遊クルーズ。前回来たときは空港経由で島の上の街の部分をうろちょろしていたのみだったので、こうして海から断崖の島を見上げられるのも新鮮です。
青いドーム屋根の教会が散見される華やかな白い町並み。あれはフィラとイアの中間にあるリゾーター愛用の街、フィロステファニでしょうか。
そして、前回もわざわざ陸路からタクシーでやってきた、ギリシャのプチ・アマルフィ海岸(と私が命名)、アマウディ・ベイに到着。
そしてボートから降りるとそのままツアーが用意していたシャトルバスに乗って、アマウディ・ベイの上にあるイアの街の入り口まで送ってもらえました。3時間後に再びここから今度はフィラの街までバスで送ってくれるとのこと。アマウディ・ベイも見れたし、何て効率のいいツアーなんでしょう。
さて、海が見えるイアの街のショッピング通りに向かいます。しかしサントリーニ島エクスカーションを申し込んだクルーズ客の団体に遭遇。私たちはエクスカーションの類には一切申し込まず自力観光をしていますが、エクスカーションだとこんな団体で行動しなければならないんですね。。申し込まなくて良かった。
この団体を避けて裏路地のような道から行くと、ギリシャらしくない毛がボリューミーな犬が日陰で休んでいるのを発見。キミも団体客から逃げてきたのかね。
そして、海沿いのイアの街に出ました。これぞサントリーニの絶景!また拝める日が来るとは。
相変わらず途方もなく美しいです。サントリーニの象徴、青いドーム屋根の教会と穏やかな紺碧の海。
眼下には、海に向かって広がる洞窟のリゾートホテルたち。
レース付きの白い天蓋。ここでウェディング写真でも取ると絵になりそうですね。
海沿いの白亜の教会も本当に綺麗。
ああ〜サントリーニ島に来てしまうともうこのままリゾートホテルに残して行ってもらってこんな海沿いのデイベッドでくつろいで過ごしたくなりますね〜〜
可愛らしいお土産屋さんたちも健在です。このアクセサリー屋さんもまた会えました。
こじゃれたお店が集まるお買い物天国のイアの街。私は観光先でお買い物をすることがないのですが、一緒の友人は小物から洋服まで色々と見て回って実際に買ってくれたので、私もタダでお買い物気分を味わうことができました。本当は友人のように、リゾート地でこそ普段買わない物を買って優雅に過ごすべきなんでしょうねえ。
お買い物をして海の見えるカフェでお茶をしてリゾート感満載のイアを満喫した後は、ツアーのバスで賑やかな島の中心、フィラの街に向かいます。バスから見える島の東側は西側とはうって変わって平らな田園。
お土産物屋さんが所狭しと並ぶがやがやしたフィラの街。
しかしこのフィラの街の断崖の絶景は圧巻です。
クルーズの集合時間まではまだ余裕がありますが、イアでお買い物をして十分満喫したので、フィラでは眺めのいいオープンカフェでゆっくり過ごすことにしました。
白い建物が敷き詰められるこの賑やかなフィラの街を眺めながら。
さて、カフェで絶景を眺めながらすっかり二度目のサントリーニ島に満足し良さを再確認したところで、近くのケーブルカーからおとなしく港に降りればサントリーニ島は永世に渡って美しい記憶のまま残り続けたことでしょう。しかし、大の乗り物苦手の運動音痴でありながら、友人の「ロバに乗りたい」という無邪気な要望をうっかり受け入れてしまったのが運のツキでした。
サントリーニ島名物、ロバタクシー。断崖絶壁のサントリーニ島の街では、港に降りるまでの交通手段としてロバが使われているのです。
まとめて御者さんがロバを引き連れて下った方が効率がいいためか、他の利用客が来るのを呼び込みしながら待つ業者のもとでかなり待たされましたが、下りで利用する人は珍しいらしく結局だれも利用せず、私と友人と御者の3ロバで下ることに。
臭いし、道は糞だらけだし、御者さんも正直ちょっと怪しいし、もう乗る前からかなり及び腰になっていた私でしたが、友人は「ロバ楽しみ♩」と天真爛漫。やっぱり乗るのね〜〜
で、いざ乗ってみると。案の定、というか想像以上に、めちゃくちゃ怖い、不安定。地面が高すぎる、振り落とされそうになる。普通の人なら難なく乗りこなせるから提供されているサービスなのだと思いますが、人の数十倍どんくさく、絶叫マシーン等には一切乗れないような私には猛烈に怖い乗り物でした。
「ぎゃ〜〜!!!怖い〜おろして〜〜ストップストップ!プリーズゲットミーオフー!!!」
と本気で泣き叫んでしまいました。
怪訝な目で私を見る道行く人たち。御者のおじさんもあきれながら「落ち着け、大丈夫だ」と言って気にも留めずどんどん進もうとします。しかし、ロバが動くたびに怖いしカーブするときなど振り落とされるのではないかと脅える私は、何よりこんな取り乱した自分を乗せたロバもびっくりして通常と違う動きをしてしまうのではないかと本気で身の危険を感じ、半ば御者のおじさんを恫喝するようにまくしたてて、結局途中でロバからおろしてもらいました。御者さんが気分を害したのか分かりませんが、申し訳ないことに、私の反応にビビりつつもロバ乗りを楽しんでいた友人までそこで御者さんにロバから卸されてしまい、御者さんはその場で切り上げてロバとともに坂を上って帰って行ってしまいました。
ということで、友人と二人でとぼとぼと歩いて港までおり、小型船に乗ってクルーズ船に帰りました。
ロバ乗りの恐怖と取り乱したことへの情けなさと恥ずかしさで、その夜はクルーズに帰ってからもしばらく放心状態で、夜のジャズコンサートに行って元気をもらってようやく少し回復できました。でも何であんな恐ろしい乗り物に普通の人は乗れるんだろう。という疑問と自分は高所恐怖症か何かの病気なのだろうかという悩みで悶々とした夜でした。
ということで、サントリーニ島は変わらず美しかったですが、最後の最後でトラウマができてしまった2度目の訪問となりました。私のように絶叫マシーンが苦手だったり運動技術に自信のない皆さん、サントリーニ島に行ってもロバに乗ることについてはくれぐれも熟考の上決めた方がいいと思います。
さて、気を取り直して、明日は、今回のクルーズで一番楽しみだった、サントリーニ島と人気を二分するギリシャのビーチ島、ミコノス島です。