南イタリア⑥:サンタルチアで過ごすつかの間ナポリ
南イタリア最終日。
ポジターノからポンペイを経由して最終宿泊地のナポリにやってきたのが夜で、出発は翌日のお昼の便。そのため南イタリアの中心地であるナポリ観光は全くできませんでしたが、そのかわりナポリ一の高級地区であるサンタルチアのホテルに一泊して南イタリア最後のバカンス気分を味わうことにしました。
ナポリと言えば治安の悪いことで有名ですが、そして実際中央駅付近の雰囲気はとても悪かったですが、ここナポリ湾に面したサンタルチア港付近のサンタルチア地区は、治安が良く雰囲気が良いことで有名です。高級ホテルも立ち並びます。
ナポリ湾沿いの道路は広いのに車通りは全くなく、大きな歩道でジョギングしている人などが散見され、穏やかな雰囲気です。ニースのプロムナード・デザングレを彷彿させます。
我々はそんなナポリ湾沿いにある、ロイヤルコンチネンタルホテルという大型ホテルに一泊しました。
広いロビーに、画一的なレセプション、そして広くてスタイリッシュなお部屋。
正直、とっても落ち着きました。カプリ島の狭いホテルや、ポジターノの家族的なブティックホテルも良かったけど、こういうごく普通の大型ホテルの安心感は侮れないなあと思いました。南イタリアのワイルドバカンスを終えて、こういう都会的な空間でほっと一息すると、一気に緊張の糸がほぐれて心底リラックスできます。
それにこのホテル、特に高くないのに、立地や設備もとてもいいんです。バルコニーは広く、ナポリ湾を見下ろしながらくつろげるテーブルとチェアが着いています。
バルコニーからのナポリ湾の眺めも最高です。しかもとても静か。
目の前にそびえ立つ卵城も眺めることができます。
朝食会場も広く、種類も豊富。この東京の結婚式会場のようなホテル感、落ち着きます。
朝食会場でももちろんナポリ港を見ながらの朝食です。
卵城を前にしての朝食。
ほとんどこのホテルでくつろいでいるだけのナポリ滞在で、ホテル前のナポリ湾沿いの道路をぶらぶらしたりしてまったりすごしました。外の穏やかな雰囲気は気持ちがよかったです。海沿いなのに風が弱く静か。
目の前の卵城にも訪れました(でも入る時間はなかったので概観だけ)。
卵城に向かう道からふと眺めるナポリ湾の光景は絶景です。
卵城前のサンタルチア港には高級ホテルを背後に船が立ち並んでいます。
どーん。卵城。
ちなみにこの卵城付近には多くのレストランがあり、夜はキラキラ輝くサンタルチア港の夜景を見ながらオープンレストランで美味しいイタリアンを堪能できます。
ナポリの名物ピッツァリアが8月休業の時期で残念だったのですが、この港沿いのレストランのピザもなかなか美味しかったです。
ということで、最後のナポリのサンタルチア滞在はナポリ本来の姿ではなかった気もしますが、美味しいピザも食べれて、何より旅の最後で心底リラックスできたので、とても良い過ごし方をしたと思っています。ナポリは治安が悪く、リゾーターにはアマルフィなど他の観光地へ行くために通り過ぎる場所と見なされがちですが、ここサンタルチア地区の港沿いは素晴らしいリゾート地だと感じました(案外カプリ島やポジターノよりもリラックスできました。好みの問題と思いますが)。ですのでぜひナポリでもこの辺りに一泊されることをお勧めします。
ということで、5泊6日の南イタリア旅行も満足の旅行となりました。この夏はギリシャのサントリーニ島、南仏コートダジュール、南イタリアとヨーロッパの主要ビーチリゾートを行き尽くした贅沢な夏となりましたが、私の感想としては、南イタリアはサントリーニほどの絶景やリゾート感はなく、また南仏ほどの都会的洗練も感じませんが、素朴な自然と太陽の恵みに恵まれた、気取らない良い旅ができる旅先だと思います。
さよなら南イタリア。次はシチリア島に行ってみたいです。