南イタリア④:アマルフィ海岸の宝石、ボジターノ
アマルフィからバスで1時間程度で、本日から2泊する宿泊地ポジターノにやってきました。
泊まったのは、ポジターノの2駅あるバスの停車駅のうち、アマルフィ寄りの停車駅であるSponda駅から歩いてすぐの所にあるブティックホテル、アルベルゴ カリフォルニア Albergo California。
このホテル、大当たりでした。まずお部屋がとても広く、調度品がクラシックで可愛らしくお姫様気分になります。実際に、かつての貴族の館を改装したホテルだそうで、家族経営でスタッフも温かくぬくもりの感じられるホテルでした。
そしてお部屋のバルコニーからは、この絶景が見渡せます。
ポジターノの中でも、バルコニーからの眺めに関してはベストのロケーションではないかと思います。というか、バス停も近いし本当にベストのロケーションだと思います(ポジターノは起伏の激しい街ですから、船から来て荷物を持ってホテルまで歩かなければならないとすると大変です。一応荷物運び業者はいるようですが)。
ちょっと首の向きを変えると眼下に海とビーチも広がります。
素敵なホテルでぐっすり寝た次の日は、ポジターノの街と海を見渡すオープンテラスの朝食会場でのんびり朝食を取って、ポジターノの街を散策に出かけます。
ポジターノは高級リゾート地だそうで、お洒落なお店が多いです。これはホテルの隣にあった、南イタリア名産のリネンでできた服のショップ。ここで相方用のリネンの短パンを買いましたが、涼しくて履き心地抜群だそうでお買い得でした。リネンだと短パンでも上品に見えますし良い買い物でした。
前日まで宿泊していたカプリ島も高級リゾート地として有名ですが、カプリ島がグッチ!ヴィトン!という感じのブランドショップにあふれていたのに対して、ここポジターノにはそういうお店はなく、地元でしか見られない素朴だけど上品な素材の良い物を売っているお店が多い感じで、とても落ち着きました。
さて、街を下ってビーチに向かうことにします。ポジターノは完全にリゾート地なので、観光スポットはなく、ちょっとしたお買い物とビーチでごろりが基本の街です。
色んなお店を通りながら、ビーチまではくねくねと小道をけっこう歩きます。
ようやく海にたどり着きました。
下から見上げるポジターノの街並はカラフルで迫力です。
海の見えるカフェでパスタを頼んで軽くランチを済ませて、ビーチに繰り出すことにします。
さて、ポジターノの街に囲まれたこのビーチ、パラソルが用意されていていかにも快適空間ですが、このパラソルは利用料が一人あたり最低13ユーロくらいします。南イタリアのマフィアの手下の手下のような人たちが縄張りごとに仕切っています(←想像)
ちょっと高いなーと思いましたが、せっかくのボジターノで地べたでジプシーバカンスも嫌なので、ビーチ前のチェア2つとパラソルを確保して腰を据えてくつろぐことに決めました。
なんたってここはアマルフィ海岸の崖に囲まれた貴重なビーチ。
特にこの、アマルフィ海岸の宝石と言われるポジターノの街を目の前に見上げながらの海水浴は特別です。
海の透明度も高くて綺麗でした。港近くのビーチなので、ヨーロッパの海にしては珍しく遊泳区域にロープが張られているようです。
海の背後は急激な崖になっていて迫力です。
水遊びしたり、海の店でジェラートやレモンのグラニータ(←南イタリアに来てすっかりはまりました)を買ってチェアでゴロゴロ食べたりしているうちに、日が暮れて周りの人々がいなくなってきました。そこで我々もホテルに一度帰宅。
そして、夜はポジターノの街の上の、我々が宿泊しているアマルフィ寄りのホテルの反対側のエリア(ナポリ寄りのバス停付近と思われるエリア)に行き、カフェポジターノCaffè Positano Ristorante Barという夜景が綺麗なレストランのバルコニー席でディナーを取りました。
このお店がもう絶品で、南イタリアで食べた物の中で一番美味しかったです。しかもリーズナブルで、夜のポジターノの街を見下ろす景色がキラキラしていて最高でした。このポジターノの街のナポリ寄りの高台のエリアは、夜景が絶景なので、ぜひ夜に散策して、かつこのカフェポジターノでディナーをとることを強くおすすめします。
ということで、ポジターノではホテルとビーチでのんびりして過ごしましたが、そうして過ごすのが快適な、落ち着いていて温かみのあるリゾート地でした。高級感はあるけれど、お洒落すぎる訳でも、露骨にリッチすぎるわけでもない、くつろげる昔ながらのリゾート地という感じで、お店の店員やホテルの従業員などの人々も温かく、肩肘張らずに過ごせました。カプリ島ではなく全部ここに宿泊して移動すれば良かったかな。
さて、ポジターノに2泊したその次は、再びバスで今度はソレントまで行き、そこから電車でポンペイを経由して終着地ナポリに向かいます。さらば絶景。