ギリシャ・アテネ:灼熱のアテネで駆け足古代遺跡めぐり
サントリーニ島メインのギリシャ旅行ですが、せっかくアテネを経由するのでストップオーバーにするのはもったいない。ということでアテネに2泊し、一日をアテネの古代遺跡観光にあてることにしました。
アテネで泊まったのは、空港バス発着点のシンタグマ広場から徒歩すぐの場所にあるベストウェスタンアマゾンホテル。
モダンなお部屋ですが、お部屋の内装は部屋ごとにかなり異なるようです。我々が泊まったこのお部屋は通りに面していて騒音がかなりうるさかったので、2日目に別の部屋にしてもらいましたが(←騒音コンシャスなクレーマー)、変えてもらったお部屋はクラシックな内装でした。ホテルは立地の便利さで選ぶと騒音がうるさいことが多いんですよねー。
さて、 アテネ観光には1日しかないので、ホテルで朝食をすませたらさくさくと遺跡観光に繰り出すことにします。もっとも、アテネの古代遺跡は街中にどかっと集中しており、1日あれば徒歩で十分回りきれる程度の内容です。
まず、ホテルに面したミトロポレオス通りを歩いてすぐに現れたのは、工事中のミトロポレオス大聖堂。
ミトロポレオス大聖堂はアテネ一の大聖堂だそうです。入り口の門がエキゾチックです。
ミトロポレオス大聖堂のすぐお隣には、アギオス・エレフテリオス教会が。小さくて可愛い教会です。
お土産屋さんが並ぶパンドロスウ通りを通って、古代アゴラに向かいます。
最初に現れた遺跡は、パンドロスウ通りに面したアドリアノスの図書館跡。アテネの古代遺跡は街中に突然現れると言いますが、その通りです。
そしてカフェが並ぶアドリアノウ通りを通って
古代アゴラの入り口に到着しました。
古代ギリシア人の社交の場だったという古代アゴラ。広大です。
古代アゴラの入り口に入ってまず目につくのが、アグリッパの音楽堂前に建っていたらしい3体の像。手前の像は頭部を失っています。
そして丘の上にそびえ立つのが、ヘファイストス(テセウス)神殿です。
このヘファイストス神殿は、ギリシャで最も原型を残している神殿らしいです。確かに柱一本不足がない状態で残っています。
こういった神殿を含む古代ギリシャの遺跡って、白くてそれが古い時代の厳かな遺跡、という印象を与えますが、実は当時はカラフルに塗装されていて単に経年風化して色がはげただけらしいですね。この神殿もどんな色をしていたのか、当時の姿を見てみたいものです。
古代アゴラには他にも色々遺跡があってもっと巡りたいところですが、実は6月なのに灼熱のアテネ、遺跡内は日陰無し、という過酷な状況。日射病で倒れる前にメインのアクロポリスにたどり着かねば、ということで、古代アゴラの南方の丘の上にあるアクロポリスに向かいます。
古代アゴラのアクロポリス側出口付近に可愛い教会がありました。日陰を求めて立ち寄りました。
古そうな壁画。キリスト教の絵(ですよね)と思われるので、ローマに占領されて以後のものでしょうかね。
古代アゴラの出口付近にミネラルウォーターの自動販売機があったので、それで水分を補給して、アテネ市街を見渡せるほどの標高まで登り、アクロポリスにたどり着きました。このとき水を買わなければ、きっと日射病で倒れていたと思います。。
アクロポリスに入ってまず最初に現れたのが、イロド・アティコス音楽堂。
大きな音楽堂です。現在でもギリシャ古典劇などが上演されているらしいです。
さて、アテネ市街を見下ろしながら、いざパルテノン神殿に向かって更にアクロポリスを登ります。
まだお休みシーズンでもないのに、この暑い中すごい観光客の数です。皆パルテノン神殿に向かってプロピレアという前門をくぐりに向かいます。
暑さに犬もへばっています。
そしてついに現れました、ちょっと修復作業中のパルテノン神殿。
17世紀にヴェネツィア軍に大破されてしまったらしく天井がありませんが、それをよみがえらせようと修復中なんだそうです。
それでもやっぱり立派ですね。これも当時はどんな色をしていたのか。
パルテノン神殿の他にも、エレクティオンと言われる建物や、神殿跡、祭壇跡もあります。
そして丘の展望台からは、アテネ市街が一望できます。奥の小さな山のようなのはリカヴィトスの丘です。
国立庭園の方にあるゼウス神殿も見渡すことができます。
しかし、もう、、とにかく暑すぎます!!のでこの灼熱の丘からは早く退散することにします。前の人たち、日傘持参でもの凄く賢いです。
丘を下り、最後の目的地ディオニソス劇場に向かいます。途中にあった医療関係?の施設跡。
そして麓のディオニソス劇場です。ギリシャ最古の劇場で1万5000人も収容できたそうです。
観客席は一部ちょっと破壊されてしまっていますね。でも現代の何とかアリーナ、とかと基本的に変わりませんね。
さて、主要な遺跡の観光は終わったので、まだお昼を過ぎたばかりですが、灼熱の遺跡跡地を後にして、現代アテネの住宅街を通ってそそくさとホテルに帰ることにします。
ちなみに、お昼はホテル近くの「風林火山」という日本人経営の日本食店に入ってお寿司を食べました(写真はたべかけですが。。)
さすがギリシャの海の幸で日本人が作ったお寿司、美味しかったです。オランダではとてもこのレベルのお寿司は食べられません。ヨーロッパの旅先で日本食を食べるのは邪道と思いつつ、日本から離れて久しい今、旅先で気になるのは地元料理よりもこの国の日本食は美味しいか、になってしまっています。食事は本当に日本が一番と感じます。
さて、午前中の灼熱観光で完全にばててしまい、午後はホテルで休養して過ごしました。そして夜はちゃんと地元ギリシャ料理に繰り出しました。
こちらも徒歩圏内のプラカ地区にあるピザンティノというお店のオープンテラスで。タコのグリルが美味しかったです。
このお店は某地球の歩き方に載っているような観光客向けのお店なので、メニューも他言語メニューなのですが、「mix grilled fish」の日本語訳が面白いことになっていました。
「焼き魚を混在させる」
さて結局、アテネ観光に丸一日とったものの、想像以上の6月の灼熱の暑さのために午前中の古代遺跡観光で完全にばててしまい、その他の博物館や現代の建物などはほとんど見れない結果となりました。食後に夜の散歩をして国会議事堂だけはおさめました。
ということで、サントリーニ島に3泊、アテネに2泊の計5泊6日の大型ギリシャ旅行でしたが、サントリーニもアテネも満足度が高くて最高の旅行でした。サントリーニの絶景は、確実に今までの旅行の中でもダントツの絶景度でしたし、観光地としてのレベルも群を抜いていました。アテネも暑かったですが遺跡は本当に迫力がありました。ギリシャがヨーロピアンの中でもひときわ人気のバカンス先であることは納得できます。ギリシャの他の島々も、各所に散らばる遺跡も、もっともっと行ってみたいし見てみたいです。
また絶対に来たいです、その日までさようなら、ギリシャ。