スペイン・バルセロナ②:バルセロナ街歩き〜公園、ビーチ、音楽堂
バルセロナで迎える2日目の朝。
昨日はひたすらガウディ建築を巡りましたが、バルセロナの良さはガウディだけにあらず。今日はバルセロナの街を気ままに歩いて更なる魅力を探求します。
1月とは思えない晴れ晴れとした気持ちのいい朝に、ホテルを出てうぐいす色の小鳥たちに導かれるように歩道を歩いて、街の中心、旧市街地の方に向かいます。
すると大きな公園が現れます。市民の憩いの場、シウタデリャ公園です。
緑豊かな広大な公園です。
公園の中にはカタルーニャ州の議会議事堂があり、その前の池の中央に悲しみにうなだれるような彫刻が置かれていて独特のムードがあります。
かと思えばナウマン象の像など楽しいモニュメントもあります。
敷地内に自然科学博物館などもある非常に広大で気持ちのいい公園でした。
公園の北側の出口を出ると、正面の歩行者天国の道の先に凱旋門が見えました。
さて、気持ちのいいヤシの実が並ぶ通りを通って、カテドラル(大聖堂)や王の広場があるゴシック地区に向かいます。
このゴシック地区は、旧市街地の中でも特に古く由緒ある建物が残る地域です。
ピカソ美術館やカタルーニャ音楽堂がある文化的な地区でもあます。ピカソ美術館は週一度の無料の日だったらしく長蛇の列ができていたため入場はあきらめましたが。。
地区の中心のカテドラルがあるエリアにやってきました。
カテドラルの壁面。
カテドラル正面。13〜15世紀に建てられたゴシック様式の大聖堂だそうです。
中も厳かな伝統的な感じで、当然ですが昨日見たガウディのサクラダファミリアとは同じカテドラルでもだいぶ違います。
サクラダファミリアも面白いですが、静かにお祈りするにはこっちの方が落ち着くかもしれませんね。
でもさすがバルセロナ、このカテドラルの前の広場にも遊び心のある装飾がされています。
B A R C E L O N A
ちなみにカテドラルには中庭があって、アヒルが飼われていたり、聖書のエピソードを彫刻化したような置物が飾られていました。
カテドラルの隣には、カテドラルをはじめ中世の建物に囲まれた王の広間。
王の広間近くの路地でハープを奏でる男性。ムード出してます。
この辺りの路地は、古めかしくてとても情緒がありました。
路地を抜けると市庁舎がそびえ立つサン・ジャウマ広場に出ます。
広場に変なのがいる。。バルセロナでは変な物に出くわす確率が高いです。
さて、ここでちょっと地下鉄を使い、ジャウマ・プリメという駅から2駅先のビーチエリアに向かいます。歩いても行ける距離ですが。
シウタデリャ/ビラ・オリンピアという到着駅を出ると、さっきまでとはだいぶ様相が違うエリアです。そして早速変なものが!
なんだこれは。。バルセロナは本当に面白いオブジェが好きな街です。
この辺りは、1992年のバルセロナオリンピックで開発された選手村だった地区だそうです。だから新しい建物ばかりで作りも大きいです。
ん、でもあのビルとビルとの間のオブジェ、何か浅草のアサヒビール本社の泡オブジェっぽい。。?
それはともかく、ビーチです!バルセロネータです!
ん、でもあのビーチの向こう側に見えるあのカーブした建物。。
なんかドバイのランドマークの7つ星ホテル、ブルジュ・アル・アラブのぱちもんっぽい。。。?
ちょっと怪しげな物が多いですが、それはともかく、バルセロナのビーチ、大都市のビーチだからと侮れない美しさです。さすが地中海。
港としても整備されています(オリンピック港というそうです)
そのオリンピック港にはシーフードレストランが軒を連ねているのですが、その中でも本格的というエル・カングレホ・ロコというレストランでパエリアがメインのランチコースを食べました。
http://www.elcangrejoloco.com/en
海に囲まれて景色も良く、美味でした。
バルセロナータとオリンピック村、冬でも楽しめるとても気持ちのいいビーチエリアでした。
さて、再びゴシック地区に戻り、グエル邸に近いランブランス通りをぶらぶらして夜まで時間をつぶします。
絵画の市などで賑わうハイカラな通りです。
ランブランス通りを一本入ったところに広がるレアール広場。気づきませんでしたが、若き日のガウディの街灯があるのだとか。
そして、旅の最後の夜を締めくくるのは、前日の夜に予約したカタルーニャ音楽堂でのニューイヤーコンサート。
このカタルーニャ音楽堂は、当時ガウディ以上に名声を博していたドメニクの最高傑作だそうです。
確かに独特な美しい世界が作り出されていて、会場にいること自体が芸術鑑賞のようなコンサートホールです。正直、今までバルセロナで見た建築物の中で一番感動しました。
これにオケありダンスありのニューイヤーコンサートが付いてくるのだから上々です。
最後にはタンゴのダンサーまで登場しました。
正直なところ、同じニューイヤーコンサートでも先日のウィーンフィルとはだいぶオケの完成度は違いましたが、その分歌あり踊りありで楽しい会場を作っていて、こういうニューイヤーの盛り上がり方もありだなあと思いました。
以上、3泊4日(実質丸2日)のバルセロナ旅行でしたが、バルセロナの街は、ガウディに限らず、とにかく建築や随所のオブジェが見応えがあって面白い街でした。そうした人々のウィットに富んだ芸術的営みと、緑豊かな公園や街から徒歩圏内の地中海ビーチなど恵まれた自然環境が相まって、年中楽しめる大人気観光都市が維持されているのだろうと思います。バルセロナ、絶対おすすめです。