ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

イギリス・マンチェスター:モルディブから一変、突如マンチェスターで迎えるクリスマス

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イギリスに住みながらも、ほとんどイギリス国内旅行はせずにヨーロッパ旅行をしたり、あまつさえ昨日までモルディブ旅行を満喫していた私(その直前の様子はこちらからモルディブ・ココパームドゥニコル⑧:さよならモルディブ、帰路の道 - ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記)。

 

しかし、モルディブからのブリティッシュエアウェイズでの帰路の道の最後、ロンドンのガトィック空港に着く直前で異変が。

出発前のモルディブでも天候が悪く水上飛行機で2時間も上空をふらふらさまようことになってしまったのですが、どうやら今、ロンドンも非常に天候が悪いらしいです。飛行機がガタガタ揺れ、何度も着陸を試みても天候の悪さから上空にはじき返されてしまう。

何度かのトライアルの末、機長から意を決したアナウンスが。

「ロンドンガトィックへの着陸は困難と判断し、安全のため、我々はマンチェスターに向かいます」

えええー!!ざわざわざわ。

マンチェスターって、ロンドンよりだいぶ北側にあるブリテン島の真ん中くらいの都市で、日本のサッカー選手の香川さんがいるところですよね。。なぜそんな遠くに??

しかし、説明によると、ロンドンの他の空港もどこもいっぱいいっぱいで、現在他の多くの上空待ちぼうけ飛行機も大挙して別の都市に向かっているようなので、マンチェスター空港が受け入れ許可をくれただけでもありがたい状況なのだそうです。ロンドン上空はかなりヤバい状況になっているようです。

 

ということで、その英断から1時間もしないうちにマンチェスター空港に無事着陸。マンチェスター空港も若干強風が吹いていて着陸しにくそうで、無事ランディングした際には機内から拍手喝采が起きました。

しかし、困難はそこで終わらず、マンチェスター空港の受け入れ態勢ができていない、ということで、機内で数時間待たされるはめになってしまいました。もう日付は0時をとうに回り、12月24日、クリスマスイブになってしまいました。まさかクリスマスイブの日を見ず知らずのイギリスの街の空港で機内難民として過ごすことになろうとは。。とりあえずUKの携帯の電波は入る状況になったので、日本のYahooニュースをチェックし、ああフィギュアの安藤美姫ちゃんやっぱりオリンピック代表になれなかったんだなあ等と遠い日本の情勢をキャッチアップして時間をつぶしました。

 

明け方になり、ようやく受け入れ態勢が整ったとのことで機内から解放されました。お客さんも、キャビンクルーの人たちも皆疲れきっていて、これからロンドンへの振替便とか出るんでしょうか?と聞いてもわからないの一言。ただ、乗客全員に、ブリティッシュエアウェイズがロンドンまでの交通費や臨時のホテル代金を保証します、という趣旨の内容と問い合わせ先が書かれた一枚の紙が配布されました。さすがブリティッシュエアウェイズ、トラブル時の最低限の対応がきちんとしています。

 

後のニュースで知った所によると、この2013年クリスマスの天候不良はロンドン史上でもまれに見る悪天候で、強風で街の木が倒されたり雨水が洪水のようにあふれたりしていたようです。そして空路もかなり混乱し、特に着陸予定だったロンドンガトウィック空港では多くの便の欠航と乗客への不指示で大混乱をきたし、クリスマスに大量の空港難民が出て、後に議会で取り上げられたり調査報告書と体制改善計画が作成されるほどの事態になったようです。

そんな状況だったので、ガトィック空港への着陸を断念しマンチェスターに逃げてくれた機長の決断は英断だったかも。そしてブリティッシュエアウェイズのきちんとした保証対応で、我々は一日、ただでホテルを取ってロンドンに帰れることが保証されています。

 

これはむしろ、ただでマンチェスター旅行ができるラッキーな事態だととらえ直し、空港から電車で少し行ったところにあるマンチェスターの中心を少しふらついてロンドンに帰ろう!

 

ということで、想定外のマンチェスター即席クリスマス旅行が決定。

でもその前に、モルディブからの10時間以上におよぶフライト後で現在明け方、これはちょっと休憩した方がよいでしょうということで、空港近くのヒルトンマンチェスターエアポートというホテルでデイユースを取って少し休みました。

http://www3.hilton.com/en/hotels/united-kingdom/hilton-manchester-airport-MANHITW/index.html

さすがヒルトン、問題なく快適な部屋でした。モルディブの島帰りなので、こういうモダンな部屋が久々に新鮮で落ち着きます。

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お風呂場にバスタブも付いていたので、お風呂に入って長旅の疲れを癒しました。バスタブに浸かったのは1週間ぶりです。

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さて、ホテルで少し仮眠を取って体力を養い、電車でいざマンチェスターの街の中心、ピカデリー駅に向かいます。

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街っぽくなってきました。

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ピカデリー駅に近づいてきました。赤茶けた建物が多いです。

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ピカデリー駅到着。駅の前にはやはり赤茶けた建物。

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当てもなくマンチェスターの街をぶらつきます。近代的な、普通の街って感じです。

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やはり赤茶けた建物が多いところが唯一の特徴でしょうか。

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この丸い建物は街の真ん中にある図書館のようです。

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あまり見所ないなあと思いつつ図書館を抜けると、ん・・・?何やら不思議なものが

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おおおおお。古風な建物の前に巨大サンタクロース!しかもなんか変。

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後で調べた所によると、この建物は市庁舎だそうです。これは面白い趣向。

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市庁舎の前の広場。普段は厳かな空間なんでしょうが、クリスマスに向けてこんなお茶目なサンタを置くなんて、マンチェスター、前提的な街ですね。

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おもしろサンタによりすっかりテンションがあがって街探索は満足し、ネットで調べた近くにある評判の良いレストランにクリスマスランチをしにいくことにします。

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それがこちら、Mr. Thomas's Chop Houseという老舗バー兼レストラン。

http://tomschophouse.com/

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1867年からある、由緒あるお店のようです。

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店内はとても混雑しています。皆家族でクリスマスイブのお昼の外食を楽しんでいる様子。(こちらの人たちはクリスマスの日は家に籠りますから、外が一番賑わう時間帯なのでしょう)

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我々も現地の方々に習って、ブリティッシュ伝統のクリスマス料理に挑戦です。これはターキーと芽キャベツ、ポテトのローストに専用のちょっと酸っぱめのソースをかけて食べる伝統料理。

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これはコンビーフとポテトのあえたものにポーチドエッグが乗っているこのお店に特徴的っぽいお料理。

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いずれも中々美味でした。イギリス料理って、俗にいわれる通り正直あまり美味しくないのですが、これらは普通に美味しい、と言っていいレベルだったと思います(この控えめな表現すら中々できないのがイギリス料理ですから、上出来です。。)

 

さて、クリスマスランチも食べて満足したので、即席マンチェスター町歩きはこの辺で切り上げてヴィクトリア駅からロンドンのユーストン駅に向かい帰宅しました。

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以上、1週間のモルディブリゾートライフの後に突如マンチェスターに飛ばされるというとんだトラブルがあるとは思っても見ませんでしたが、結果的に駆け足でしたがマンチェスターの街を一瞥でき、老舗レストランで伝統的ブリティッシュクリスマス料理を食べることもできたので、これはこれでお得だったかな、と思います。

特に、今回のマンチェスターに掛かった費用は、デイユースのホテル代も、ロンドンまでの電車代も、さらにはレストランでのランチ代!まで、すべて後にブリティッシュエアウェイズが立て替え返金してくれました。返金請求時の対応も迅速丁寧で素晴らしく、いいパッケージツアーは提供してくれているしつくづくいい航空会社だなあと思いました。

ということで、マンチェスターは市庁舎前のサンタ以外はあまり見所のなさそうな街でしたが(博物館とかは結構発達しているそうです)、ブリティッシュエアウェイズの良さが再認識できたプチ旅行となりました。