ビーチリゾートとヨーロッパの旅行記

2013年から2015年にかけてビーチリゾートとヨーロッパを旅行しまくった海好き女の旅行記です。帰国後は主に日本の美ビーチを巡っています。

沖縄・石垣&竹富③:のんびり水牛車で巡る、嵐の後の竹富島

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竹富島2日目の午後。

午前中に竹富島の絶景ビーチを巡った後は、ぶらぶらと街歩きをすることにします。

 

ホテルでシャワーを浴びて塩水を落としてから、のんびり出発。

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ホテルから街中までは、素朴な田舎道を通って歩いてすぐです。

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街の中心に着くちょっと前に、旅行ガイドに必ず登場する沖縄そばのお店、「そば処 竹の子」さんを発見したので、ここでお昼ご飯にすることにします。

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しかしこの沖縄そば屋さん、とても人気のお店のようで、2時過ぎにやってきたにも関わらず待ちリストにずらりと人が並んでおり、その人達はお店の向かいにあるこの待ちスペースで名前を呼ばれるまで待っていなければなりませんでした。

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待つこと40分ほど、ようやく名前を呼んでもらって念願の店内へ。こじんまりした木のぬくもりのあふれる店内です。

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地元の八重そばも捨てがたいものの、やはりぷりぷりのラフテーが乗ったソーキそばを注文。スープがあっさりとしていて、甘みあるラフテーと良く合います。

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さて島の名物おそばに満足した後は、急いで3時からホテルに予約してもらっていた水牛車ツアーに向かいます。ネット予約特権か何かで、水牛車観光がサービスで付いていたのです。こちらは出発所に向かう途中に出くわした水牛車観光中の皆様。

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私たちが乗るのは、こちらの水牛くんのツアーです。

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牛車に乗り込んでいざ出発。

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と、思ったら、いきなり水牛くんが動かなくなりました。御者さん曰く、日陰を見つけると休んでしまうのだとか。暑いし重いし、水牛君も大変ですよね、申し訳ない。

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かなり長いこと休んでいましたが、御者さんに急かされてのんびり出発。まさに牛歩で竹富島の町並みを散策します。

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この季節、通常なら竹富島は赤い花が咲き乱れる美しい島なのだそうですが、一週間前に歴史的な台風が来て壊滅状態になった影響で、朽ちた木々がむき出しになっています。

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それでも昔ながらの竹富島の家々は情緒があり見応えがあります。石垣の塀に、赤煉瓦の屋根にはシーザーが。

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水牛車ツアーの後半では、それまで色々と竹富島の解説をしてくれていた御者のお兄さんが三味線とともに民謡を歌ってくれました。

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そして水牛観光の起点近くに戻ってきました。こちらはお休み中の水牛たち。彼らは週休2日制で、ヨーロッパやアジアから来ているのだとか。ちなみにヨーロッパの水牛は怠け者で、アジアの水牛は働き者だそうです。。動物にも土地柄ってあるんですね。

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水牛ツアー終了。水牛くん、長い道のりをありがとう。最後に運んでくれた水牛君と記念写真が撮れて、その小さい写真はもらえて、大きい写真は1300円で購入できました。良い記念になりました。

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ちなみに、水牛車ツアーの発着点の建物の中にはお土産屋さんや軽食屋さんが入っていました。タオルやちょっとした生活用品なども売っていました。竹富島では貴重な物品店です。

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さて、続いては徒歩でのんびりと散策を続けます。

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記念ハガキを出しに立ち寄った島の竹富郵便局も赤煉瓦にシーザーの作り。

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島には小さな民宿が沢山あります。「ホテル」と呼ばれるのは星野やと私たちが泊まったホテルピースアイランド竹富島しかないようですから、主に民宿が観光客に宿を提供しているのですね。 民宿利用だと地元の雰囲気がより味わえそうですね。

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疲れたのでちょっとカフェに立ち寄って甘いものをいただくことにしました。こちらの建物の2階にあるHaa Ya nagomi-cafe(はーやなごみかふぇ)。

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店内はとってもモダンな空間です。むき出しの天井とパンクな赤がいい味出してます。

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そして、注文したさとうきびアイスパフェとゴーヤジュース、絶品でした。ゴーヤジュースは甘すぎずフレッシュで、さとうきびパフェととても良く合いました。

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美味しい地元スィーツにすっかり満足した後は、このカフェの向かいにあったなごみの塔に登ってみることにします。竹富島が一望できるというなごみの塔。一人ずつしか登れないということで、常に列ができています。そして、かなりの急階段です。

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赤煉瓦屋根の家々がを見下ろすことができます。

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素朴な自然と昔ながらの家々が残る、本当にのんびりとした、竹富島でした。

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ということで、竹富島は、コンドイ浜の絶景ビーチでモルディブに居るかのような気分に浸れる一方で、昔ながらの沖縄の町並みがそのまま残る風情ある街でのんびりできる、優れた「日本風リゾート」という感じの島でした。ホテルの食事も、街のそば屋さんも、カフェのスイーツも、とっても美味しくて、食事の心配もないし、石垣島からもフェリーですぐなので、「島」特有の不便さがないところも良かったと思います。もうこれからは、はるばる海外リゾートに行かずに沖縄の離島に通おうかな。。と思わせられる、竹富島体験でした。

 

さて、竹富島を満喫した次は、石垣島に戻って、石垣島観光です♩

 

 

沖縄・石垣&竹富②:浅瀬が砂州に変わるとき〜竹富島の奇跡、絶景コンドイ浜

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竹富島2日目。

今日は一日、のんびり竹富島観光です。

 

ホテルピースアイランド竹富島の赤煉瓦コテージで迎える竹富島の朝。晴れてよかった!

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ホテルの朝食は朝から沖縄を感じられる純和食。健康的で幸せです。

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朝食のあとは、ホテルで自転車をレンタルして、いざ竹富島めぐりへ。ちなみに自転車のレンタル代は1時間300円、一日1500円でした。我々は時間に圧迫された気分にならないように一日レンタルを選択。

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竹富島は小さい島ですが街の中心以外はこのような車道の田舎道が続くので、自転車でサイクリングしながら巡るのが効率的だと思います。

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サイクリングのお目当ては、竹富島どころか沖縄でも1、2を争う美しさで有名だと言うコンドイ浜です。ホテルからは自転車で5分くらい。

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広大な遠浅のビーチで有名なコンドイ浜

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波も穏やかでとても広いビーチです。

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監視等がないため「ビーチ」と呼ぶことは認められていない浜だそうですが、トイレや隠れて着替える場所などは一応あり、出張版海の家のような車も駐留していて飲み物や軽食も食べることができました。

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最初は曇りがちでしたが、ビーチに沿って歩いていると、日が照ってきて、本当に小さな南の島の周辺を歩いている気分になってきました。

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きゃー!!海が綺麗!!

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これはもう、モルディブですね。竹富島モルディブだった。

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しかし、このコンドイ浜、かの楽園モルディブを彷彿とさせるだけでは終わらないのです。午前中の早い時間にはこのようにじゃぶじゃぶと水に使って泳げるような浜だったのですが。。

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だんだんと、水位が下がって行き。。

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ついにはこんな状況に!

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みるみるまに、現れた砂州。どうやら満潮から干潮に変わる瞬間に立ち会えたようです。

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これ、海のビーチ際、じゃないんですよ、ビーチからだいぶ沖の方に来たはずの場所に現れた砂州なんです。

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な、なんて美しいサンドバンクなんでしょう。。

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島としても海としてもシチュエーションとしても、美しすぎます。

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そして砂州が現れた瞬間、白い鳥達が一斉に飛び立ち、もう天国に召されてしまうのかと思いました。

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かと思えば、現れたサンドバンクの上でムード満点に二人きりの世界を形成しているカップルがいたり。

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そしてそのカップルの前をさっきの鳥達が舞って祝福していたり。

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ウェディングドレスを来てちゃっかりロケをしている人までいたり(海外までわざわざ行かなくても十分すぎるロケ地ですね)。

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とにかくこの世のものとは思えない、美しく、神秘的な空間でした。

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しかしこれ以上長く居ると単なる干上がった陸地になってしまいそうなので、幻想が消えないうちにそろそろおいとまします。

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コンドイ浜、沖縄で1、2を争うと言われるだけのことはある、いやもうそれ以上に、過去に行った名だたるビーチリゾートにも比類なき幻想的な美しさを持つビーチでした。

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さて続いては、コンドイ浜からほと近い、カイジ浜と呼ばれるビーチへもちょっと立ち寄り。

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カイジ浜、漢字では皆治浜、って書くんですね。

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別名星砂浜とも呼ばれるらしいカイジ浜。その砂が星形をしていることに特徴があるのだとか。

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ビーチの入り口に星砂の見本が置かれていました。確かに星の形をした小さな砂たち。

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ビーチ際では、そんな星の砂を探してしゃがみ込む人たちがちらほら。

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砂浜の砂質はだいぶ違いますが、海自体はコンドイ浜から繋がっている同じ海なので、今は干潮の浅瀬になっています。

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遊泳する感じではありませんでしたが、コンドイ浜と同様に、浅瀬の海がとても綺麗なカイジ浜でした。

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さて、コンドイ浜で泳いだ水着のままなので、一度ホテルに帰るべく自転車を走らせます。ワイルドな自然に囲まれた一本道をぐんぐんすすみます。

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途中で昨日の夕方に見に行った西桟橋にまた寄り道してみました。

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するとここは干潮によって昨日の夕方からは変わり果てた姿が露になっていました。満潮と干潮ってもの凄い違いがあるんですね。

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以上、竹富島のビーチ巡り、運良く満潮から干潮に変わる時間帯にコンドイ浜の奇跡的な光景が見れて、感動の体験をすることができました。綺麗なビーチを求めてモルディブタヒチやヨーロッパのビーチリゾートなどさんざん巡ってきた私でしたが、この竹富島コンドイ浜については、「灯台下暗し」だったというか、とにかく美しさに仰天しました。よく、海外の秘境ビーチのサンドバンクに行くツアーとかありますが、そんなことしなくても竹富島コンドイ浜にくれば十分なのでは?と思ってしまうほどでした。

ということで、干潮時のコンドイ浜、絶対おすすめです。私は運良くちょうど満潮から干潮に変わる瞬間に出くわすことができましたが、干潮・満潮は毎日変動するもののようなので、事前にチェックして向かうといいと思います(ホテルにも干潮・満潮の時刻表が貼ってあったりします)。

 

さて、一度ホテルに戻ってシャワーを浴びた後は、竹富島の街歩きに出かけます♩

 

 

 

 

沖縄・石垣&竹富①:羽田から石垣&竹富島へ〜新石垣空港とホテルピースアイランド竹富島

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お久しぶりです。

帰国後初の連休は、私が南国旅行にはまり始めた原点である沖縄の、まだ行ったことのない離島に行くことにしました!しかも海外に飛んでいた2年間で貯めたマイルを使って、羽田・石垣間の直行便で行くお得な旅です♩マイルを使って取れる席って限られていて通常は人気の路線ではなかなか使えないのですが、この夏はANAが沖縄線に限り無限定にマイルを使えるキャンペーンをやっていたので、全体で残り5席とかの席もマイルで取れてとてもラッキーでした。

旅程は3泊4日で、竹富島2泊、石垣島1泊です。石垣島を拠点に離島を巡るのが通常かと思いますが、我々は昔ながらの小さな島、竹富島でのんびり過ごすことをメインにしました。

 

さて、行きは久しぶりの羽田空港から。

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「駆け込み搭乗は、危険どころかできません!」あはは、そりゃそうだ。

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国際線のクセで(←いやみ)だいぶ早く着いてしまったので、空港内の「広東家菜」で担々麺を食べて腹ごしらえ。空港でラーメンが食べられてそれが美味い。。。日本て素晴らしいです。ここの担々はひき肉の粒が大きくて食べ出があって美味しかったです。

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いざ石垣島へひとっ飛び。新空港ができたおかげか、お昼前という早起きしなくて良い時間に直行便があって、早起き不可+直行便至上主義の私には本当にありがたいです。

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気流が乱れる路線のようで終始揺れっ放しで怖かったですが、3時間近く経ってようやく南の島々が見え始めてきました。離島って結構遠いんですね。

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新石垣空港到着。

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2013年に開港したという、「南ぬ島」空港という名の新石垣空港。空港内は新しくて綺麗で、豊富な郷土料理チェーンのメニューを開放的なテラス席で皆が舌鼓しています。

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我々も着いてすぐ、「ミルミル本舗」という地元の食材を使ったジェラート屋さんで一息つきました。空の旅の後に空港内にこういう充実したお店があるとたまらなく嬉しいです。

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そしてこの「ミルミル本舗」の牧場から直送という絞り立てミルク味のジェラートと、「フーチバー」というよもぎ味のジェラート、絶品でした。絞り立てミルクそのものもコクがあって美味しい。もう既に石垣島に来て良かったという思いに満たされます。

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腹ごしらえの後は、空港バスで石垣港離島ターミナルへ向かいます。今日の目的地は、石垣島のお隣にある小さな島、竹富島です。

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バスでは海と牧歌的な石垣島の風景を眺めながら、約40分。ちょっと遠いです。

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石垣港離島ターミナル到着。

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ちなみに、この石垣港離島ターミナルの周りは、石垣島の中では都会なエリアのはずですが、結構閑散としています。竹富島には本当に何もないとホテルの人に聞いたので、忘れてきた日焼け止めや化粧水などを買いたかったのですが、ここにもあまりお店がない。。

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地元らしい食べ物屋さんはぼちぼちありますが、離島に行く前に旅支度を補充しようとか思うと何もありません。

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ただ少し歩いたところにファミマがあるので、細々とした物はそこで買うといいと思います。私は結局ファミマで忘れてきた化粧水とか日焼け止めとかをゲットしました。(石垣港離島ターミナル内にも最低限の日焼け止めや海用品は置いていますが、都会的な物はコンビニが一番と思います)。

 

さて、準備を整えて、いざ、八重山の島へ、竹富島へ。空港バス利用者にもらえる割引券を使って竹富島までの往復フェリーチケットを購入します。

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ちょっと曇りがちの天気で、海がキラキラ、というわけではないのが残念ですが、竹富島、楽しみです。

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我々を竹富島へ連れて行ってくれるのは、「ちゅらさん2号」。

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船内は立派です。

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そして、あっという間の15分で、竹富島港に到着。到着後、すぐにお願いしていたホテルの送迎車に乗せてもらってホテルに向かいます。

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港から5分も経たないうちに到着したのが、竹富島での我々のお宿、ホテルピースアイランド竹富島です。

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竹富島でリゾートと言えば、かの星のや竹富島、かと旅行計画時には思っていたのですが、さすがにお高いし、せっかくの沖縄なのにディナーがフレンチであると聞いて断念し、同じように伝統的な赤煉瓦のコテージタイプで沖縄の郷土料理が美味しいと評判のこちらのお宿にしたのです。

 

こぢんまりとしたぬくもりのあるロビーでチェックイン。ホテルの若い従業員さん達は、「ホテルマン!」という感じではないですが、飾らず親切です。

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ウェルカムドリンクは甘くないハイビスカスティー。ポカリを飲んで糖分を補給した後だったのでちょうど良かったです。

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チェックインが終わるとお部屋に通されますが、共有スペースはこぢんまりとした赤煉瓦の集落が再現されていて、静かで落ち着く空間でした。

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それぞれのコテージの屋根には、伝統のシーサーも、きちんと飾られています。

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そしてお部屋も、広くて快適です。

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コテージタイプなので、屋根は木造の作りがむき出しになっていて風情があります。

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このホテルで驚いたのは、部屋の調度品がとても凝っていることです。デスクもちゃんとした木製だし、チェアやテーブルにも縄で編み込まれた模様部分があるなど、細部に風情がありました。

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デスクの端に置かれたコップ類も、お茶用、お水用、そしてコーヒー用とそれぞれ用意されている上にどれも凝った一品です。

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テレビにも和風の布が架けられています。電子レンジや冷蔵庫まできちんとした物があって、長期滞在用にも使いやすいように作られているようです(ただ我々は冷蔵庫の音がうるさかったので電源を切ってしまいましたが。。)

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ただ、ここのお宿の唯一の欠点は、ヤモリが出ます。これはこのお宿に限らず南国のコテージなら宿命なのかもしれませんが(モルディブのホテルでも出ましたし)、恐らく必ず出ると思います。初日は2〜3匹が壁をちょろちょろしていました。ただ、ヤモリは他の虫とかを食べてくれて「家守」と呼ばれる存在らしく、田舎の一軒家ではむしろ歓迎されるべき存在らしいです。実際にそのおかげかそれ以外の虫とかは一切出ませんでしたから、ヤモリ自体が許容できる人なら問題ないと思います。なれると、可愛い気がしなくもないですし。。

 

さて、着いたのは夕方でしたが、夜ご飯まで近くの夕日スポットを見にちょっとお散歩へ。ホテル前の道は荒涼とした車道です。

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石垣島竹富島には一週間前に歴史的な台風が到来して植物を壊滅させてしまったらしく、普段はこのような赤い花々が咲き乱れる竹富島らしいのですが、今は一輪見つけるのがやっと。

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でも、伝統的な家屋が並ぶ風情ある町並みは健在です。

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ガイドブックにも載っている貝のアクセサリー屋さんもホテルの近くにありました。私はアクセサリー類興味なく残念ですが。。

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さて、目的地である海辺の夕日スポット、西桟橋に向かいます。

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沖縄風のお墓が並んでいました。瀬底島で見たものと似ています。

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海が見えてきました。

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島一番の夕日スポットだという、西桟橋です。

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ただ残念ながら、今日は曇っていて夕日も何もない状況です。

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海は満ち潮。明日、干潮時との落差に驚くことになります。

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雲の隙間から夕日の片鱗を見つつ、今日は日の入りを待たずに帰宅することにします。

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ホテルに帰ると、コテージがライトアップされてますます風情ある空間になっていました。

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そしてご飯はこの小さなレストランスペースでいただきます。

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お刺身に石垣牛、ラフティーの小鉢やゴーヤの漬け物(←美味!)などの豊富な郷土料理のお夕食です。これに泡盛やシークワーサーサワーと一緒にいただくと完全に沖縄気分に浸れて最高です。とても美味しかったです。

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ということでほぼひたすら移動と舌鼓の日でしたが、空港でもホテルでも美味しいものだらけで満足な一日でした。

明日は竹富島の美ビーチ&牛車で集落を観光します。

 

 

 

 

 

 

 

デンマーク・コペンハーゲン②:ヨーロッパ旅行の終着点、おとぎの運河ツアーで巡る「世界一幸せな国」の静かな日常

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北欧デザインと運河の街、コペンハーゲンを巡るのんびり旅行。

今回は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの、運河ツアーを利用して、おとぎの街と言われるコペンハーゲンの観光要所を巡っていきたいと思います。

 

出発は、コペンハーゲンを象徴する景観が広がるエリアといわれる、ニューハウンから。

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ニューハウンは、街に入り込んだ細い運河の前に、カラフルな木造家屋と船が広がり、おとぎの国の港に来たような、まさにコペンハーゲンらしい景観です。

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そんなニューハウンから出ている運河ツアーには2種類あり、1時間ずっと乗車して運河を巡るグランドツアー(The Grand Tour)と、13カ所ある発着所で乗り降り自由なホップオン・ホップオフ(Open top Tours, hop-on hop-off)のツアーがあります。いずれも同じ値段。

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私たちは、人魚の像の前で降りてカステレット要塞を巡ったりしたかったので、乗り降り自由なホップオン・ホップオフのツアーを選びました。

 

乗り降り自由なツアーは1時間ごとにしか出ていないので、チケットを買ってから次の便までニューハウンの運河沿いのレストランでランチをすることにしました。カラフルな家々の前にオープンカフェが建ち並んでいます。

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デンマーク料理らしいメニューのレストランのテラス席を確保。対岸の建物もこちら側より少し落ち着いた色合いのカラフルな光景。

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ここで頼んだのは、デンマーク料理を代表する小エビのマヨネーズソースがけが、フィッシュフライに乗っかったもの。

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お味は、うーん。小エビのマヨネーズソースがけというよりは、マヨネーズソースに小エビがかかっていると言った方が良さそうな、ちょっとマヨマヨしすぎな一品。そしてそのマヨーネーズソースが、キューピーマヨネーズみたいに美味しくない。。

前回紹介したストロイエにあるカフェヨーロッパの、チーズクリームがきついサンドイッチもそうでしたが、デンマーク料理はサラダやマリネにマヨ系のクリームソースがふんだんにかかったような物が多いようです。

 

さて、ホップオン・ホップオフのツアーの出発時刻が来たので、運河ツアーに出発します。オープンエアの気持ちのいいボートです。

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運河に立ち並ぶ古風な船を見ながらニューハウンを進みます。まさにヴァインキングの国という感じです。

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ニューハウンを出ると非常に広い運河に出ます。

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ちなみに手前の黄色いボートは、市バスの水上バスで、通常の市バス料金なので運河ツアーより安く運河を渡れるようですが、乗車スペースのほとんどが窓付きの室内なので、運河ツアーのオープンエアのボートの方が遥かに気持ちがいいです。

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運河にせり出すこちらのモダンな建物は、デンマーク王立劇場。

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こちらはオペラハウス。モダンなオペラ座です。

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メイン発着ポイントの一つ、人魚の像前に着いたので、私たちはここで一度ボートを降ります。(完全にそのボートを降りなくても、ボートは人魚の像を見たい乗客のために3分間の停船時間を設けていました)

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アンデルセン童話の人魚姫に由来するらしい人魚の像。名物らしく人だかりでした。

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この辺りは大型船も停留する港になっているようで、奥にはクルーズ船も見えました。北欧クルーズ・・・キラキラした南国ビーチが好きな私は利用することはなさそうですが、それはそれで風流なクルーズが体験できそうですね。

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この辺りの陸はカステレット要塞を中心とする整備された緑豊かな地域です。船を操縦する人々が彫られた白石の上には女神の銅像。ヴァイキング時代から、航海の無事を神に祈っていた歴史があるのでしょうね。

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カステレット要塞の周りにはお堀が広がります。

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堀を超えると現れるカストレット要塞の入り口。

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現在は兵隊達の宿舎になっているというカステレット要塞です。

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教会もあり、一つの村が形成されているようでした。

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このカステレット要塞は上から見るとこんな星の形をしているんだそうです。

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カステレット要塞を抜けると、堀の向こうに緑豊かなチャーチル公園が広がります。

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堀の水辺に森が映って風光明媚なチャーチル公園。

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かと思えばそんな森の空気を吸って深呼吸しているようなシュールな銅像達もいます。 

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チャーチル公園を出て少し歩くと、前回紹介したデザイン博物館があります。ここのカフェで休憩はマストです。

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更に少し歩くと、ウィーンを彷彿させる華麗な丸形ドームのフレデリスク教会が見えます。

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中も華麗なフレデリスク教会。そして本当に丸形。

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ドーム屋根の内側も華麗。

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少し歩きますが、フレデリクス教会の辺りを西に進むと、地元民の憩いの場であるローゼンボー公園にやってきます。

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非常に広大な、緑あふれるローゼンボー公園です。

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公園の周りはデンマークらしいカラフルな木造家屋に囲まれていて、公園の緑とのコントラストがとても美しいです。

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ローゼンボー離宮もあまり目立ちませんが隅っこに一応あります。あくまで市民のための公園がメインです。

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人々は平日の昼間からくつろいでいて、本当に静かなときが流れていました。

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続いては、再びフレデリクス教会の更に運河沿いにあるアメリエンボー宮殿にやってきました。

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現在使われている宮殿なのに、厳格な門もなく、宮殿中央は素通りできる大きな広場になっているアメリエンボー宮殿です。

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宮殿自体も質素。女王在宮の印であるデンマーク国旗が掲げられているので、女王様がいらっしゃるようです。

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門番の衛兵さん達も居ますが、おしゃべりしながらゆっくり周回。ゆるい感じがいいです。

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さて、アメリエンボー宮殿前の運河の発着地点で、ホップオン・ホップオフの運河ボートが来るのを待ちます。乗継ぎ自由のホップオン・ホップオフのツアーは1時間ごとなので、発着地点で結構待たなければならないことが多いことがたまに傷です。

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ボート到着。ここで色んなボートを見送りましたが、ホップオン・ホップオフのボートは緑色です。

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今度は、ニューハウンを超えて運河を南下していきます。モダンな倉庫街のような建物たち。

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メインの運河から一本入った小さな運河にやってきました。

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この運河道には、沢山のハウスボートが並んでいました。オランダにもありますが、こういうボートの中に水道や電気を引いて人々が住んでいるんですね。

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気になるぐるぐる巻きの金縁の塔。運河沿いの塀では人々が座ってくつろいでいます。

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コペンハーゲンらしいカラフルな家並みが続くかと思えば

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モダンなエリアにやってきました。

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こちらは「ブラック・ダイヤモンド」と言われる黒ガラス張りの王立図書館。

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小さな透明なプラネタリウムのようなドームがありますが、どうやらカフェのようです。個性的なカフェです。

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どんどん進んで、近代的なビルが広がる大きな運河に出ました。

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鋭角すぎて平面に見えるオフィスビル。

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ここで街の中心の方に引き返すようです。

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クリスチャンボー城を囲む小さな運河域に入ります。この辺りの運河にある橋はとても背が低くて狭いのでボートが入るのがぎりぎりでした。

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本当にギリギリ。

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さて、運河ツアーの終着点、ガンメルストランドにたどり着きました。

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オランダの運河クルーズなどとは違って、かなり見応えのある充実した運河ツアーでした。運河の規模が大きいし、オープンエアが本当に気持ち良かったです。デンマーク人の友人が一押しにしていたのもうなずけます。

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しかし、運河の周りはすっかり平日昼間からひなたぼっこをする若者のたまり場になっているようでした。

 

ちなみに、このクルーズ発着所のガンメルストランドの運河の前にはクリスチャンボー城がそびえ立ちます。

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このクリスチャンボー城の塔の上には無料で登ることができ(安心のエレベーター付き)、そのコペンハーゲン一高いという塔の上から、コペンハーゲンの町並みを一望することができます。無料ということで列ができているので、開場時刻の11時前頃に行くといいと思います。

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ということで、運河ツアーで巡った「世界一幸せな国」と言われるコペンハーゲンは、緑あふれるのどかな公園たち、素朴な宮殿たち、そして公園やなだらかな運河沿いで平日昼間からのんびりまどろむ人々がいる、美しく穏やかな街でした。街だけでなく、カフェの店員さん、美術館の係員さん、道に迷っているとさりげなく寄ってきてとつとつと教えてくれる道行く地元民など、皆静かで穏やかで、でもきちんと必要な手助けをしてくれる、何とも洗練された国民性だなあと思いました。

オランダにいても感じるのですが、北欧の社会福祉先進国の人々は、そこにいて「世界一幸せ」というよりも、貧富の格差が小さいのと同様に幸せの格差も小さく、特に刺激がなく豪奢した生活をしなくても、素朴な日常で満足する精神性が身に付いているのではないかなあと思います。穏やかな人が多いのも、満ち足りているということもありますが、何かを渇望してもこれ以上「成長」というものが見込めないほどに社会が成熟しきっている結果であるという気もします。

ヨーロッパのそんな成熟したイメージに憧れて、滞在先にヨーロッパを選び約2年間様々な国を旅してきた私としては、最後にその成熟の極地のような北欧に来ることができ、一つの旅行生活の終着点を迎えたような気がします。

ただ、こうして成熟しきったヨーロッパを満喫しきったところで、そろそろもう少し動きのある自分の文化圏に戻りたい気持ちが強くなってきました。まだまだ成長の余地があるアジア、美味しいご飯がある日本、がやがやしたはちゃめちゃな東京。またあの熱気の中でガツガツ働く一員となって過ごす日々が恋しくなってきたところで、ヨーロッパ旅行記に一区切り付けて、日本に帰ろうと思います。

 

今後はこれまでほどの旅行をこなすことは困難になると思いますが、次はアジアのビーチリゾートなど制覇してみたいと思っていますので、引き続きたまにご愛読いただければと思います。

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デンマーク・コペンハーゲン①:北欧デザインを満喫、カラフルな運河の街コペンハーゲン

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取り憑かれたように旅行をしまくったヨーロッパ滞在の日々も、残すところあと1ヶ月を切りました。

滞在中最後の旅行は、一緒に行く北欧デザイン好きの友達の提案で、デンマークコペンハーゲンに行くことにしました。北欧といえば社会福祉先進国で、ヨーロッパの中でも最も成熟した大人の国々のイメージです。その中でも「世界で一番幸せな国」第一位に輝いたのがデンマーク。ヨーロッパ滞在の最後に、そんな幸せ先進国の様子を垣間見て、長かった旅行生活の一つの区切りにしたいと思います。

 

デンマークはオランダの隣国ですが、案外距離があるらしく電車だと夜行便で一日がかりなので、飛行機で向かいます。アムステルダム空港から、初利用のスカンディナビアン航空(通称SAS)でコペンハーゲン空港へ。機内は白を貴重とする静かで安心できる空間でした。

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SASは格安航空ではなく北欧のフラッグキャリアなので、ちゃんとコーヒー紅茶が無料で飲めます。ミルクが珍しい型のフレッシュミルクでした。

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空港に着くと、'Welcome to the world's happiest nation':「世界一幸せな国にようこそ」の文字に迎えられます。そんなランキングも粛々と受け流しているのかと思ったら案外売りにしているんですね。

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コペンハーゲン空港からコペンハーゲン中央駅へは電車で15分。何てアクセスの良い空港なのでしょう。

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コペンハーゲン中央駅に着くと、いきなりセブンイレブンに出くわしてびっくり。セブンイレブンて日本のコンビニかと思っていたら世界的なチェーンなんですね、今までヨーロッパで見たことがなかったので知りませんでした。

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茶色い三角屋根が連なるコペンハーゲン中央駅の駅舎。

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お向かいは、テーマパークのチボリ公園です。

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入りませんでしたが、このチボリ公園というのは、子供用の遊技場からジェットコースターまである娯楽施設のようです。19世紀にカーステンさんという人が、階級の別なく市民が楽しめる施設を造りたいというコンセプトで開設したそうなのですが、当時は貴族達からの反発にあってカーステンさんは国から離れてしまったのだとか。

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コンセプト云々よりも、寂れた大きなおもちゃが集まっているような場所であまりいけてなかったです。入場料も高かった。。

 

そのチボリ公園を横切りながら、予約した駅近くのアパートメントホテルに向かいます。

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近代的なビルもあります。駅近くは結構猥雑な感じです。

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そして工事中の場所が多いです。また、自転車の数もオランダに負けず多いです。

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そんな雑多な大道路から一本入った所にある我々のお宿、アスコット・アパートメント。アスコット・ホテルの横に併設されています。

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友達との二人旅行だったので、ちょっと広めのアパートメントホテルにしたのですが、とても素敵なお部屋でした。

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ちゃんとした台所もあります。北欧の物価、特に外食はとても高いと聞いていたので、自炊できるようにこだわった台所付きのアパートメント。正解でした。

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リビングの大きな窓からの眺めも悪くないです。ちなみに向かいにあるのは野外コンサート会場のようで、ヘビメタな音楽ががんがんにかかっていることもありますが、夜は静かになりますし車の音などはしないので、騒音コンシャスな私としても許容範囲でした。

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この素敵アパートメントで3泊4日、朝も夜も(時によっては昼も)自炊上手な友達と自炊してのんびり観光したコペンハーゲンの日々でした。1日目の朝は、近くのスーパーとパン屋さんで買ったハーブのウィンナーと数種のデニッシュパンとヨーグルトとサラダ、持参したオーガニックコーヒーで。ホテルの朝食に負けません。

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そして早速、街の中心へ散策に向かいます。まず目を引くのは焦げ茶に緑の塔の大きな市庁舎。

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市庁舎前には、またもおなじみのセブンイレブンが!どうやらこの国には至る所にセブンイレブンがあるようです、日本みたいに。でもお店の中はデニッシュやコーヒーを売っている、日本のコンビニとはだいぶ違うお店のようでした。

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さて、ストロイエというメインショッピングストリートに通じる通りを進みます。ちょっと雑多な感じです。

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北欧はシンプル&キュートな北欧デザインで有名ですが、このストロイエという通りには可愛らしい雑貨や家具屋さんが軒を連ねているそうです。もっとも、私はあまり小物に興味がない(←ハコモノの方が好き)ので、小物好きの友人に追随します。

 

こちらはタイガーTigerというリーズナブルな雑貨屋さん。可愛いイチゴ柄の小物がいっぱい。

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Lagkagehusetラウケーフーセットというデニッシュ屋さん。朝食のパンもこのお店の支店で購入しました。デニッシュってデンマーク由来のパン(ダニッシュDanishのパン)だったんですね。

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噴水のある広場に出て少し道が洗練されてきました。この辺から本格的にストロイエでしょうか。

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レゴLego本店を発見。これは私でも知ってます。

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特性のドラゴンとレゴ人形達がお出迎えしてくれます。

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広い店内にはレゴ製品がびっしり。

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奥の壁には一面に部品が並んでいて、Pick & Build、好きな物を選んで組み立ててくれとのこと。好きな人にはたまらないでしょうね。

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コペンハーゲンらしい街並を再現したレゴもあれば

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トレヴィの泉エッフェル塔など、ヨーロッパの有名な建物のプラモコレクションもあります。

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特にレゴファンではない私でも何となく特別だということを実感したレゴ本店でした。

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レゴを出ると工事中だけど爽やかな教会。

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続いては、高給雑貨&家具デパートのイルムス・ボーリフスIllums Bolighus。

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日本では西武の「イルムス館」と提携している家具屋さんですね。池袋西部で見るたびに、見かけはシンプルなのに恐ろしく高い家具達だなあと思っていましたが、ここで展示されている物も見た目のシンプルさとは裏腹に桁が違うお値段でした。

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正直、私などには北欧家具って、座り心地とかもよくないし皮などの良い材料を使っている訳でもないのにやたら高いという印象なのですが、まさに北欧のデザイン料にそれだけの価値があるということなのでしょうか。

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1階には小物が売っていました。これは可愛いイッタラIttalaのムーミン・コレクション。

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一緒の友人は北欧好きでパリ在住ながら北欧旅行ばかりしているマニアなのですが、曰くフィンランドの方がデンマークより北欧らしくてデザイン製品も見応えがあるそうです。

 

イルムス・ボーリフスのお隣はロイヤル・コペンハーゲン。これは私も知ってるぞ。

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240年続いている老舗なんですねーすごい。

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単に食器を展示するだけでなく、リビング風のお部屋のテーブルに食器を並べてディスプレイされたりしていて見応えがありました。

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ストロイエの中心、アマートゥ広場に出ました。

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この広場の角にあるカフェ・ヨーロッパというオープンカフェは、カフェラテで有名らしいのでここでランチを取ってみました。

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若干ミロのような子供向けクリーム味のカフェラテと、アボガドとサーモンに超こってりチーズクリームソースがかかったごてごてのサンドイッチが出てきました。これがデンマーク料理の典型だとするとちょっと厳しい。。そしてこれで一人5000円近くします。物価高すぎです。

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この先のストロイエはグッチやヴィトンなどのグローバル高給ブランドが連なっていました。バーバリーはすっきりしたディスプレイで少し北欧っぽさが意識されているのかなと思いました。バーバリーって日本では三洋商会が独自ブランドを作っていたように、各国で少しずつ趣向を変えているみたいですしね。

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ちなみに、ショッピングメイン通りのストロイエはちょっと猥雑な感じですが、街の中心でも一歩小さな道に入ると、カラフルな木造家屋が並んだコペンハーゲンらしい町並みが広がっています。

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そして、案外そういう小さな通りの方が、ブランド名は知らないけど思わず立ち寄ってみたくなるようなお洒落な雑貨屋さんに出会えたりします。

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また、定期的に開かれている各地の市場でも北欧雑貨に出会えます。こちらは、クリスチャンボー城を抜けたところにある国立博物館前で、金曜の午前中に開かれる骨董市。

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古そうな置物やカトラリーもあれば、北欧デザインの現代食器などもあり、なかなか見応えのある市場でした。それに周辺の町並みが絵になります。

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ガンメルストランドに続くこの辺りの運河に並ぶ家々の家並みが可愛らしくて、居心地のいい場所でした。

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また、北欧デザインは、博物館や美術館でも出会うことができます。こちらはカステレッド要塞の近くにあるデザイン博物館。

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デザイン博物館はレセプションもデザイナブル。

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館内はレトロからモダンまで、様々な北欧デザイン物であふれていました。

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おすすめなのが、博物館の中庭の隅にあるこの木々に囲まれたカフェ。

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木漏れ日に照らされながら、クリーミィで美味しいカフェラテでホッと一息すると時間を忘れてくつろいでしまいます。ここのカフェオレは、ストロイエにあった有名なカフェ・ヨーロッパのカフェラテよりも美味しかったかも。

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また、デザインを展示しているわけではありませんが、チボリ公園の近くにニュー・カッスルベア美術館は、オランダで知り合ったデンマーク人の友人も一押しの非常に素敵な美術館です。

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彫刻の展示が多いのですが、その展示の仕方が何ともお洒落。

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ヴィヴィッドな原色の壁に真っ白の彫刻が良く映えます。

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これはモーツァルトの彫刻ですね。すぐ分かります。可愛い。

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近現代彫刻から、ギリシャ、ローマ彫刻、果てはエジプトのミイラの展示まであり、もの凄く豊富なコレクションでした。

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そして部屋ごとにシンプルだけど彫刻を活かす壁紙とディスプレイが施されていて、数多くの彫刻の展示にも飽きることなく鑑賞することができます。

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絵画のコレクションも、ゴッホ、モネ、セザンヌゴーギャンピカソルノワール・・・と有名どころが目白押しで、特にフランス絵画のコレクションは豪華でびっくりでした。

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特色があったのはやはり地元デンマーク絵画。デンマーク絵画なるジャンルを始めて見ましたが、とてもシンプルだけどさわやかな色使いが特徴的な気持ちのいい絵が多かったです。

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シンプルで明るい色を、という北欧デザインの伝統は昔の絵画から続いているのでしょうか。

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このニュー・カッスルベア美術館は本当に内装が素敵で、中央には大きな熱帯のリゾートのような中庭もあり、とてもくつろげました。

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この中庭を見ながらお茶ができる中庭のカフェもおすすめです。

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ニュー・カッスルベア美術館は、コレクションも豊富だし内装が本当に素敵で、今まで訪れた美術館の中で一番居心地が良かったです。これも北欧デザイン力の賜物でしょうか。

 

ということで、コペンハーゲンの街歩きは、その街並みでも、道行くお店でも、美術館でもカラフルな北欧デザインが満喫できてとても楽しめました。

さて次は、地元民も一押しという運河ツアーに参加して運河からコペンハーゲンのおとぎの街を覗いてみたいと思います。

 

 

 

 

イタリア・ヴェローナ:ロミオとジュリエットの舞台、華やかな街ヴェローナ

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ヴェネツィア発着のクルーズ旅行を終えてミラノに帰る途中、『ロミオとジュリエット』の舞台になったという街・ヴェローナに立ち寄ってみました。

ヴェローナはミラノやヴェネツィアほど有名ではありませんが、ヨーロッパの旅行会社のパンフレットには必ず登場しており、人気観光地のようです。ミラノからヴェネツィイアに来るときの電車の途中駅にヴェローナを発見したので、これは帰りに立ち寄ったらお得ではないかと思い急遽決めた旅行だったので、あまり街の下調べはしていませんが、まあどうにかなるでしょう。ヴェネツィアは人が多すぎるので、ヴェローナに逃亡して最後の旅行日をのんびり過ごせればいいなと願いつつ。

 

ヴェネツィア・サンタルチア駅から在来線で1時間半程度でヴェローナ駅に到着。

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ヴェローナ駅の正式名称は、Stazlone Verona Porta Nuovaという長い名前。

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この駅、大きい割には駅舎内にも駅周辺にもまともなカフェやくつろげるスペースなどがほとんどなく、この駅で待ち時間を過ごすのはかなり辛いと思われます(帰りに経験)ので、その点は注意した方が良さそうです。

 

駅前はだだっ広い駐車スペースです。街の中心までは1キロちょいあるのでバスを利用。

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こちらの市バス、チケットは車内で買えるだろうと思ってとりあえず乗ったら、車内にアナログな自動販売機があるにはありますが、特定種類のコインをきちんと持っていないと券が買えませんので、この点も要注意です。

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こちらがその要注意自動販売機。私はコインの持ち合わせがなく、中途半端にコインを入れて詰まらせて次の人が買えない状態にしてしまいました。。

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後でわかったところによると、ヴェローナ・カードという1日券(2日券もあり)を買うと、主要観光地(円形闘技場やランベルティの塔、ジュリエッタの家など)のチケットが不要になるうえ、市バスの利用も無料になるので、予めそれを駅のインフォメーションセンターで買ってから行動した方が良かったようです。1日券はヴェローナ・カードに含まれている観光地を2〜3以上巡ればペイする程度の値段でしたので断然お得です。

 

さて、予習不足の街で最初からつまずきましたが、街の玄関口、ブラ広場にやってきました。

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ブラ広場には、市庁舎と

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円形闘技場(アレーナ)がそびえ立ち、

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中央は噴水の憩いの場になっています。

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広場の周りはカラフルな建物と賑やかなカフェに取り囲まれています。

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我々もこの広場のカフェで、アレーナと市庁舎を眺めながらランチにします。

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お洒落なピッツァリアで何だか海老とお米のカレーみたいな変なものを頼んでしまいました。友人の頼んだ生ハムのピッツァは美味しかったです。たとえ美食の国イタリアでも、ヨーロッパでエスニックな物は頼まない方がいいですね。。

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さて、カフェを出て、円形闘技場に入場してみます。

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なかなかの迫力のアレーナです。毎年夏に野外オペラ祭が開かれることでも有名なんだとか。

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しかしヴェローナ、かなり人が多いです。何かお祭りでもあるのでしょうか。ヴェネツィアとほぼ変わらない。。

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続いて、ショッピング通りのマッツィーニ通りVia Mazziniを進みます。

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お洒落なお店が建ち並びます。ブランド店も多く、「ヴェネツィアを逃亡して素朴な旅を」と思っていましたが、もしかしてヴェローナって普通にセレブなイケイケ観光地なのかもしれません。

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そしてもの凄い人です。。

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人ごみをかき分け、この街のメイン観光地、ジュリエッタの家にやってきました。

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ロミオとジュリエット』のジュリエッタの家のモデルだったという13世紀のお屋敷。

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門をくぐると、訪れた人々が愛を誓う願掛けのような落書きが壁一面に刻まれています。

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そして中庭には、ジュリエッタの像に群がる人々。

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このジュリエッタの像は、右胸を触ると恋愛が成就すると言われているらしく、皆が並んでべたべたと右胸を触っていました。

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中庭は無料ですが、家の中は有料で見学することができます。

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ジュリエッタの屋敷内の目玉は、何と言ってもロミオとジュリエットが逢い引きしていたこのベランダ。

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この逢い引きベランダに立ち、別の窓からその姿を撮ってもらうのが定番のようで皆やっていました。

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逢い引きベランダの下では、相変わらず中庭で人々がジュリエッタの右胸を求め触っている姿が見えます。

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その他、屋敷内には一応貴族のお屋敷らしい調度品の展示や

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ロミオとジュリエットの衣装や寝室などの展示が見られました。

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窓からは赤茶けた屋根が特徴のヴェローナ的な家々を間近に見ることができました。

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ジュリエッタの家の見学後は、お隣にあったイタリアのジェラテリアチェーン店Venchiでソルベを食べて一息。イタリアに来る度にこのVenchiのジェラテリアジェラートを食べるようになりましたが、夏用ソルベは始めてです。めちゃくちゃ美味しい。

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さて続いては、市場が立ち並ぶエルベ広場にやってきました。

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エルベ広場では野菜や花などの他、仮面などヴェネツィア的な物まで様々なお店が軒を連ねています。

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しかし我々がここにきた目的は、この広場前にそびえ立つランベルディの塔に登ることです。

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ランベルティの塔への入り口は、エルベ広場の奥にあるこのシニョーリ広場にあります。

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ヴェローナ・カードに加えて追加料金を払って、エレベーターを使ってランベルティの塔の上へ。この眺めです。

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眼下にはエルベ広場も広がります。

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赤茶けた街並みが広がりますが、その先にはトスカーナ風の木々がそびえ立つ森林も広がっています。

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街の先には、街を囲むアディジェ川もうっすらと見ることができます。

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ヴェローナの全貌が分かる、ランベルティの塔からの素晴らしい眺めでした。

 

ちなみに帰り際にアディジェ川を見に行ってみましたが、ごく普通の川で特別な景色というわけではありませんでした。帰りは川沿いのバス停から駅に直行。

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というわけで、ヴェローナは夏のオペラ祭り会場である円形闘技場やジュリエッタの家、美しい街並が一望できるランベルティの塔などなかなか見所が多く、かつお洒落なお店も多い洗練された本格的な観光地でした。特に今回訪れたときは夜にお祭りがあるか何かだったようで人が多く、ヴェネツィアの喧騒を避けてヴェローナ観光を選んだ割にはあまりヴェネツィアと変わらない人口密度でちょっとげんなりしましたが、それだけ人気の街だということだと思います。ミラノとヴェネツィアの間にあってその二大都市からとても近いので、特にロミジュリ好きの人にはお勧めです。

 

 

 

ギリシャ・エーゲ海クルーズ⑦:さよならノルウェージャン、ヴェネツィアでの別れと旅立ち

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ノルウェージャン・ジェイドで巡るエーゲ海クルーズ7日目。

コルフ、サントリーニ、ミコノス、オリンピアと、観光地目白押しでギリシャを周遊してきたクルーズの旅もいよいよ最後です。

 

最後の一日は、ギリシャからクルーズ発着港のヴェネツィアまで終日移動。

「フリースタイル」の過ごし方にもすっかり慣れてきて、皆思い思いに船内での最後の日を過ごします。

屋上で日光浴をする人もいれば

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プールサイドで本を読む人、ジャグジーに浸かる人。

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そして我々はと言えば、相変わらずベランダで海を見ながらごろり。これが至上。

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船内イベントも、最後の日ということで予算切れ・・・いや乗組員と乗客との最後の親交を深めるべくか、乗組員が主体となる行事が目白押し。

例えば船長、副船長、エンジン長とのトークショー。乗客が壇上に上がる彼らに対して思い思いの質問をして、答えてもらうという親睦会でした。集まった乗客は皆興味津々で、エンジンのこと、安全のこと、エコロジーのことなどについて質問していました。

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船長曰く、このノルウェージャン・ジェイドのサイズ、設備が安全上もエコ上も最も望ましいレベル感の船なのだとか。

そういえば今回の旅では終始海が穏やかで、船がぴくりとも揺れませんでしたが、さすがにこれは非常に恵まれた状態だったようで、通常は少しは揺れたりするようです。私の知り合いが3月のオフシーズンに地中海クルーズをしたときは揺れて揺れて大変だったそうですが、地中海は秋冬は結構波が荒れるそうなので、5月という季節柄も良かったのだろうと思います。

 

その他、お部屋清掃クルーによる、バスタオルたたみ術の公開ショー。地味に大盛況でした。

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各部屋にはそれぞれ担当コンシェルジュがいてその人が毎日2回清掃に来てくれるのですが、私たちの部屋でもたまにタオルが可愛く動物の形にたたまれたりしていました。

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更にはメインのステージ会場を使っての「スター従業員」たちによる歌&ダンスショーまでも。これはクリーン・レディ3人娘によるダンスショー。私たちの担当者はいるでしょうか。。

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ちょっとネットで調べたところによると、クルーズでは移民の乗組従業員が低賃金重労働で搾取されているとか、汚水を垂れ流して環境破壊をしているとか、そういった悪い情報もあふれていました。それらはクルーズが流行りだした20世紀後半の事象をメインとする記事だったので、今は少しは改善されていると良いなあと願うばかりなのですが。。このクリーン・レディ達も、ちゃんと本業のお掃除の他にダンス練習手当てをもらえていたのでしょうか。

 

などと、さんざん怠惰な道楽を享受しておきながら、最後に少しその裏側について思いを巡らしたりしてみましたが、いよいよ最終日の朝、起きたらヴェネツィアが見えてきました。

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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。朝の静かな運河を通って、最後に再びヴェネツィアクルーズです。

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私たちのバルコニーは、行きにサンマルコが見えるヴェネツィア本島側の眺めだったので、帰りは対岸のジューデッカ島側の眺め。

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ジューデッカ島の家々の眺めも、可愛らしくてなかなか素敵です。

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ジューデッカ島の西端の大きな建物を最後に、ヴェネチアショートクルーズ終了。

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港に到着しました。

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この船はこのまま次の乗客を迎えて再びクルーズの旅に出るようで、私たちが7日間お世話になったお部屋も、ちょっと外に出ていた隙に次の客用にスタンバイされていました。少し寂しい。

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いよいよ船を出て、お別れのときです。

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昨夜部屋の外に出しておいた大型スーツケースを、船の外のチェックイン&アウト会場で回収。

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さよなら、ノルウェージャン・ジェイド。このスペシャルな旅は一生忘れません。

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さて、クルーズ船とのお別れの感慨もひとしおながら、この港からヴェネツィア・サンタルチア駅までの帰り道が結構面倒であることを思い出します。ここからヴェネツィア空港までなら直行のヴァポレットがあるようなのですが、我々が帰るべきはミラノ空港であり、しかもそれは明日なのでとりあえずヴェネツィア・サンタルチア駅を目指したい。しかし行きに通った長い道のりをスーツケースで歩くのは嫌なので、とりあえずサン・マルコまで出ているヴァポレットに乗り込んでしまうことにします。

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ヴァポレットに乗り込み。クルーズ船と違って海が近いです。

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今まで乗っていたノルウェージャン・ジェイドを見上げながら、最後のお別れです。本当にさようなら〜。

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小型船はクルーズ船と違って揺れるなあ〜などと嫌味な感想を抱きながら、ヴァポレットでサン・マルコに向かいます。再びジューデッカ島。

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サン・マルコ到着。

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今日これからを、このままヴェネツィア観光に当てるか、ミラノに行く途中にあるヴェローナに行くか迷いましたが、私も友人もヴェネツィアは以前に観光済みだしヴェネツィアの人ごみは避けたいということで、そのままサン・マルコで乗り換えてサンタルチア駅に向かうことにしました。

 

再びヴァポレットでどんぶらこ。サン・マルコ駅からサンタルチア駅ってヴァポレットでかなり時間がかかるんですね。。ヴェネツィアはやはり交通が不便です。

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結局クルーズ船の港から乗り継ぎを入れて2時間近くかかって、ヴェネツィア・サンタルチア駅に到着。今回のクルーズ旅行の終着駅です。

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ということで、ヴェネツィア発着の7泊8日のクルーズ旅行、何の負担もなくのんびりと華やかなギリシャ諸島を巡れてとても良い旅でした。クルーズ初体験でしたが、感想は、とにかく楽。寝て食べてバルコニーでぼけっとしているうちに次々と色々なリゾート地に運んでくれるのですから、そりゃあ病み付きになることでしょう。派手な船内の内装やイベントや食事については、正直そこまで惹かれた訳ではありませんが、交通手段としてはクルーズほど便利なものはないだろうと思います。

一つの土地に根を下ろして終日「泊まる」ことも好きなので、今後の旅行でクルーズのヘビーユーザーになることはないとは思いますが、例えばカリブ海クルーズやハワイ島クルーズなど、色々巡ることに醍醐味があるようなエリアについては、機会があればまた利用してみたいです。

 

さて、次は、ミラノに帰る前にロミオとジュリエットの舞台となった街、ヴェローナに立ち寄ります。